【予想記事】今回の箱根駅伝ってどこが優勝するんですか?
はい。正直こういう予想記事を出すことは避けたい(というか予想あたらないことが多いのでできれば書きたくはなかったのだけど)のだが、正直このまま出場校紹介しても楽しくないよねってことで予想記事を書かせていただきます。
ここまで國學院大學の2連勝だけど、正直箱根駅伝を想定した時にどこの学校も可能性あるよねということで。特にこの残り1か月半でチームががらりと変わるブラックボックスみたいな時期なので正直予想しづらいのよ。合宿所まで遠征とかなるとめっちゃ金かかるので交通費だけお恵みくださいドラえもんってことでどうぞー!!
國學院が優勝しないといけない大会
結論から言えば私の優勝候補は國學院大學だ。というか、今回に関しては國學院大學が勝たないといけないシーズンである。ちょうど2年前に田澤廉選手が在籍していた駒澤大学とチーム状況が似通っているためだ。
絶対的エースの存在
下級生の成長
エースを支える上級生
どれも揃っている今シーズンで國學院が勝っておかないと、正直5年ほどは優勝のチャンスは来ないと思う。それだけ平林清澄くんという存在がチームとして大きな柱となっているからだし、ライバル校がそれだけ脅威でもあるからだ。
追随する青学・駒澤の脅威
ライバル校としてもれなく挙げられる青山学院大学はまず、駅伝で先頭に立たせてはいけない学校である。特に箱根駅伝でのレースプランニングは非常に素晴らしく、また一度でも青学有利になってしまえばその時点でゲームオーバーだ。
理想としては駒澤大学が3冠を獲得した99回箱根駅伝のようなレースができると一番望ましいだろう。しかしながら、青学の選手たちは決して軟弱ではない。鶴川正也くん・黒田朝日くん・太田蒼生くんといった駅伝となるとめっぽう強い選手をそろえているし、逆に彼らで先手を取れるという確信があるからこそ、繋ぎの区間の選手たちも爆発的な走りを見せることにつながる。
彼ら3人を徹底マークするためにも、1区から決して手を抜くわけにはいかない。
また、國學院大學の監督・前田康弘さんの母校でもある駒澤大学だって侮れない。
今シーズンは正直優勝争いどころかシード取るためのプランが現実的かと思われた中、篠原倖太朗くん・伊藤蒼唯くん・山川拓馬くんが全日本大学駅伝では大活躍。
ここに佐藤圭汰くんが本調子で帰ってくれば、國學院大學の3冠達成だって余裕であるとは言えない状況になってくるはずだ。
この3大学は4区までの順位が極めて大事となる。3位以内で各学校がひしめき合えば優勝争いも混沌としたものになるだろうし、例えば1位が2分でも話している状況となれば優勝争いは60%は決まったものとなるだろう。
では、その中でダークホースはどこなのか?
創価が面白いレースをする
やはりその中で特筆すべきなのは創価大学だろう。大黒柱でもある吉田響くんはもちろんだが、出雲駅伝ではアクシデントで欠場した留学生のムチーニくん抜きで4位になっているし全日本大学駅伝でも7区・8区にムチーニくんを置かずとも4位に入った。
これは榎木監督が「留学生という武器はあっても上位陣として戦うためのフェーズ」に移行しているのだろうし、実際に東洋大学で監督も務められた川嶋伸次さんが総監督となられたことで、よりチームの強化が進んだのではないだろうか。川嶋さんは不祥事で退任されたとはいえ、東洋大学初優勝時のメンバーを強化・育成していることを考えれば大きな武器でもある。
例えば小田原中継所までにタイム差1分以内……。ここまでで進んでくれば創価大学には大きなチャンスがあるだろう。当然のことながら5区で吉田響くんが好走することが条件となるが、それだけのチーム力があることは間違いない。
では、それを踏まえてシード権争いはどうなるのか。ここも最後に見て行こう。
4つのグループに分けるとすると…?
