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出かけてきたよ㉔(富士山🗻②)
(昨年夏の思い出を綴っています)
どんな、天気でも。
それは、この世と自分に必要な状態であると、頭では理解している。
でも私は、ニンゲン。執着を無くすなんて、出来ないみたい。
「お山(富士山)にご挨拶する日は、晴れて~🙏🏻」
と、ひたすら晴天を願っていた。
お山への出発日半年前から、「長期天気予報」なる、
一年後まで表示される天気予報を、ちょくちょくチェック。
予報は、ずっと同じ内容。
お山滞在予定の3日間はもちろん、その前後も☔が大行列。
そうか、これはお取り計らいなんだよね・・・。
観念して、旅支度に雨具を加え、大阪からのバスに乗った。
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バスの中は、登拝が目的と思われる、壮健な男性お独り客でいっぱい。
同じ日に、お山に招かれているのだと思うと、親近感を感じた。
早朝、御殿場駅に到着。皆さんに合流した。
到着したその日は、お山周辺巡り。
そして、夜は5合目にある東富士山荘に宿泊した。
同荘は、室町時代からの歴史がある山小屋だそうだ。
美味しいキノコ料理をいただきながら、お山の生い立ちをうかがう。
富士山の歴史を詳しく知る人は、私を含め、多くないかと思う。
興味がある方は、ぜひご覧ください。
一番最初に山が誕生したのは、10万年前。
その山は、古富士火山と呼ばれる。
現在の富士山の形(新富士)になったのは、一万年前のこと。
多くの人が目指す頂上は、その頃にできたものだ。
富士山の登頂には、装備と体力そして、時間が必要だ。
私は時間が限られていたため、
5合目から装備無しで行ける小富士を選んだ。
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小富士は、森林地帯にある小山。
富士山山頂を仰げ、山中湖、そして箱根の眺めることができる。
道は急すぎず、一般的な運動靴で登ることができる。
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朝、4:00頃出発。
小富士まで、辺り一面真っ暗闇の中、ヘッドライトを点けて歩く。
文明の発達した世界に暮らす私達は、「暗闇」を知らない。
かなこさんの記事に、とても共感する。
真の暗闇では、視覚は効かない。
最初は、慣れない経験に、ただ恐れるかもしれない。
でも、そのうち自分の感覚が鋭敏になってくるのを感じるのだ。
山に慣れたnozomiさんと、仲間と共にいることが、とても心強い。
声をかけ合い、周囲の様子を把握しながら、歩を進める。
ほどなく、不思議な感覚に包まれる。
そういえば、この感覚は、以前海をナイトダイビングしたのと同じだ。
相変わらず真っ暗闇の中にいても、あたたかな何かに包まれている、
そんな安心感が湧いてくるのだ。
そう、母の胎の中。こんな感じだったのだろうか。
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小富士の祠前にきて、ほどなく、朝陽が差してきた。
その地は、”地球”を直に感じるエネルギーに満ちていた。
この感じは・・・、以前訪れた、室戸岬の海岸と近い。
東の空が一直線に赤くなっていく。
表現がみつからない。感動で、胸がいっぱいになった。
後方を振り返ると、お山の山頂が眺められる。
この山は「登拝」でなく、「遥拝」されてきた神聖な存在。
あらためて、そう思い出した。
小富士からの眺めは、どこまでも広く、美しかった。
富士山頂上を眺めて驚いた。
突然、明るい陽が差したかと思うと、山頂付近に虹が出た。
自然と、手を合わせていた。
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その後、下山して。
忍野八海を散策し、山中湖近くの温泉を楽しんだ。
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体があると、色々なことを体感できる。
生きていて、よかった。何度もそう思った3日間だった。
追記:傘の出番のない、3日間だった。あの予報は一体・・・?
私は、小富士からの絶景を眺めることができたが、
同日、富士山頂に登頂した人は冷たい雨に見舞われ、
厚い雲に覆われた下界しか見えなかったそうだ。
同じ富士山にいても、気候が全然違うことはよくあるのだとか。
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