新しい自作PC
おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。早いものでもう4月も終わろうかとしている今日このごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?私は今月22日に誕生日を迎え、無事に44歳となりました。そしてブログのネタ探しに奔走していたのですがなかなかいいネタに巡り会えませんでした。そんな中、私の使っていたPCが組み上げてから実に5年稼働していることを通販の購入履歴から知り、Windows11も発表されてから半年経過したということもあり、自分への誕生日プレゼントも兼ねて新しい自作PCを組み立てよう!と決意しました。
今回のブログはその顛末の報告第1段となります。PCの部品は実に様ざなまメーカーが作っています。それを組み上げていくわけなので当然ながらトラブルが発生します。PCの知識やトラブル解決の経験がいくつあっても避けることはできません。配線ミスもあれば初期不良というどうしようもない場合もあります。
そして前回のブログでは入力機器の重要性についてお話させていただきました。キーボードを買い替えたということもあり、キーボードのレビューとその重要性、入力の気持ちよさの重要性についてお話させていただきました。個人的にはいくらPCが高性能でも入力の基本はキーボードとマウスです。それらが壊れてしまうとPCの操作の難易度は急激に上昇します。
PC更新のときは何を考えるのか?
では本題に戻りまして、今回新しく組み上げた自作PCについてお話していきます。まず私がPCを新しくする場合に考えることをお話していきます。私が・・・と言うよりはある程度のPC購入経験者の方が考えることなのですが、まずは使用用途です。何を当たり前のことを・・・。と思われるかもしれませんが、意外と目的が曖昧な状態でとりあえずPCを購入する!ということだけを考えている方が多いのが現状です。私はPCでゲームをプレイしたりインターネットサイトの閲覧、ブログの執筆、動画サイトでの動画再生あたりを使用用途として挙げました。そしてこの中で一番マシンパワーを使用する目的がゲームです。なぜゲームがマシンパワーを必要とするのか?ということはこちらのブログをお読みいただければご理解いただけるかと思います。
3DCGのゲームが動作する環境であればインターネット閲覧・動画再生・ブログの執筆やワープロ・表計算ソフトでのデータ作成・メールの送受信は簡単に行うことができます。そして今回、グラフィックボードは現在使用しているものをそのまま引き継ぐことにしました。グラフィックボードは半導体不足やビットコインのマイニングなどで使用されることもあり、それなりに性能の高いものはやはり入手が簡単な価格ではありません。超高性能のなものになるとグラフィックボード1枚だけである程度良い性能のゲーミングPCが購入できるレベルの価格帯のものも存在します。私がプレイしているゲームは結構前の世代のゲーミングPCでも動作するタイトルであるため現在売られている最新世代の部品を組み合わせれば確実に動作することがわかっています。ちなみにプレイしているゲームはFF14(ファイナルファンタジー14オンライン)と鉄拳7というゲームです。
CPUはどう選定したのか?
まず最初に考えることがCPUのメーカーはどうするのか?ということになります。家電量販店で売られているビジネス向けのPCの場合はあまりCPUメーカーについて考える必要はないのですが、自作PCの場合はCPUのメーカーは様々なことに関わってきます。現在のCPUメーカーはintelかAMDかのどちらかから選択する、ということになるわけですが、CPUメーカーが違うと選ぶマザーボードの種類も、使用できるメインメモリの世代も決まるためCPUを決定するということは実はとても重要な選択なのです。
結果として私はintel製CPUを使用することに決めていました。今まで3台ほど自作しましたが私はすべてintel製のCPUを選んでいます。理由としてはやはりOSを含むほとんどのソフトがintel製CPUに最適化されたコード構成だからということが大きいですね。価格はタイミングによってintelが安い場合もあればAMDが安い場合もあり、ここは一概になんとも言えない部分ではあります。intel第12世代CPUは価格の割に性能がいいということをすでに調査済みだったので今回も私はintel製CPUを選びました。
メーカーが決まったら次に考えるのはCPUのグレードです。CPUメーカーが同じでも実はCPUのレベルは様々で、グレードによって価格も当然ながら変動します。intel製CPUの場合は「i3」「i5」「i7」「i9」という4種類のグレードが2022年4月現在では存在しています。数字が低いほど安価なのですが当然ながら性能も低くなります。そして世代が新しいほど最新技術が用いられるため性能はどんどん良くなります。
