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アスリートが運動指導者として活躍する為に必要な学びを提供しているメディアです。

今回も先週同様にトレーニングの原理原則について取り上げて参ります。

トレーニングの原理原則に関してはこちらの記事をご覧ください。

先週は過負荷の原理について取り上げました。


今回取り上げるのはその過負荷が取り除かれるとトレーニング効果が失われてしまうという、可逆性の原理についてです。


これはアスリートであれば経験があることだと思いますが、例えば体調を崩してしまって1週間ほどトレーニングが中断してしまったら、トレーニングを再開した初日はとてもキツいと感じるものです。

このような現象が可逆性の原理を体感できる最も分かりやすい例と言えるでしょう。

私は選手としての生活を終えて10余年経ちますが、10数年前にしていたトレーニングなんて到底できるものではありません。

人間の身体というのはそういう意味では非常に単純ですね。

やはり続けないとダメだということです。


しかし、この可逆性の原理があるからと言って「続けなきゃダメだ!」と言って自己を奮い立たせる事が出来る人がどれだけいるでしょうか?

正直言って普通の人はそんなメンタリティでは続きません。

つまり過負荷が取り除かれてしまうということです。


それを防ぐにはどうすればよいでしょうか?

簡単です。

続けられる程度の負荷に留めておくということです。

これは前回の過負荷の原理で言及したことと重なりますね。


アスリートであればシーズンや試合といった分かりやすい期日目標があるので、それに向かって努力する事が出来ますが、一般的な人はそんな明確に「この日にこうなっていなければならない!」ということは殆どありません。


ですから、「これならできるか。」という程度の運動プログラムを日々継続できるように計画することが大切なのです。

こういった思考で運動指導が出来るようになると、老若男女様々な方へのアプローチが可能となります。

決して万人がアスリートの様な気質ではないことを肝に銘じておきましょう。

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