出かけてきたよ㉑(汽笛響く街で)
ある日、ある晩。
メッセージを受け取った。
「めちゃくちゃ急ですが、明日神戸行きを考えてます。
お時間、ないですよね・・・・?」
おう、むっちゃ時間、あるで。
日中、どない?
「ホンマですか!ぜひ!」
たった数分間のやり取りで、お会いすることに。
全然、突然に思わんかった。
色々なことは、然るべきタイミングがあるもの。
行きたいとこ、ある?⤴
「神社、巡られていますよね、生田神社はどうでしょう?」
その方はとても細やかでいらっしゃる。
私に気遣い、そう応じはった。
いやあ、確かに神社仏閣、大好きよ。祠も、モスクも、廟も、教会も。
でもその、ワタシ、神様処マニアやないで💦
・・・まてよ。
これは、私にこの方をお連れせよとゆう、サインやね。
何気なく、車窓から海側を眺めながら出かける。
天使の梯子が続いていた。
そうか、今日も佳き日になるんや。有難いな。
待ち合わせ場所にて。
その方は細やかに、ご自分の出で立ちをお知らせくださっていたが。
遠目にも、その方は非常に目立っていた。すぐに分かった。
何といっても、その瞳。とても綺麗な輝きをお持ちなのだ。
まずは早速、その方を、生田さんへお連れする。
生田さん、大喜び。
お人払い、祝詞、ご神木と森への誘い。次々続く、おもてなし。
うんうん、わかるわあ。
清らかな方やもの。
皆から、生田さんからも、好かれるのはごもっとも。
そこから、西へそぞろ歩き。
この街にある、日本で一番最初にコーヒー「加琲」を販売し、
提供した店へお誘いする。
モダンなその方に、そのカフェはぴったりだろうと、歩を進めていると。
汽笛が、街に響き渡った。
驚いた。
この街にいても、普段なかなか汽笛を聞くことがないからだ。
新年の初め、汽笛が響き渡るのを聞くことはあったが。
そうか。きっと、この方が歩まれる道への、祝福なんやろうな。
そして、道すがら、素敵なお店の前を通り過ぎる。
「あっ、ここ・・・・。とても素敵ですね!!」
⚡🗼⚡
ワタシは、この方の魂の高揚を、見逃せへんで。
はにかんでいらっしゃるその方を誘うべく、店内へ。
中は、男性向けの雑貨、とてもお洒落な古着がいっぱい。
審美眼優れているその方に、ピッタリの空間だった。
そのカフェのオリジナルブレンド、「麟太郎」を楽しむ。
神戸港の礎を作った、幕臣 勝海舟の通称名にちなんでいる。
彼がいてくれたからこそ、この街は港町として発展したのだ。
ちなみに、ここのカフェのカレー🍛もおすすめ。
シキさん、素敵な一日を、どうもありがとう。
帰りの電車を降り。何気なく西を振り向いて、驚いた。
素晴らしい夕陽。あの街は、その夕陽に包まれていることだろう。
そういえば、シキさんは「今日はもう少し、ここにいます」と言うてたな。
これはきっと、幸先がいいんやね。
シキさん、応援しとるよ。
歩まれる道が、いつも光輝いたものでありますように。