このブログはもう新しいPCで書いています。なので今ブログで取り上げているのは以前のPCということになるわけですが、前のPCのCPUは「i7-7700K」というどちらかというとハイエンド(高性能)なCPUを使用していました。マザーボードとの兼ね合いで自動でオーバークロックすることができるタイプのものでした。オーバークロックというのは電力を想定より多く注ぎ込むことで部品の想定されている限界を超えるという技術です。本来は手動で設定するものなのですが、「K」がつくモデルのintel製CPUはPCにかかる負荷が比較的軽い場合にオーバークロックを自動的に行なってくれる機能がついています。マザーボード側も自動オーバークロックに対応しているモデルである必要はありますが。
しかしながら最近の、とりわけintel第10世代以降のCPUかそれと同等のAMDのCPUやAPUは非常に優秀で自動オーバークロックする恩恵は普通にゲームやインターネットサイト閲覧など、私が想定している使い方をする分には不要です。加えて自動オーバークロックするということはそれなりに電力を消費しますし、電力消費量が増えるということはそれだけ多く発熱するということになります。結果としてPCケース内が熱くなってしまうのです。電子機器は熱に弱いですし熱によって性能が落ちること(サーマルスロットリング)が発生してしまうと想定された性能を発揮することも難しくなります。
私が使用していた第7世代の「i7」というCPUは5年前なら高性能CPUとして誰もがうらやむものだったのですが、現在では12世代の「i3」よりも下の性能になっていました。調べてそれが判明したときはなかなかにショックだったのですが、5年の歳月でそれだけCPUの性能が上がったということになります。私の用途であれば今回は「i7」である必要はないため1つ下のグレードの「i5」を選びました。第12世代の中では「i5」の中でも2種類あります。「12400」と「12600」というモデルです。当然番号の大きい方が性能が高いのですが、価格も考えて今回は「12400」というモデルにしました。実際には「12400F」という内蔵グラフィッカーがないものなので、通常の「12400」よりも安く入手できました。私の使用用途であれば「12600」でなくとも充分にCPUは実力を発揮してくれると踏んだからです。現在は自作してもBTOパソコンを購入してもあまり価格差がないので必要十分であれば安いモデルを選ぶのが利口な買い方なのですが、これはあくまでもある程度の自作経験者に言えることです。PC初心者の方が安価なものを選ぶとだいたい必要十分でないものを買ってしまったり、内蔵グラフィッカーがないために苦労する(グラフィックボード必須なため)シーンが増えるだけです。知識と経験がまだ足りないなと思われた場合はある程度お金を用意することは覚悟する必要があります。
マザーボードの選定はどうしたのか?
長くなりましたが、こうして私はCPUを決定しました。次に選定するのはメインメモリ!・・・と行きたいところですがそうではありません。次に選択すべきは私はマザーボードだと思っています。マザーボードを選ぶことで使用できるメインメモリやストレージが決まってくるとも言えるためです。そしてintel製CPU対応のマザーボードはCPU世代が更新されると基本的には新しいものが販売されます。CPUのソケット形状が変更になるためですね。
とはいえマザーボードもたくさんの種類があります。自作PC初心者の方がおそらく一番悩むところではないでしょうか?CPUをintel製第12世代に決定したことでこの時点でAMD対応のマザーボードは選定の対象外になります。そしてintel製第12世代CPU向けの製品に限定されることで、さらに製品を絞り込むことができます。つまりCPUを決定したことで世の中に存在している約80%のマザーボードが私の選定対象外になるわけです。残り約20%の中からマザーボードを選べばいいということになりますが、実はここからの絞り込みが大変なのです。
絞り込むためには現在のWindowsPC業界の状況を簡単に整理しておく必要があります。
現在Windowsは10と11の2種類がある。
メインメモリの世代がDDR4とDDR5の2種類ある。
2022年から2025年まではWindows10からWindows11に移行する過渡期です。そしてタイミング的に被っていますがメインメモリの世代も移行する過渡期であり、DDR4とDDR5が選べるという状況にあります。2022年4月現在でマザーボードを選ぶ際にはこの2点を押さえておく必要があります。
まずWindows11の動作の前提としてレガシーデバイスの切り捨てがあります。マイクロソフト社は公式にレガシーデバイスのある古いPCでも動作条件を満たしているPCに関しては例外的にインストールできる方法を公開していますが、これはいわゆる正攻法ではありません。マイクロソフト社側の意向が変化した場合にWindows11の更新プログラムをダウンロード・インストールすることができなくなる可能性があるのです。公式サイトでは現在導入方法を載せていますがその通りにインストールしてもプロダクトキーが入力できないか、仮に入力できても将来的にPCセキュリティが甘くなる可能性があるわけです。OSは大体5~7年くらいの周期で新しいものが登場する事が多いのですが、2~3年程度でセキュリティ更新ができなくなるとそれこそPCを使う意味合いがなくなるというものです。現在のPCはインターネットに常時接続するのが当たり前の環境であり、OSもその状況に合わせて作られます。常時インターネットに接続するということはそれなりに悪意のある人物がPCを乗っ取ろうとして、皆さんのPCに対して様々な攻撃を仕掛けてくるということになります。日本ではあまり聞きませんが海外では普通にセキュリティが甘いPCを乗っ取られたという被害報告が上がっています。つまり、PCを構成する部品はWindows11に正式に対応したものが必要になるということです。
