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第100回箱根駅伝出場校紹介(18)「国士舘大学」
近年の国士舘大学は「シードを狙えるところまで来ている」というよりも「着実に予選会を勝ち上がる力を手にしている」印象が強い大学です。
ただ、他大学と比べてリクルーティングに優れているわけもない国士舘を考えるとそれはすごいことだと個人的には思うんです。そういうわけでひそかに頑張ってほしい大学第1位の国士舘大学をご紹介。
国士舘大学
かつて「追うも国士追われるも国士」と呼ばれた、警察官と道を極めた方の大学として古くは知られていたが、その影響からか武道やサッカーなどでスポーツが古くから盛んな大学。世田谷区若林にある国士舘中学・高等学校は系列校。古くから陸上部も盛んで、1960年には「突進の国士館」と呼ばれている。
卒業生にはやり投げの荒井涼平選手や十種競技の右代啓祐選手、長距離では福田穣選手、帝京大学監督の中野孝行さんで知られている。
チームの特徴
箱根駅伝予選会8位
全日本大学駅伝15位
全日本では他大学との実力差をまざまざと見せつけられる結果となった国士舘だが、これまでとは異なり箱根駅伝前に「駅伝勘」を養えたことは大きなプラスとなるはずだ。多少疲れがあった可能性もあるだけに、なおさら。
2年生ながらチーム2位に入った生駒直幸くん、山本龍神くんなど日本人選手はもちろんだが、留学生でエースのカマウくんをより良い形で走りださせたいところだろう。
特に現在4年生軍団は本来はもっとやれるポテンシャルはあるはず。突進の国士としての潜在能力はすさまじいものがあるだけに、正月2日に黒のユニフォームが躍進するところを大いに期待している。
監督
小川博之
6年連続出場という大学史上最長の出場記録を誇っていた添田正美監督からチームを引き継ぎ就任。元々助監督をしていたこともありチームの把握も早く、添田コーチとともに全日本大学駅伝の出場と箱根駅伝の連続出場記録を更新する快挙を成し遂げた。
現役時代は学生屈指のランナーとして知られた一方で箱根駅伝に出場したことは無かったが「監督」として箱根路は2回目。どのようなタクトをふるうかも含めて、期待したいところだ。