薬害について考える「ハーメルンの誘拐魔」
中山七里さんの「ハーメルンの誘拐魔」を読みました。子宮頸がんワクチンの薬害をテーマにしたミステリーで、製薬会社と国、医師の癒着や、医療の闇についての話。薬のリスクについて思ったことを自分の整理のために書きます。
連続誘拐犯を追う刑事が主人公。攫われたのはワクチンの副反応のせいで障害を負ってしまった少女と、ワクチンを推進する産婦人科学会長の娘。「子宮頸がんワクチン」という共通項を挟んで真逆の立場の少女を攫う意図が掴めないまま被害者はどんどん増えていく。捜査を進める中で、薬害を