次にメインメモリですが、こちらは2022年4月現在DDR4とDDR5という2種類のものが存在しています。どちらもWindows11で動作するメインメモリですがマザーボードはDDR4専用とDDR5専用のどちらかしか存在していません。例えば手元にDDR4メモリがあるのにDDR5マザーボードを購入してしまった場合、DDR4メインメモリは使用できないということになります。性能的にはDDR4よりもDDR5のメモリのほうが高性能であるわけですが、ソフト側での対応も必要になります。DDR4はもう出回ってから数年経過しており、DDR3メモリも新品での入手はほぼ難しい状態になっています。世の中のPCソフトもほとんどがDDR4に最適化されているため、DDR5メモリの性能をうまく発揮できていないという現状があります。加えてDDR5対応のメモリとマザーボードも数が少なく高価である傾向があります。そこで私はDDR4メモリ対応のマザーボードを購入することに決めました。
そしてマザーボード選定の中で一番重要とも言えるのが「チップセット」です。チップセットを簡単に説明するとPCを構成する部品に対してそれぞれの動作タイミングを統率する監督のようなものというふうにお考えください。PCを構成する部品は部品ごとに動作する速度が違います。それらが勝手に各々のタイミングで動作すると当然ながらチームとしての実力を発揮することはできません。
スポーツチームでもそうなのですが、監督もピンからキリまで存在しています。無名の新人監督もいれば歴戦の英雄とも言える大物監督までいるのと同じく、チップセットにもランクがあります。intel製第12世代CPU対応のマザーボードのチップセットは4種類あり「Z690」「H670」「B660」「H610」の4種類があります。今回は優秀な方から順番に並べました。私が最終的に選んだのは「B660」というチップセットです。PCIeのレーン数やUSB3.2Gen2×2などを扱える数が「H670」よりは少しだけ少ないものの、私の使用用途では必要十分だったからです。CPUのオーバークロックもしないという理由もあります。
次に考えた部分が「サウンドチップ」です。主な目的の中にゲームがあるためです。最近のマザーボードはサウンドチップが搭載されているのが当然になっていますが、5.1chや7.1chなどのサラウンド機能もこのサウンドチップの中に搭載されています。私がプレイしているFF14は5.1chサラウンド対応のゲームであるためサウンドチップに5.1ch以上のサラウンド機能が搭載されているものを選ぶ必要があります。どのジャンルのゲームでもサラウンド対応のサウンドチップが搭載されているマザーボードを選んでおけば大丈夫なのではないかと思います。ビジネスやインターネットサイト閲覧、動画サイトでの動画視聴程度であれば5.1ch非対応のマザーボードでも大丈夫ですが、自作する人のほとんどはゲーム用途を想定しているはずです。
次に考えた部分はストレージです。ゲーム用マザーボードは現在NVMe-M.2SSD対応のソケットが複数ついているものが主流ですが、SATA3接続のポートもいくつかついています。私は今までSATA3接続のSSDを使用していましたが新マシンではNVMe-M.2SSDを使いたいと思っていたので対応ソケットが複数あるものを選びました。また、M.2SSDの価格を下げたい(ヒートシンクが付属しないものを選びたい)と思ったためマザーボード側にヒートシンクがついているものを選びました。また、NVMe-M.2SSDはPCIe4.0レーンを使います。今回はグラフィックボードは交換しないものの、別のタイミングで新しいグラフィックボードに交換してもボトルネックにならないようにPCIe5.0対応の×16レーンがあるものにしました。
最後に考えた部分がLANポートです。前のPCではギガビットイーサというものがついているタイプのものだったのですが最大で1Gbpsまでしか出ませんでした。契約しているインターネット回線の最大速度が1Gbpsのものなのですが、いろいろ調べた結果、回線速度が1GbpsでもPC側のLANポートが2.5Gbps対応のもののほうが1GbpsのLANポートよりも安定した通信ができるというマユツバモノの噂を聞きました。真偽の程はわかりませんがオンラインで協力したり対戦したりするゲームをプレイする以上はネットワークの安定性の向上は悪くありません。また将来的にインターネット回線のプラン変更をした際にも対応できるように2.5Gbps対応のものにしました。
メインメモリの選定はどうしたのか?
