RRQと日本リージョンが敵対するに至るまでのまとめ(備忘録)
先日、VCT Champions LCQが終わりました
結果は日本のZETA DIVISIONが優勝!!
日本リージョンとして最高の結果となった今大会ですが、一方で後々に禍根を残しそうな事件が起こっていました。
それがRRQおよびfl1pzjderとの大きな確執です。知っている方も多いとは思いますが、この事件は来年以降も引きずりそうな気配がしたのでしっかりまとめようと思います。
時系列的に一連の流れを簡単にまとめると
1.NTH所属のtenten選手(GEN.G所属Meteor選手の実弟)がランク配信中のfl1pzjder選手と差別発言を含んだ口論をする。
2.発言内容を重く見たNTHはTenTen選手を契約解除。fl1pzjder選手は声明を出すが、RRQ側は声明&対応無し。
3.RRQ公式Twitter(fl1pzjder選手も少し)が煽りともとれるツイートを続ける。
このRRQ公式の対応に多くの日本ファンが激怒し、事件がエスカレートしていく発端となる。
4.事態のエスカレートを受けてVCT PACが「調査を行う」と声明を出すが特に何もせず。
5.VCT LCQにて『ZETA DIVISION vs RRQ』、『GEN.G vs RRQ』が行われRRQが2戦とも敗北。
6.VCT LCQの終了を受けてRiotおよびVCT PACが声明と罰則を発表。
という過程をたどりました。
個人的には、今回の件が大事になった理由は『NTHの対応とRRQの対応の違い』と『RRQ側が挑発的ツイートをした』この2点が大きいと思っています。
ここからはこれらの過程を詳細にまとめていこうと思います。
1.NTH所属のTenTen選手(GEN.G所属Meteor選手の実弟)がランク配信中のfl1pzjder選手と差別発言を含んだ口論をする。
今回の件が複雑化した大きな原因は最初の部分にあります。
◉tenten選手はインドネシア人のfl1pzjder選手をインド人だと勘違いしており、インド人に対して偏見と差別的な内容の暴言を吐く。
・「fk india」や「インド人はうんち(大便)を手で拭いている(訳)」といったインド人への偏見に満ちた発言。
該当動画はこちら
◉fl1pzjder選手は韓国人のtenten選手に対して(日本人だと思ったのか?)アニメファンへの差別ともとれる発言をする。
・「go talk to ur anime(アニメと話してな)」や「u should talk to gojo satoru(五条悟と話したほうがいいよ)」といったアニメファンを馬鹿にしたような発言
該当動画はこちら
この背景のせいで、
『関係のないインドの方 vs tenten vs flipzjder(RRQやそのファン) vs 日本リージョン』 の対立になってしまったわけです。
と、両者が口喧嘩したわけですが、内容的にみるとtenten選手の発言は最悪です。前後でNTHや日本リージョンをfl1pzjder選手に馬鹿にされ続けていたとは言え、許される発言ではありません。
ただ、fl1pzjder選手の発言もアニメファンや日本リージョンを馬鹿にしており、多くの日本人を怒らせるには十分に感じます。
2.発言内容を重く見たNTHはTenTen選手を契約解除。fl1pzjder選手は声明を出すが、RRQ側は声明&対応無し。
今回の事件が大事になる発端は個人的にここにあると思っています。
◉NTHの対応
7月5日に話題となった本件ですが、その日のうちに契約解除が発表されました。個人的にこの対応は最悪だと思っていますし、事を大きくする大きな原因になったと思っています。
企業としてオフシーズンだから即首を切るという判断は理解しますが、即日どころか数時間での解雇は冷静に検討したようには見えません。とかげのしっぽ切りをしたなとしか思えないわけです。
◉RRQの対応
RRQは始め静観するという判断を取りました。
そんな中、fl1pzjder選手は翌日の配信でtenten選手と兄のmeteor選手から謝罪を受けており、和解したと話しています。
該当配信リンク
ただ、多くの日本人はfl1pzjder選手の日本リージョンやアニメファンを馬鹿にしたような発言に対しての謝罪を求めており、怒りが収まっていない状況でした。
3.RRQ公式Twitterが煽りともとれるツイートを続ける。
今回の件が大事になるもう一つの原因がRRQ公式のツイートだと思います。
2.の終わりでも触れましたが、fl1pzjder選手やRRQ公式に日本リージョンやアニメファンへの謝罪を求める声が大きくなる中、RRQ公式がそれを逆手に取って煽るようなツイートを始めます。
・『RRQ公式Twitterを見に来てくれてありがとう』
・五条悟や呪術廻戦の2期PVを引用リツイートした投稿 など
※該当ツイートは削除済み
これらの対応に日本のファンは激怒。fl1pzjder選手やRRQ公式ツイッターへの荒らしが目立ち始めます。
