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下の経験を思い出すと、今でも少しぞっとする。
滝の落ちる一歩手前で、神様に救い上げられた感じ。
あの時、救世主が現れなかったら、どうなっていたの
だろうか。
どこかに売り飛ばされて、奈落の底に落ちたの
だろうか。
正直、もう奈落の底に落ちる覚悟で、一人でそこに
行ったのだ。
人より運のいいこともあるけど、人より怖い経験も
する。
私は、そんな運命なのかもしれません。
あの、私の営業方法を聞きにきて、その後大出世した
人の、大ピンチからの奇跡の話を書きましたが、
よく考えれば、私の方が、その人の大ピンチより
もっとすごい大ピンチからの生還だと気づいた。
奈落に落ちる覚悟していたけど、まさかのことで
助かって、奈落の底に落ちる一歩手前で
助かりました。
そして、その、奈落の底に落ちるのを覚悟で行った
その店で、偶然にあった人に聞いた話が、
原発事故の時に、その人の話を思い出して、
放射能を体から出すことを書いている時、
すごく貴重な情報になった。
石ころが、時がたてば、宝石にかわるように、
怖かった経験が、数十年後、自分の自信に
つながることもある。
それは、
大昔の、大手証券の営業の時の話ですが、
窓口業務で、ある怖いお客さんを本気で
怒らせてしまったのです。
担当の私が忙しかったので、隣の窓口の後輩が
受付をしてくれたのですが、
その対応がまずかったらしくて、
その後、私が謝りましたが、許してくれません。
支店長を呼べとか言いましたが、運悪く、ちょうど
朝の朝礼で、「軽々しく、支店長を呼ばないように」
とか言っていたので、なるべく支店長をよばないように
していたら、その人は自分が軽く見られていると
思ったようで、もうどんどん怒りが沸騰して、
知り合いのヤ〇ざを呼んでくる、とか言って
帰ってしまいました。
支店長と謝りに行くと、最初は、怒りのまま
許してくれそうになかったのですが、
話していると、その人が「自分は〇〇だ」と
いったのですが、
支店長の大学が、その〇〇な人が多いことで
有名な大学でした。そんな偶然ある?
絶対、何かに助けられた気がしました。
でもまだ、完全に怒りが収まったわけじゃない.
和解できたわけじゃない。そんな時、
支店長が入れ替わりがありました。
以前の支店長は、〇〇な人が多いことで知られる
大学で、多少、そういう人に慣れている感じも」
ありましたが、今度の支店長は、銀座支店に
長くいたおしゃれな感じの人で、たぶん、
そんな人の対応に慣れていないかもと
危惧していたら、やはり、一緒に謝りに
行こうという気配がありません。
向こうが、や〇ざを連れてくるというなら、
こっちは
警察の機動隊を頼むとか言い出す。
私は、
決してあそこに行くなと
言われていましたが、
どうしても、私一人で
謝りに行かなくてはいけない
直感がして、
私一人で行きました。
自分はどこかに売り飛ばされても仕方ない。
自分はどうなってもいいから、家族にだけは
手を出さないでほしい、と思いました。
途中、その店を、道にいた人に聞くと、
「えっ、あそこに一人で行くの?
あそこは、行ったらだめだよ」と
心配そうに、言われました。
でも、一人でいきました。
ちょうど、私が店に入ってから一分後ぐらいに、
赤いちゃんちゃんこを着た70歳は超えている
ように見えるおじいさんが、店に入ってきました。
「おーい、金を返しに来たぞー」って大声で
入ってきました。
そこは、高利の金貸し業をしていました。
その人の怖い人の怒りはまだ収まっていません
でした。
そして、その〇時間後、
まさかの展開となります。
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