CPUとマザーボードが決まったら次はメインメモリの選定です。マザーボード選定時にメモリの種類はDDR4と決定したため、メインメモリはあっさりと決まりました。・・・と言いたいところですが実は少し悩んでいます。世代はDDR4に決定したのですが、メモリ容量・データ転送速度・チャネルの種類です。
メモリの容量は前のPCでは16GBでした。ゲームをしながらウェブサイトを見たり動画サイトで動画再生や生配信を受信する分には必要十分な容量です。最近は行っていませんが以前はこのメモリ容量でゲームの実況生配信をしていたこともあります。私が5年前に組み立てた際には16GBではメインメモリの容量を持て余すのではないかと思っていましたが、最近ではゲームをプレイしていない状態でウェブブラウザのタブを13個開いている状態だとメモリを約8GBほど消費することも多くなってきました。
結果として容量は32GBにすることにしました。理由としては最近配信されたりダウンロード販売されているゲームが推奨として16GBのメインメモリを要求してくることと、Windows11にアップグレードした場合に16GBでは将来厳しくなるのではないかと考えたからです。
Windows10も出た当初はメインメモリは8GBあればゲーム用途には必要十分と言われてきました。しかしその後度重なるバージョンアップによりメモリに記憶するOSのデータ量が増えているはずです。2022年現在ではWindows10でゲームするのであればメインメモリは16GBが必須と言われるまでになりました。また、各社から出ているPCを快適に使用するためのユーティリティソフト類もメインメモリに記憶されているということもあるでしょう。マイクロソフト社の意向によりWindows10とWindows11は毎年11月に大規模バージョンアップが行われることになりました。Windows10は現在とそれほど大きな違いは出ないと思いますが、Windows11は大型バージョンアップで様々な修正や機能の追加が予測されています。アンドロイド携帯向けのアプリがWindows11で動作する機能もおそらく2022年11月に導入されると私は想定しています。仮に今年でなくとも来年にはそれ相応のメモリ容量が必要になるはずです。というわけで先の先を見越して16GBではなく32GBにしました。
次に考えたのがメインメモリのデータ伝送速度です。今までの環境では2133MHzという速度で使用していました。が、この速度、実は5年前の状況でもそう速いわけではありません。3年前くらいには2666MHzが速い速度とされていましたし、去年辺りからは3200MHzが最速と言われていました。現在では4000MHzを超える速度が当たり前になっています。しかし、メインメモリの容量が増える場合もさることながら、データ伝送速度が上がってもメインメモリの価格は上昇してしまいます。いろいろ悩みましたがメインメモリは後々でも簡単に交換できることもあり、今回は3200MHzの転送速度で様子を見ることにしました。価格帯もこれ以上の速度になると高価になってしまうためです。DDR5メモリが出回る数が増えればDDR4メモリは価格帯が下がってくるはずです。それに以前の速度が2133MHzと今よりも1100MHzほど速くなっているため、体感的にも違いを感じられると思いました。
最後にチャネルですが、これはシングルチャネルとデュアルチャネルどちらを採用するか?ということです。シングルチャネルとはメモリ1枚でCPUとデータをやり取りする方法でメモリが1枚あれば事足ります。デュアルチャネルはメモリ2枚組でデータ伝送路の数を2倍にする技術です。データの通る道幅が倍の広さになることでより速くデータのやり取りをCPUと行うことができます。ゲーム用途ではCPUとのデータ伝送速度は当然ながら速いほうが有利になるためこれは迷うことなくデュアルチャネルを採用しました。メモリを2枚使う分価格は32GBメモリ1枚より高価になりますが、価格差は微妙な差なので性能を重視しました。
ストレージの選定はどうしたのか?