今回は出場する20校を4グループに分けた。それは「優勝が目標」、「最低限シード」、「シードに入れたら万々歳」、「タスキをつなぐことが目標」。
当然残り1か月半で大きく変化が訪れる学校がほとんどではあるが、あくまでも基準は全日本大学駅伝までであること、また駅伝がどうしてもある程度の判断基準であることをご理解いただきたい。
優勝が目標
いうまでもなく國學院大學・青山学院大学・駒澤大学、そして創価大学だろう。チーム状況はさることながら、ここまでの駅伝の中で最も成績を残している4校が「優勝を目指す学校」と言えるだろう。
説明は言うまでもないことだが、箱根では100点満点を達成しなければ優勝はないだけに、底上げはもちろんだがチームとして主力選手のコンディションには十分気を配っていただきたいところ。
最低限シード
ここに入ってくる学校は優勝争いは分からないが、ある程度シードを獲らないと格好がつかないという学校でもある。
ここはチーム状況を鑑みれば早稲田大学・城西大学・帝京大学・大東文化大学・中央大学・立教大学。この6校はシード獲得はマストともいえる。
早稲田と立教はチーム状況と戦力的にはきっちりここで獲っておきたいし、城西は多少順位を落とすだろうがキムタイくんと斎藤くんという2枚看板がいる以上落とすことになるとちょっと辛い。
帝京は際立った選手こそはいないが、ミスなくつなげば十分にシードを獲れるだけの力を持っているし、中央も本来は全日本でシードを落としてはいけないチームだった。そのうえで箱根駅伝も落とすとなると相当厳しいことになるだろう。
正直大東文化はどうなのかと思ったが、ここにきて棟方一楽くんが上尾ハーフでU20の日本記録を更新する走りを見せて分からなくなってきた。彼がハマればシードは確実に見えてくるはずだ。
シードに入れたら万々歳
ここには東洋大学・法政大学・日本体育大学・中央学院大学の4校だと思う。
東洋は主力選手たちが軒並みケガと不調で苦しみ、出雲と全日本では低調な結果に終わっている。元々20kmでの戦い方が上手い東洋大学ではあるが、ここ数年チームとしてギリギリシードという感じもぬぐえない苦しい状況が続いている。この苦境をどう乗り越えるか。
法政は例年と比べるとややスケールダウンとしている印象。エースの武田くんは特殊区間の6区を走るが、平地と序盤の区間でどれだけ戦えるのかが未知数。シード権までに往路終わった時点で1分くらいのタイム差があればなんとかたどり着けるだろう。しかし一方で、坪田監督は育成のうまい監督でもある。
日体大はすべてが上手くはまればシードまで行けるかも……という条件ではある。中央学院もそうだが、予選会通過校の中で20位以内の選手が2名いる大学はこの2校だけ。逆に言うと山崎くんと平嶋くんが封じ込まれたら厳しい戦いとなることは間違いない。
中央学院もそこは同様。吉田くんと近田くんが封じられてしまえばレースとしてはゲームオーバーだろう。
タスキをつなぐことが目標
残り6校となった専修大学・山梨学院大学・日本大学・東京国際大学・神奈川大学・順天堂大学は繰り上げスタート無くタスキがつながれば御の字と言える。これはどの選手たちも頑張っているということを考慮の上でお話しさせていただきたい。
専修は最後に箱根駅伝へと出場した際には1区を走った木村選手の活躍も相まって何とか勝ち上がってこれたが、後が続かなかった。
また、厳しいことを言うとコンディション管理がなっておらず走らなければならない選手たちが走れず終わった大会や区間配置に疑問の残った大会も多々ある。当然けがは付き物だが、こうしたリスクなどを排した上で長谷川監督がどのように対応するのか注目だ。
山梨学院も予選会では3位だがチームとしては1年生の阿部くんなどに頼っているようではまだまだ途上と言える。ここから上級生たちがよりレベルアップをしていく必要が当然あるし、何よりもエースのキピエゴくんを活かすためにも序盤はいい位置をキープする必要は当然出てくるだろう。
結局、飯島前監督は現在顧問を務める上田誠仁さんを越えることはできなかっただけに苦労人の大崎監督はまずその第一歩としてタスキをつなぎ切るということを目標にしていいのではないか、と思っている。
日大もまだまだチームとしては途上だ。かつて高校駅伝で活躍された新監督であっても、いきなりチームを強くすることは叶わない。前回も3区以降は23位→19位→19位→17位→14位→19位→17位と低空飛行が続いた。当然相手あるレースなので目標タイムを設定する形とはなるが、せめて区間10位台でも前半で戦えるだけのチームになってほしいところだ。
とはいえ、チームは確実に上向いていると個人的には思う。
東京国際はエティーリくんやアモス・ベットくんといった留学生こそ強力だが、日本人ランナーとなるとまだまだ心許ない。厳しいことを言えば、ヴィンセント選手と走った伊藤選手や丹所選手のような強い選手が出てこない事には厳しいだろう。
当然明日からなれるわけではないが、伊藤選手も丹所選手も高校時代名をはせた選手ではない(もちろん光るものはあったのは事実だが)。ハードな練習の中からたたき上げの選手が出てくることもだいご味であるだけに、ぜひエティーリくんがいる今だからこそもっともっとこの駅伝で、1か月半で強くなってほしい。きっと横溝さんも喜んでくれるはずだ。
神大も宮本くん次第な点があるのが気がかりだ。チーム力は上がっている一方で、優勝を狙える・シードを獲れるチームにあるようにはまだ思えないのだ。しかし、予選会の通過タイムでチーム上位を占めた選手たちはみな3年生以下のランナーたちである。全日本という失敗と箱根という経験を経て来年神奈川は化けるのではないか?と思っているのだけど、毎年裏切られているのも悲しいところ。
順天堂はダメ。
とまでは言いたくないが、このレベルの選手たちが集まって東京農大と1秒差はダメじゃね?というのが本音。だって農大前田くんいないもん。当然暑さのある中でレースは難しいものであるとは思うけど、このレベルで喜んでいるようでは正直厳しい。それだけチームもあまり状態が良くなかったのかもしれないけどね。
ということで正直批判覚悟でシード権と優勝争いについて書きました。頓珍漢で的外れかもしれないけど許してね。ってか、正直予想を大きく裏切ってほしささえあるのが本音。それでは。