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きれいは こわい。

汚れ加減がちょうどいい、ということがある。
いい感じに汚いもの。

たとえば、図書館でぐるぐるいろんな人の手を渡ってきたボロい本。

たとえば、くたくたに履きつぶした靴。

たとえば、汚れてもいいジーンズ。

なんでかって、気を遣わないでいいからだ。
つきあいやすい。私の多少のおっちょこちょいが許される。

きれいなものに触れるのは、緊張する。
少しでも損ねてしまうことがこわい。

つまり、あなたとうまくいかなかったのは
そういうことだったと、思うんだ。

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