ストレージに関してはマザーボードのところでもお話しましたが、今回はSATA3接続ではなくPCIe4.0接続のNVMe-M.2SSDを使うことを決めていました。ということで接続方式とデータ転送方式はすでにマザーボードを選定した段階で決定済みでした。ヒートシンクの有無もマザーボードにSSD用のヒートシンクが付いたものを選んだため、こちらもクリア済みです。問題はデータを記録できる容量でした。使用用途としては現在ゲームを2タイトルプレイしていますが、FF14はMMO-RPGであるため時間をかなりかける必要があります。また2ヶ月半に1回バージョンアップがあり、シナリオはもちろんですがコンテンツがどんどん追加されていきます。場合によっては最高レベルの引き上げなどもあり、サービスが終了しない限り永遠に遊び続けられるゲームでもあります。1日にだいたい6時間くらいはプレイすることを前提に作られていますし、不特定多数のユーザとのやり取りが楽しめるゲームなのでチャットで世間話をしているだけで2時間くらい経っていたなんてこともあります。
鉄拳7に関しては基本的にオフラインのゲームなのですが、オンラインで対戦することができます。日本国内はもちろんのこと海外のユーザともインターネットでつながっているため対戦することができます。こちらも一応チャット機能が実装されてはいるものの、私はチャット機能を使ったことも使っている人を見たこともありません。対戦自体は最長でも5分程度なので12回くらい対戦していたらだいたい1時間くらいが経過している計算になります。ロビーサーバに接続してそこでマッチングした相手と対戦することになりますが、対戦を同じ人と続けるかどうかは選ぶことができます。MMO-RPGとは違いいつでも好きなときに好きなタイミングでやめることが可能なことと、ゲームジャンルがFF14とは違うため1時間くらい遊びたい場合などに暇つぶしとして使うこともできます。
私は現在はこの2タイトルを遊び続けることを主軸に考えています。MMO-RPGはどうしてもプレイする時間がかかるため他のゲームを購入してもプレイする時間が取れないからです。また鉄拳7は対戦格闘ゲームなので、FF14での協力プレイに飽きたら鉄拳7にスイッチすることも可能です。もう1タイトル増やしてもいいのですが、それでも消費する容量は350GBほどあれば必要十分です。というわけで容量は500GBに決定しました。以前のPC環境ではデータの転送速度を速めるためにRAID0を組んで使用していましたが、NVMe-M.2SSDではPCIe4.0というグラフィックボードのデータ転送と同じ種類の伝送路を使うため(GTX1070ではPCIe3.0×16しか対応していませんが)明らかにSATA3接続のRAID0よりもデータ転送速度は上がるはずです。
CPUの冷却についてはどうしたのか?
続いてはCPUの冷却についてです。GPUには最初から空冷のGPUクーラーがつけられた状態で販売されていますが、CPUの場合はそうではありません。私が今回購入した「i5 12400F」というCPUは空冷のCPUクーラーが付属しています。いわゆるリテールクーラーと呼ばれるものです。しかし、CPUによってはリテールクーラーが必ずついているわけではありません。また、CPUメーカーが付けているリテールクーラーよりも他社が開発・販売しているCPUクーラーのほうがより冷却できます。
現在主流なのは空気の流れでCPUを冷やす空冷クーラーと呼ばれるものと、水枕でCPUの熱を奪い、ラジエータを通すことによって冷却する簡易水冷のクーラーがあります。こちらに関しては将来的にCPUを入れ替えてもCPUクーラーを買い換えなくていいように最初から簡易水冷のCPUクーラーを導入することを決めていました。水枕とラジエータを接続するチューブの取り回しが若干面倒ではありますが、空冷クーラーのように大きすぎてPCケースに入らないという事態を防ぐことができます。冷却性能も簡易水冷のほうが高い傾向にあります。
電源ユニットはどうしたのか?
