箱根駅伝2024-25春16「日本体育大学」
苦しむ箱根の伝統校は、前回大会でも苦しみ続けた。玉城監督もできる限りのかじ取りを行っているのだろうが、いかんせんどうしたらいいかというのが実情だろう。
こうした状況の中で重要なのは、やはり結果だ。結果がすべてを変えてくれるはず。「77回目の正月」こそ、伝統校の復活を高らかに叫びたいところだ。ライトグリーンも桜色の伝統校も。今まさしくその光明をつかもうとしているのだから。
2023-24シーズン
出雲駅伝 出場せず
全日本大学駅伝 出場せず
箱根駅伝 16位
突き抜けたエースがいない中でもチームとしてまとまって76年連続出場という記録を死守したところは賞賛に値する。しかし、前々回大会で1区区間9位に入った山崎くんを起用できなかったことが響いた。
ポテンシャルある選手は居るがなかなか形にならないというのは玉城監督だけでなく選手たちもつらいところがあるはず。77年連続という目標、そしてシード権へと向けて。捲土重来なるか期待だ。
関東インカレ
突き抜けて強いと言える選手は多くないものの、どの選手も「平均より上」をしっかりと取ってくるいい意味でも悪い意味でも「偏差値の高い選手」が多い。つまり、それは裏を返すとしっかりとレースは作れるし安定感はあるが絶対的な武器が無いということ。
今の日体に足りないのはエースと呼べる存在なのかもしれないが、それは夏から秋にかけて大きく選手たちの成長に合わせて出てくるはず。それを楽しみながら待つのもまた、学生スポーツのいいところなのかもしれない。
1500
・1組
10着 岩崎 壮也 ④ 3'49"22 🌟
・2組
13着 富永 椋太 ④ 3'56"01
3000SC
なし
5000
11位 平島 龍斗 ③ 13'56"86
14位 富永 椋太 ④ 14'01"04
37位 田島 駿介 ③ 14'26"76
10000
9位 住原 聡太 ④ 28'41"88 🌟
14位 分須 尊紀 ④ 28'55"20 🌟
DNS浦上 和樹 ③
ハーフ
16位 山口 廉 ④ 1:05'53
17位 石川 龍芽 ④ 1:06'45
34位 植松 孝太 ④ 1:08'05
監督
女子駅伝で結果を出してきた名伯楽にとって、この数年の苦闘はどう映っているのだろうか。結果が出ないことを責めるつもりはない。ただ、あえて肩を持とう。私は彼はじっとこらえて待っていると思う。
玉城良二
「じっと待っている」。そう聞くと改革する気がないのかとなるが、そうじゃない。実は玉城さんはもう本当に学生たちが持っている問題には気が付いているはずだ。だが、敢えて言わないのだろうと思う。
それは「気づかなければ何を言っても駄目」だから。前任者の渡辺さんはそれを気づかせるのは早かったが、玉城さんもそこに気が付きながらも敢えて言わない。だからこそ、早くに気が付いた選手はエースになっていくしそうでない選手たちは結果が出せないということも。
そろそろ、学生さんたちも気が付いてあげてほしい。私はそう思う。
負けてたまるかプレイヤー
とはいえ、学生さんも気が付いているはずだ。今のままでは良くないということを。だからこそ、敢えて言うならば。もう4ランクくらいレベルアップが必要だ。
1ランクでは青学などのレベルの高い選手たちは当然越してくる。ひと夏超えて強くなる選手は2ランク、3ランクなど簡単にレベルアップする。少なくとも4ランクはほしい。そんな日体で自分がそういう選手になってくれるといいなと思うのは彼だ。
住原聡太
前回大会10区で区間6位に入った長い距離にも負けないタフランナー。関東インカレでは自己ベスト更新した。単独でもしっかりとペースを押していける強さは復路に強かった日体大を象徴するようなタイプ。
かつてあれだけ猛威を振るっていた名門・日体大がこのままの順位であることはあまりにも寂しいし、絶対的エース=勝てるほど駅伝は甘くない。それだけに住原くんのような「強さ」を持った選手が背後で牙を研いでいる。それこそが強いチームの条件なのでは。
私はそう思うのだ。