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2024年7月某日 〜台灣生活日記〜
またしても8月半ばに差し掛かってようやく7月の日記を整理するとは。
次こそはきっと・・・
■7月某日 誰から学ぶか
いつものピラティスの先生が手術(命に関わるものではない)のために長期休暇に入った。
その間、別の先生に習うことになり、今日が3回目のレッスン。
台湾へ来て5年程の韓国人女性で、中国語で教えてくれるのだが、説明がとても丁寧でわかりやすい。
どの部位に効くのか、どの筋肉に意識を向け、どう使うのか、
骨の動かし方など、私が今まで質問してもはっきり答えてもらえなかったことを、自ら伝えようとしてくれる。
とても丁寧に扱われているような気分となり意欲も増す。
理解しながら身体を動かせるので効果も感じやすい。
誰から学ぶかは本当に大事だ。今後もこの先生に習いたい。
後日談: 教室にリクエストし無事希望どおりとなった。やったー!
■7月某日 想いも手放す
最後にお慕いしていた方からもらったものを手放すことにした。
絶えず想い続けていたわけでもなかったが、毎日部屋にあるのを見ていたからか、その人の面影がなんとなく心に住み続けていた。
先月久しぶりに会って良い意味で吹っ切れたので、その”物”に対してよくよくお礼を言って、さようならをした。
いつでも新しい何かをお迎えするための余白ができた様ですっきりした。
■7月某日 “おひとり様”が徒となる
洗濯かごの代わりに台湾でポピュラーなカゴバッグを買おうと迪化街へ。気に入ったデザインのものを見つけることができ、ついでに漁師バッグも購入。
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屋根があるとは言え、37℃の猛暑の中を歩いたためフラフラ。
熱中症になりかねないと思い、やっとの思いでたどり着いたカフェの従業員にさらっとこう言われた。
「1名なら外の席になります(ファンもない)。でも今日はとても暑いので無理ですよね。」
そして、後から来た2名連れのお客さんを二人掛けの席に通した。
…私は何も言えず、すごすごとその店を後にした。
一人だと割とどこでも入れると高を括っていたし、実際いつもそうだった。こういうこともあるのか…と、またさらに歩いて別のカフェを探した。
見つけた時には干からびる寸前だったことは言うまでもない。
■7月某日 台風休み①
今年も台風がやってきた。
明日の上陸に備えて、台北でも台風休みが発令された。
食料など一応準備をしようと急いで帰宅すると、エアコンが壊れていた。
これを絶望と言わずして何と言う…。
管理会社に連絡したが、この台風休みでメーカーの修理業者が捕まらない。
なんでこんな時に限って…。
■7月某日 台風休み②
寝室の窓にはベランダがなく、台風による横殴りの雨が吹き込んでくる。
開けられない…
幸い気温は30℃くらいまでに留まったが、恐ろしく湿気をはらんだ空気が部屋に充満している。
リビングの窓を開けたところで、外は大雨なのだから解消されるわけもない。
汗が吹き出し、昨晩からよく眠れていない。
20:00 ニュースで明日も台風休みだと発表された。2日連続は珍しい。
こんなにも出社が待ち遠しいと思ったことは未だかつてなかった。
寒いくらい空調が効いたオフィスが恋しい。
なんでこんな時に限って…。
■7月某日 パワースポット
台風が過ぎ去った。土曜、晴れ。今日もエアコンは動かない。
友達とパワースポット「松山慈祐宮」に行く約束をしていたから昼からお出かけ。「松山慈祐宮」は暑かったけど、なんだかとても「気」良い感じがする場所で、ガイドに大きく載っている他のお寺などよりも周辺環境も良く是非またお参りに来たい。その後は饒河街夜市も散策して、友達が食べる臭豆腐を一口食べてあまりの臭いに咳き込んだりして、とにかく楽しかった。
しばし現実を忘れられたのも束の間、帰宅するや否や、辛く重苦しい現実を突き付けられる。
無言で家の窓という窓を開け、扇風機2台を全開に。
パワーももらったことだし、楽しい時間を過ごせたので、修理がされるまで何とか持ちこたえたい。とにかく早く心穏やかに眠りたい。
■7月某日 ”当たり前”という幸せ
待ち焦がれた日がやってきた。
So!我が家のエアコン 大修理の日!!
メーカーの修理業者だというその人は、ズカズカと部屋に入って来た。
…は!?
ちょっと待って素足なんだが!!(二度見)
ペタペタペタペタ・・・ペタペタペタペタ・・・
素足で部屋中を歩くその人を目で追わずにはいられない。
白い床に足跡がうっすら光って見える。(勘弁して)
修理業者はサンダルを持ってベランダへ出て、室外機を開ける。
一刻も早くクイックルワイパー立体吸着ウェットで、無かったことにしたい衝動に駆られるも、ぐっと堪える。
修理が完了し、室内に戻ってくる。
ペタペタペタペタ・・・ペタペタペタペタ・・・
とにかく無心にならねばならない。
ブレーカーをONにし、エアコンのボタンをピッ。
エアコンを見上げて手を広げると、忘れかけていたひんやりとした風が身体の全面に当たった。
…なんて幸せなんだろうか。
修理業者を丁寧に且つ迅速に見送った後、涼しい室内で一心不乱に吹き掃除を行ったことは言うまでもない。
ともあれ、当たり前にある”快適”を一時的に失うことで、日々の暮らしがどれほど満ち足りたものなのかを再確認する機会となった。
10日間ほどだったので良い経験になったと言うことができるが、もしもこれが真夏の避難生活だったらと想像すると胸が苦しくなる。
現在の地球の夏はあまりにも過酷でエアコン無しでは生活もままならない。もはや平常時からインフラ、ライフラインとして扱われるべきなのでは と思ってしまう。
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