続いて電源ユニットに関してです。これも使いまわそうかと考えたのですが、使い始めてすでに5年経過していること(経年劣化)と供給可能な最大ワット数が650Wと少し心許ないと感じたため新規購入を決めました。電源ユニットは様々ですが皆さんが勘違いされやすいのがこのワット数です。例えば650Wの電源ユニットがあった場合、PC初心者の方は常に650Wの電力を消費していると思われる方がいらっしゃいますがそうではありません。あくまで650Wというのは供給できる最大ワット数です。PCは状況によって使用する電力が違います。たとえは事務処理をしたりインターネットのサイト閲覧をしたり、私のようにブログを書いたりしている場合の消費電力はだいたい350W程度です。構成する部品によって多少差は出ますが、扱っているデータの大半は文字や写真、動画、音声などでPCに対して大きな負荷をかけるわけではありません。逆に3DCGを使ったゲームや動画編集などPCにある程度の負荷がかかるものに関してはだいたい500W~600Wくらいの電力を消費しています。
以上を前提として、電源ユニットの最大電力供給力を考えた場合、将来的にグラフィックボードを交換したとしても電源ユニットの買い替えを検討しなくてもいいくらいの電源容量にする必要があります。また最大供給電力数が大きければ大きいほど電源ユニットが安定して動作しますし、より長く使い続けることができます。それらを鑑みて私は今回は750Wの電源ユニットを選びました。またUSB機器はPCから電源を取るものが多いため、これらが若干増えても安定して使用できるワット数を確保したいという意図もあります。
続いて電力変換率についてですが、これは存外悩むことはありませんでした。電力変換率とはなんぞや?と思われるかもしれません。その場合はこちらをお読みいただければご理解いただけるかと思います。私は80Plusゴールドの電源ユニットを選びました。
続いて電源を各部品に供給するケーブルについてですが、これは少し悩みました。電源ユニットにはケーブルがすべて電源ユニットにつながっているもの、必須のケーブル類だけ電源ユニットにつながっており、あとは必要に応じてケーブルを増やすことが可能なもの(セミプラグイン)、完全に自分の判断ですべてのケーブルを電源ユニットに繋げたり切り離したりできるもの(フルプラグイン)です。価格としてはフルプラグインが一番高価で、セミプラグインが中間価格帯、最初から全てのケーブルが電源ユニットにつながっているのものは一番安いです。
結局価格との兼ね合いとPCケース内での取り回しのしやすさを考え、セミプラグインの電源ユニットを選びました。とりあえず必要最低限の電源ケーブルは確実に電源ユニットにつながっていますし、不要なケーブル類は自分ではずすことが可能で柔軟に対応できると思ったからです。最近のPCケースはATX対応のものでも小さいものが増えてきています。
PCケースはどうしたのか?
最後にPCケースの選定です。前のPCのPCケースをそのまま使うことも考えたのですが、流石に5年も使用していると見た目に対して飽きが出てきます。PCケースは性能・・・と言っても簡易水冷のラジエータを取り付けられる長さとか、マザーボードのフォームファクタ(大きさ)とかPCケースに取付可能なファンの大きさや数という程度のものですが、それよりも重要なのが見た目です。最近のPCの部品は高性能であるにも関わらず発熱を抑えることができるようになっています。また、側面はアクリルパネルになっており中が見えるようになっています。それを意識してか最近のゲーム用途向けのPC部品は光るものが増えてきています。もちろんPCケース内に設置するファンも例外ではなく光るものが増えてきています。
もちろんそれ以外にもPCケース前面パネルにはUSB3.0コネクタがいくつか搭載されていてUSB2.0は数が少なくなってきています。性能面や見た目を考えた上でもPCケースは変えたいと思っていたため、安めATXマザーボード対応のPCケースを選びました。現在使用していますが、ゲーム中にマッチング待ちの状態で画面から目を離した際に虹色に光るPC部品を見ることができますし、なにか部品に異常があっても外から見ただけでどの部品に異常が発生しているかがだいたいわかるので重宝しています。部品になにか問題が発生した場合は光らなくなったり、普段とは違う光り方をします。それらがPCケースを開けなくてもわかるのは非常に有用ですね。
まとめ
今回は新しいPCを組み上げるために必要な部品類とその選定をいかにして行ったかについてブログにまとめてみました。組み立てに関してはこれ以降のブログで記事にしていこうかと思っています。自作PC経験者はこういう考え方でPCの部品を選んでいるんだということがご理解いただければ幸いです。ただ、あくまで私の場合はという一例であり、自作PC経験者全員がこのような考え方で部品を選定しているわけではないということもご理解ください。PCは実に様々な用途に使えます。PCに関する考え方も人それぞれなのです。では次回はこれらの部品を組み上げていく様子を写真入りでご紹介させていただきます。ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。