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箱根駅伝コース概要「10区」
さあ、大手町に戻ってきたぜ! これで終わりだぜ!
■コースの特徴
第97回箱根駅伝
— 神奈川大学 (公式) (@ku_official) January 8, 2021
10区 佐々木 亮輔(1年)
写真提供:関東学連#箱根駅伝 #駅伝 #箱根駅伝2020 #第97回箱根駅伝 #エントリーメンバー #TeamJINDAI pic.twitter.com/A5mkATMefk
23.0kmに及ぶこのコースは序盤にこそ六郷橋と新八ツ山橋付近にアップダウンこそあれど、コース全体はフラットとなっている。唯一の難敵はビル風で特に日本橋を通って走るために、そのビル風が選手を襲いペースをダウンさせることがある。
またかつては京急蒲田駅の踏切が存在していたが、この踏切に躓いて選手が足を負傷し棄権を余儀なくされたというケースもあった。現在こそ高架化され、そうした被害を被ることは無くなったが都心へと戻ってくるコースならではの難所、そして沿道からの歓声など、精神的なタフさも要求される区間だ。
■97回箱根駅伝では何が起こったか
箱根駅伝なんともなぁ...10区成績
— masaki fujibayashi (@FUJIBAMASA) January 4, 2021
1位 駒沢大 石川拓慎 1:09:12
20位 創価大 小野寺勇樹 1:13:23
神様、いや仏様のいたずらのような10区最高記録...2020年 創価大 嶋津雄大 1:08:40#箱根駅伝 #駒澤大学 #創価大学 #仏様のいたずら pic.twitter.com/RKIYtDbcoV
今でも記憶に新しい、3分17秒差の逆転劇が起きた。最初の1kmを3分を超えるゆったりとしたペースで走り始めた創価大学の小野寺勇樹くん。しかし、その後ろから前回も10区を走った駒澤大学の石川拓慎くんが猛追。小野寺くんはレース中の脱水症状によるアクシデントで失速していく中、石川くんが20.9kmで抜き去った。
駒澤大学はこの駅伝、残り2.1kmで初めて首位に立ちそしてそのまま抜き去って優勝を決めることとなった。全ての中継所で首位に立つことなく優勝を決めたのは第62回大会以来35年ぶり2度目。10区での逆転優勝も第77回大会で駒澤大学が順天堂大学にひっくり返された大会以来のことだった。
#箱根駅伝
— 4years. (@4years_media) January 6, 2021
「総合3位以上」の目標を掲げ臨んだ #東洋大学 は目標通り3位に。一人ひとりが堅実につなぎ、アンカーの #清野大雅 は一度抜かされますが「強い東洋を目指すには、こんなところで終わってはいけないと思った」と意地を見せ、3位のゴールテープを切りました。https://t.co/a9Lo0K4Tt1
とはいえ、創価大学は出場4回目にして総合2位という快挙を達成し、東洋大学も青山学院大学に一度抜かれはしたものの2年ぶりとなる3位以内の入賞を達成。青山学院大学も区間賞獲得者はゼロながら、復路優勝に総合4位でしっかりと巻き返した。
#箱根駅伝 #箱根駅伝2021 #青山学院大学 は復路優勝。一時東洋大にせまるも、最後は及びませんでした。アンカーの #中倉啓敦 を #𠮷田圭太 が出迎え、ねぎらいました。 pic.twitter.com/5IU4o4Q5z7
— 4years. (@4years_media) January 3, 2021
復路で10位と伸び悩んだ東海大学が総合5位、早稲田大学・順天堂大学・帝京大学が僅差で6,7,8位でフィニッシュ。
9位には國學院大學が主将でもある木付琳くんが区間3位と好走して大学内の連続シード権獲得記録更新に貢献し、10位には東京国際大学が11位の明治大学に26秒差でゴール。ここまでが98回大会のシード権を獲得することとなった。
11位の明治大学は往路での出遅れが響くも、復路は7位と健闘。また12位の中央大学もやはり往路19位に沈んだことが響いて、復路3位と巻き返すも叶わず。一つの出遅れ、ミスから大きく流れが変わることの恐ろしさを痛感させられる大会となった。
総合成績
1.駒澤大学
2.創価大学
3.東洋大学
4.青山学院大学
5.東海大学
6.早稲田大学
7.順天堂大学
8.帝京大学
9.國學院大學
10.東京国際大学
11.明治大学
12.中央大学
13.神奈川大学
14.日本体育大学
15.拓殖大学
16.城西大学
17.法政大学
18.国士舘大学
19.山梨学院大学
20.専修大学
■97回箱根駅伝区間賞
石川拓慎(駒澤大学/3年生)1時間9分12秒
Jクラスタのみなさん、ジェフサポのみなさん。今年も当日変更で駒澤大10区アンカーを走る石川拓慎選手は親子共々ガッチガチのジェフサポです。(去年ゴール前で早稲田の宍倉選手とデッドヒートを繰り広げました)
— 青山 薫@ジェフ千葉アドベントカレンダー2021 (@sweet_jef_music) January 2, 2021
全力応援!!!#jefunited #ジェフ千葉 #箱根駅伝 #石川拓慎 pic.twitter.com/h4Hyt1HLdo
奇跡を引き起こした駒澤大学のアンカー。
最後まで諦めなかった彼の好走と、駒澤大学のチームとしての執念が結実した走りだった。もちろん創価大学のアクシデントがあったとはいえ、最後まで気を抜かずに走り切った石川くんの走りは称賛されてしかるべきだろう。
今シーズンもまた、彼の活躍を期待していた身としては率直に言えば残念過ぎる出来事もあった。既に判決も出て、大学を退学したとも聞く。彼が現在どこで何をしているのかは分かりかねるし、恐らくは今後も競技へと戻ってくることも出来ないだろう。
この過ちはとてつもなく大きいし、これからも彼を苦しめることにはなる。それは間違いない。
月並みな事しか言えないが、まだ人生先は長い。彼がこれから良い人生を歩むことができるように、祈ることしかできない。そうであってほしい。心からそう思うのだ。
■区間記録保持者/日本人最高記録保持者
嶋津雄大(創価大学/2020年)1時間8分40秒
【第96回箱根駅伝復路】10区嶋津選手が13.3キロ通過。現在、区間トップの走りを見せています!現在10位。残り10キロです。#創価大学 #創価大 #箱根駅伝 pic.twitter.com/NbNdy0PXsq
— 創価大学広報 (@soka_univ) January 3, 2020
厚底シューズと区間新記録ラッシュで湧いた86回大会を見事に区間新記録で締めたのは、薄底シューズを履いた嶋津くんだった。彼の区間新記録を樹立する好走によって、創価大学史上初となる箱根駅伝のシード権を獲得した。その後目の病気(網膜色素変性症)から半年間休学するものの、翌年も箱根駅伝で快走を見せ、元気な姿を見せている。
最終学年となる今季だが、唯一進路が明らかにされておらず、現時点では不透明。恐らくだが半年間の休学分のため単位が未消化になっている可能性もあり、そうなると留年して再度箱根を走るのか(資格はある)あるいは、半年後に正式に実業団に入社するという可能性も考えられる。
底抜けに明るい人柄と、冷静に判断できる頭の良さがあり、長く活躍し愛される選手となるはずだ。彼にはタイム以上の「何か」があると思うので、今後もし陸上を続けるのであれば引き続き追いかけて行きたい所存だ。
とまあ、10区区間紹介が終わった。とっても頑張った。
そういうわけで今日はこの曲。次回からチームエントリーと注目選手もやって行くよ!