flower of fate
離れたはずの手が
いつの間にかまたつながれている
表と裏とを行きつ戻りつ
終わらないメビウスの上
今宵貴女の髪にオーロラをまぶして
流れゆく刻の中踊ろう
無観客のステージでさえ
貴女は誰よりも輝ける
刻々と姿変える砂漠で
狂い咲き燃え上がる華の女(ひと)
抱いたならただでは済まないと
知りながら共に燃える仮の肌
涙のわけがどこにあろうと
この愛は消えないだろう
ぼくだけに向ける激情の銃口で
貴女は正確にぼくを貫く
愛し愛される運命があると
信じて彷徨った日々はいつか
貴女に開けて光を呼んだ
二度と離しはしないと誓う
傷も痛みもぼくは癒す
望むのなら永遠の夏になる
貴女を探してこの惑星(ほし)にたどり着いた
失う以外に恐れるものはない
愛も悦びもぼくは与える
望むのなら甘美な風になる
貴女を求めてこの命を生きている
失う以外に恐れるものはない
運命の女(ひと)よ貴女の幸を
得るそのためにこの手が痛んでも
悔やみはしない 輪廻の果てに
咲き誇る貴女がいることを
生命の旅の最後の港で
ぼくは確かめて来たのだから
狂い咲け
咲き誇れ
輝く命の華になれ
寂しい惑星(ほし)でも
貴女に寄り添い
極彩色の夢をぼくは見る
輝く命の華になれ
ERICA