神話の法則について調べました[2021年1月15日]

何かいたらいいかなぁと嘆いていた時ある方に「神話の法則について調べてください」と言われたので書きます。


1.神話の法則とは?

 神話の法則とは人々に共感や感動を起こさせる物語を構成する方法のことを指します。実はこの法則は様々な映画やアニメに使われています。(例えばシンデレラ、ドラゴンボール、ワンピースetc...)

 ちなみに、神話の法則は書籍化されており、著者はクリストファー・ボグラー氏ですが、元ネタはジョセフ・キャンベル氏というアメリカの神話学者の研究成果であると言われています。

 ジョセフ・キャンベル氏は世界中の神話を調査していた人で、「ぶっちゃけ、世の中の面白い神話ってどれもおんなじストーリ展開だよね。」というのを発見しました。

 さらに、ジョセフ・キャンベル氏はこの発見とカール・グスタフ・ユング氏の深層心理学を組み合わせて、人を感動させるストーリーの枠組みを作りました(最高にロックですね)。

 この枠組みのことを「英雄の旅」と呼び、ライター向けに改良したものが「神話の法則」です。

2.神話の法則の構成

 神話の法則は大まかに次のような構成(①~⑫)で流れが決まっています。皆さん自分の好きな物語を思い出して読んでください。

①日常の世界(主人公は平和な日常を送っていた...)

 いきなりドンパチしている作品もありますが物語の世界観から始まります。

僕が実写ディズニー映画で一番好きなシンデレラでは「エラ(主人公)は幼いころ母親を亡くしてしまい継母に引き取られ召使のような扱いを受けていた。」(エラ役のリリー・ジェームズ可愛いですよね!!!)

 鬼滅の刃では炭治朗(主人公)の場合は山で家族一緒に過ごしてましたよね(あんまり詳しくないです。)

 補足ですがこの日常世界の主人公は「精神的欠如」と「物理的な欠如」があります。シンデレラでは愛の欠如です。


②冒険への誘い(主人公の目に恐ろしい魔物が現れます。)

 アクシデントや運命的な出会いによって冒険が始まります。

 シンデレラでは「気晴らしに森へ出かけ、そこで王国の王子と出会う。」

 鬼滅の刃では家族が鬼に襲われた


③冒険への拒絶(あまりにも突然の出来事で主人公は冒険に出ることも拒みます。)

 これは、どの物語にも必ずあるというわけではありませんが、一部の主人公は一度冒険を断ります。

 シンデレラでは、王子が森で出会った女性を探すために舞踏会を開催。シンデレラはこの情報を聞いてわくわく。しかし、姉たちがそれを許さず、家にいるよう命令!


④賢者との出会い(重要人物と出会い心境に変化が起こる。)

 主人公に道を記す存在です。

 シンデレラではゴットマザーとの出会い。

 鬼滅の刃では「判断が遅い!!!!!!」のシーンですね。


⑤第一関門の突破(冒険に出た主人公の身にピンチが~何とかピンチを免れた)

 主人公が本格的な冒険を始められるように第一関門があります。つまり、ターニングポイントですね。

 シンデレラでは魔法使いのお婆さんのおかげで舞踏会に参加できたシンデレラ。そこで王子と再会し、一緒の時間を過ごします。

 鬼滅の刃では試験?の手鬼戦ですね


⑥試練、仲間、敵(ひと段落ついたら新たな問題が⁉圧倒的な力を持つ敵が!!為す術のない主人公。するとそこにピンチを救う仲間が!!!)

 ここから主人公は非日常の話になります。

 ちなみに長い物語を描く場合はこの部分を繰り返しています。

 ワンピースではどっかの島に行くと「Aによろしく言うといてくれ」となりAにあうと「俺をどこどこに連れてってくれ」といったように繰り返されています。


⑦最も危険な場所への接近(すべてを救うため主人公は最も危険が待ち受ける場所に行かなくてはならなくなる。)

 ドラクエでいう魔王の城です。


⑧最大の試練(主人公の前にかつてない試練が!)

 シンデレラでは、王子と楽しい時を過ごしていたが12時なり魔法が解け始める。ばれる前に逃げるシンデレラ、追いかける王子の場面です。

 最大の試練ですので、ラスボス!とまではいきません。(ジョジョ2部でいう太陽克服する前のカーズぐらいです)←2部が一番好きなので選びました(笑)。

 読者は主人公とともにピンチからの大逆転を見ることで興奮を感じられるところですね。


⑨報酬(幾多の困難を乗り越え主人公は念願のものを手に入れた!)

シンデレラでは王子から愛されたことが報酬に当たると思ます。

 初期のドラゴンボールでは7つ集めて神龍を呼ぶ場面です。


⑩帰路(よし!村に帰ろう)

 非日常の世界から日常に戻る場面なので簡単に帰れたら面白くないので、大体の物語では帰路の過程で何かしらの危機が訪れます。

主人公の最後の難関からの脱出を描く場面です。

例えば...残党からの復讐や建物の崩壊です。

シンデレラでいう王子から逃げる場面です


⑪復活(帰れると思っていたか!フハハハハハ残念だったなぁ)

 わかりやすく言うとクライマックスです。ここでは主人公は追い詰められ、大逆転することで読者の感動を爆発させます。

 シンデレラでいうと、シンデレラを見失った王子。手がかりは落としたガラスの靴のみ。ガラスの靴に合う足を持った人がシンデレラだ!しかし、、、シンデレラを名乗る女性が多数。

 ドラゴンボールではフリーザを倒した後のナメック星がぶっ壊れる場面ですかね?

 この場面での勝利には得るものが大きい分、失うものも多いと感じます。例えば、、、仲間や道具、自らの命


⑫宝を持っての帰還

 物語のラストです

 シンデレラでは、王子と無事再会を果たし、永遠の愛を誓いあいました。めでたし、めでたし。

 ここでいう宝は愛ですかね。

まとめ

 神話の法則について様々な物語を例にまとめてみました。(ほとんどシンデレラだったような気がする)最近話題の鬼滅の刃もこの法則に従っていることも分かりした。

 この法則は自身のプロフィール文や、商品紹介にも応用できるようなので、いつかこの法則を用いたプロフィールを書いてみたいです。




 


 


 

 


 

 

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