体幹は筒である
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今回の記事はやや抽象的でありながらも、非常に重要な考え方について取り上げます。
それはズバリ、「体幹は筒である」ということです。
どういうことでしょうか?詳しく見ていきます。
体幹ってなに?
そもそも体幹というのは、四肢を除く部位のことを指します。
つまり腕や脚を除いた胴体部分と頭頸部が体幹ということになります。
「体幹トレーニング」というものが一般的にも言われるようになって久しいですが、その多くは腹筋とか背筋の運動のことを指すことと思います。
もちろん俗にいう腹筋や背筋というのは体幹に含まれますが、体幹というのはもっと広い範囲のことを指すということを抑えておきましょう。
腹筋背筋だけに囚われない!
先ほども出てきた俗にいう腹筋や背筋というのは、つまるところウエストのラインのことを言っています。
ウエストと言えばおへそ周りをメジャーで測るところですが、この周径を測る、ぐるっと一周するという考え方が大切です。
体幹というのは腹筋背筋と言うような前後だけの話を言うのではなく、脇腹も含めてぐるっと一周することで成り立っています。
そして既に取り上げたように、腹筋背筋だけではなく、いわゆるバストのライン、すなわち胸周り、肋骨回り、正確には胸郭と言いますが、そこも体幹に含まれます。
頸も大事!
腹部の周径、胸部の周径と並び重要なのは頸部の周径です。
要は首ですね。
頸部も非常に重要な体幹のパーツです。
そしてこの頸部、胸部、腹部と大きく分けて3つの周径は、イメージとしては円柱の形をしています。
これが今回のタイトル「体幹は筒である」ということに繋がってきます。
もちろん数学で出てくる完全な円柱形ではありませんが、概念としては円柱です。
円柱という概念
体幹という円柱はしなやかに動き形を変えていきますが、やがては必ずもとの円柱に戻ります。
この円柱の形が元に戻らないまま変形しているのが、姿勢不良です。
頸が前方に突出しているスマホ首のような状態は筒の形が悪くなっていますし、俗にいう猫背だったり反り腰だったりというのも円柱が崩れている状態です。
紙コップが途中でぐちゃっとなっていたら、その紙コップは本来の機能を活かせません。
(紙コップの写真がなかったのでサムネ画像がビールの缶になってしまいました。笑)
体幹というのはそういうイメージを持って取り扱うことが大切です。
決してやたらと腹筋運動をすることや、プランクの様なトレーニングをすることだけではだめだということがお分かり頂ければ幸いです。
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