orange
お別れだねって そっと
きみが言うから ずっと
伝えたかった事 一つも言えないで
泣かないんだね きみは
うつむいているけれど
口元がきゅっと 決意をしてた
何年だろう
きみと過ごした日々は
まだこんなに輝いているのに
どうしてなんだろう
リアルに感じられないよ
スローモーションで遠ざかるきみの背中
長い髪がさよならと手を振った
向かいの席に残された
きみのオレンジジュース
引き寄せて 飲み干したら
ひなたの香り
抱きしめたきみに似ていて
胸が痛むよ
しみて痛いよ
alone with your memories
スライドショーのように
くるくると
きみの表情が浮かんでは消える
alone with endless sorrow
いっそ沈んでしまおう
浸ってしまおう
今日が終わるまで
きみと過ごした日々も
いつか色褪せるだろう
いつか澄んでいくだろう
砕けた氷のように
欠けてしまった心のpieceを
いつか探しに行こう
オレンジ色したきみのいない
透明な
哀しいほどに澄んだ
ぼくの新しい世界で
ERICA