cherish
心に描いてる
誰にも言わないけれど
ぼくは胸に楽園を描いてる
花々が咲き誇り
泉は澄んで輝いている
白い鳥は南に向かって飛びたち
梢からは陽がさしている
遠くに虹がかかり
空は目に痛いほど青い
そよ風が心地よく髪を撫でていく
みずみずしいレモンを手にして
爽やかな香りをかいでみる
ここに呼びたいのはきみ
まだ知らないぼくの恋人
完璧な楽園だけど
きみがいないから未完成だ
きみを見つけることを
焦っていた時もあった
違う誰かで
いいかなと思ったりもした
もう出会えないと
投げやりにもなった
それは過ぎ去った記憶
湖に小石を放ると
波紋が静かに広がっていく
今のぼくの心のようだよ
いつか出会うきみに
そっと、そっと想いを寄せる
それは穏やかな希望
誰も知らない楽園の奥で
森から小鹿が顔を出している
黒く潤んだ瞳が見つめてる
見つけたきみは喜んで
可愛いとはしゃぐだろうか
柔らかな草の上に寝転んで
微睡むぼくはしあわせで
自然が調合したこの楽園の香りを
きみにも楽しんで欲しいと思う
誰も知らない胸の楽園に
いつかやって来るきみを
ぼくは大切に出来ると思う
愛に満ちたこの想いを
余すことなくあげるから
髪も服もそのままでいいよ
心を開いてぼくを信じて
愛されるためにここへおいで
秘密の楽園の鍵が
そろそろ届くと思うから
愛されるためにここへおいで
ERICA