響
雨上がりの虹
きみに見せたくて
カメラにおさめたけど
レンズ越しじゃ
伝えきれない色彩がある
だからそばにいて欲しい
風に乗ったみどりの匂い
鳥たちが歌う恋のメロディ
こころを揺らすものすべてを
分かち合えたら
いつも穏やかなきみが
その目を大きく見開いたり
口に手をあてるより早く
わあ、と声をあげたりするたびに
世界はまだ美しいと
安心できるんだ
磨きあい
輝きあっていくために
この出会いはもたらされた
そんな気がしてならないよ
誰もひとりでは輝けない
だからこそふたりになって
手を取り歩いていくんだろう
きみの祈りはぼくに響いて
ほんの少し世界を変える
優しくてなめらかで
光に満ちた未来を感じる
悲しいこともある
切ない夜もある
うつむいて力なく歩む誰かの
こころに響いていきたいと希うきみは
時に傷ついて涙を落とす
その目元をそっと拭う
そのためにぼくは生まれた
希いよ響いて
愛のかたちを顕せ
誰かのために祈る
細い指先に報いの光宿せ
ひとつしかない地球に乗って
明日へと向かうどんな魂も
どうか浄らかに
どうか気高くあれ
無私の祈りを裏切らず
響いて
響いて
誰もが輝け
愛はここにある
誰もが愛されていると
きみを見るたび悦びがこみあげる
響いて
響いて
誰かを救う
その手を伸ばせ
ひとりじゃないと伝えるために
ぼくらは生まれてめぐりあう
諦めなければ
輝ける魂を持ってる
そう、諦めないで
明日には明日の出会いがある
ぼくがきみと出会えたように
きみという天使に出会えたように
祈りは響いて
希いは響いて
ほんの少し
星の軌道を変えて
新しい世界を美しく染める
響いて
響いて
愛はここに
愛は彼方に
祈りに応えながら
響き渡っていくんだ
朝も
夜も
ERICA