4.事態のエスカレートを受けてVCT PACが「調査を行う」と声明を出す。
そんな中、7月8日(この件が話題になってから3日後)にVCT PACが『調査を進める』と投稿。
これに際してか、RRQ公式は煽りツイートを全て削除します。
(これもまた多くの日本人ファンの怒りを刺激した。)
また、15日にはfl1pzjder選手が正式に声明を出しており、兄のmeteor選手も歩み寄る姿勢を見せています。
ただ、VCT公式からは何一つ調査に関しての報告がないまま日にちだけが過ぎていくなか、18日にLCQが開幕します。
5.VCT LCQにて『ZETA DIVISION vs RRQ』、『GEN.G vs RRQ』が行われRRQが2戦とも敗北。
このような一触即発の状況で開幕したLCQでしたが、RRQは勝ち進み
ZETA DIVISIONと対戦することになります。
試合はZETAが接戦を制し勝ち進みますが、この試合後のRRQ公式のツイートに対する日本ファンの攻撃は酷いものになっていました。
このツイートのリプ欄をみると状況が分かると思います。
試合中のRRQ選手たちの死体撃ちなど挑発的行動も相まって、いよいよ敵対が明白化してきたと言えます。
また、翌日がtenten選手の兄であるmeteor選手が所属しているGEN.Gとの生き残りをかけた戦いであることも相まってより過熱していました。
そして翌日のGEN.G対RRQでは、GEN.Gが見事勝利。
このように試合中の兄であるMeteor選手の死体撃ちや元チームメイトのBlackwiz選手のツイートを見てもやりきれない思いや煽るような行為をしていたRRQ側への怒りはあったと思われます。
と、この2試合を受けてRRQは敗退。またしても公式リプ欄を日本ファンの荒らしが埋め尽くすといった酷い状況になってしまいました。
6.LCQ終了を受けてRiotが声明を発表。
23日のLCQ終了を受けて、Riotが調査の完了と声明を発表。
tenten選手には4試合出場停止の罰則、fl1pzjder選手には警告という結果になりました。
個人的な感想とまとめ
今回の件、個人的には『全ての関係者が誤った行動をした結果最悪の事態に発展した』と感じています。
まずNortheptionの対応。チーム側が責任から逃れるようにしっぽ切りをし、選手を守るわけでも教育するわけでもなく、チームメンバーの4人の都合すら無視して即解雇をした一連の対応には1ミリも良い感情を持てません。
コンプライアンスの徹底とは許されないを発言をした人を即切ってチームとは無関係の人にし、責任をその人のみに擦り付けることなのでしょうか。
改めて教育する姿勢やチームとして共に非難や責任を請け負う姿勢こそがチームとして行うコンプライアンスの徹底ではないのでしょうか。
そしてRRQの対応。選手を守る意味での静観は良いと思いますが、そのあとに日本リージョンのファンを煽り、対立構造を深めた一連のツイートには疑問しかありません。
また、Riotが声明を出した途端、一連のツイートを削除し謝罪まで選手一人に行わせチーム自体はだんまりを決め込むのもどうかと思います。
結果的に全てをfl1pzjder選手に背負わせたため、試合後の彼のツイートを見てもかなりの精神的負担になっていたことは明白です。
そしてVCT PACの運営及びRiotの対応。調査するとの発表から実際に発表されるまで2週間以上。LCQが終わるまで触らないつもりだったのでしょうが、その結果RRQと日本リージョンの溝は深まり、fl1pzjder選手にも相当の精神的負担が掛かるなど何1ついい結果になっていません。
その上、対立をあからさまに煽ったRRQ公式ツイッターへの言及がないなどこの炎上を収める気があると思えません。
と、各チームの運営が全て選手に責任を押し付け続け、挙句の果てにRiotまでチームではなく選手に責任を求める始末。
正直すべての関係者に対して失望しかありません。おそらくこの対立は来年以降のVCTにおいても禍根を残すことは確実でしょうし、fl1pzjder選手やRRQの選手達にかかるこれからの負担を考えてあげなかったのでしょうか。
彼らが発端とはいえ、ここまでの大事になったのは間違いなく各チームやRiotの対応のせいだと思います。
というわけで、ここまで長々と語ってきたのでこの辺にしておきたいと思いますが、なんとも残念な結果になったなと思います。
来年以降、なぜ対立炎上しているのか分からない方が理由なく同調して怒りの矛先を選手に向けないように願ってこの記事を書きました。
来年以降fl1pzjder選手に今以上の負担がかからないこと、RRQやRiotが適切に選手を守ろうとすることをこの先は期待したいと思います。
それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
著者Twitter:まがしき @esportsmagasiki