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【どう考える?】問題解決とやりがちなHOW思考

こんにちは、マガスマです。

今回は全人類に通ずるであろう”問題解決”についての書籍を読みましたので、自分なりに解釈してまとめていきたいと思います。
読ませていただいたのはこちら。問題解決における考え方が丁寧に解説されており、とりあえず読んどけ本です!

〇こんな方におすすめ
 ・問題解決ってどこから手をつけるの?
 ・普段それっぽいことをやっているけどロジックで学びたい
 ・それなりに問題解決を扱っているが復習したい

・はじめに

問題解決というとどんなイメージでしょうか。私はコンサルタントや経営者などを思い浮かべました。しかし、経営判断のような大きなテーマではなく、案外身近なところで問題解決すべきテーマが存在しています。例えば、「部下がいうことを聞かない」「残業時間が長い」「家事の分担ができていない」など。

テーマに大小はあれど基本的に問題解決の流れは変わりません。それの基本の手順を学ぶことで効率的・効果的に仕事を進めることができるのです。

まず、前提知識なしで自分なりに問題解決をするとなったら、どんな思考をしていたかなあと考えてみます。
私はアカウント営業なので顧客からの受注金額を増やすことがミッションです。仮に今年度の受注が足りないとします。まず何を考えるでしょうか…。すぐに浮かぶのは「何かお客様が興味がありそうなソリューションが社内に存在しているか?」でした。いわゆるプロダクトアウト的発想です。元からあるソリューションのため、社内の体制や品質が担保されており、簡単かつ短期間で商談推進することができます。

これを本書籍では“HOW思考”と呼んでいます。

・HOW思考とは?

・考えるより先に、思い込みで行動してしまう
・言われたことを、言われたとおりに行動してしまう
 ことにより
(1)解決に寄与しない無駄な対策を打ってしまう
(2)問題が解決しなかったときに、代案を思いつかない

確かに先ほど述べた例でも解決策がうまくハマればいいですが、ハマらなかった場合、無駄な対策を打ち、代案がない状態に陥ることがわかります。
実際は対策案は1つではなく何か浮かんだあとに「他になにかないか?」と考えると思いますが、3つくらい考えてその中で比較して実行に移すということが少なくない気がします。

それではどのように思考すると無駄がないのでしょうか。

・問題解決の3ステップ

( 1)WHERE…問題がどこにあるのか  
→どこどこ分析。どこに問題があるのか絞り込む。そして絞り込んだ問題について関係者で合意をとる。
( 2)WHY…その問題の原因は何か  
→なぜなぜ分析。本当の原因に至るまで問い続ける。
( 3)HOW…ではどうすればよいか
→対策を検討する。

私が先ほどやろうとしていたのは(3)HOW思考からの検討です。”WHERE”や”WHY”と飛び越えて”HOW”を考えてしまうことは問題解決を妨げる要因となります。

・なぜHOW思考に陥るのか?

1つ目は「なんとなくそれっぽい方法を思いついてしまうから」でしょう。
先ほどのとりあえず社内にあるソリューションを持っていくことは決して悪いことではありませんし、無駄だと分かっていてもお客さんとの会話のタネとして持っていくこともあります。しかし、決して間違っていないからこそ何の疑問も持たず、続けてしまっています。さらにその報告を聞いた上司もHOW思考の持ち主であれば「色々提案したんだけどダメだったんだな。しょうがない」と改善の流れが止まってしまいます。

2つ目は「そこまで真剣に考えていないから」です。
例えば、営業のミッションが目先の商談をとること、企画のミッションが5年後のための企画検討だとします。ミッション通りに行動してしまうと密接なはずのこれらの業務に溝が生まれてしまいます。

担当のハザマの業務で「これどっちがやるの?何も言われないし、まあいいか」ということ身に覚えありませんか?(私はあります…)これは無関心が生んだ弊害です。各メンバーが少し上の視点で周囲の業務を自分事として捉えるように行動すれば、腰を据えて様々な思考を行うことができます。

また、上司が部下に対して目的を言わず「これをやれ」という指示も同様です。その指示では部下の思考能力が育たず、(本来、自発的に考えてほしいものですが)HOW思考の負の連鎖に陥ってしまいます。」

組織が大きくなればなるほど(2)が難しいと感じます。そこまで頑張っても評価に繋がらなかったり、残業規制があったり、と様々なハードルがある中で「どう高くモチベーションを持つか、持たせるか」がポイントになりそうです。

・共通言語化する

みなさんは打ち合わせで「今、そのことについて議論しているんじゃないんだけどな…」と感じたことはないでしょうか。それは議論の手順がうまく共有されていないことが原因です。議論の前に「今から”どこに原因(WHERE)”があるかについて話し合いましょう」など明確にし、脱線しないように注意する必要があります。これがなされていないと、何も決まらない無駄な会議が生まれてしまいます。

・3ステップ+論理・情報

WHERE→WHY→HOWの順で思考することでよい成果を得ることができますが、そこに”論理”と”情報”を加えるとより大きな成果が得られると筆者は述べています。

しっかりと情報と論理で考えていれば、周囲が納得のいく説明ができます。企業における問題解決は一人ではできないことがほとんどのため、周囲の同意や協力を得られることが重要になっていくでしょう。

・あくまで初心者向け

散々、3つのフェーズを順番に検討していきましょうと言ってきましたが、慣れてしまえばその順番にこだわる必要はありません。あくまでこれらはベースとしての考え方です。

パッと浮かんだ解決策を実施してもいいんです。「それが本当に原因に効いているのか」、そして「その原因は本当に今抱えている問題につながっているのか」を説明することができれば。
(例:HOW→WHY→WHEREの流れ)

くれぐれもHOW思考の落とし穴に陥らないように気を付けましょう。

・おわりに

自分自身、WHEREよりもWHYを重視しているなあと感じたので、どこどこ分析を意識的に行うように実践しようと思います!

ではでは!

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