箱根駅伝2024-25春21「神奈川大学」
「駅伝の生き字引的存在」だった前監督、大後栄治さんが勇退して新たなスタートを切る神大。文字通りの「新時代」となるわけだが、果たしてこの1年はどうなるのか。
というか、本当に大丈夫なのか。新監督と併せて紹介する。
2023-24シーズン
出雲駅伝 出場無し
全日本大学駅伝 出場無し
箱根駅伝 21位
絶対的エースの小林篤貴選手を擁し、実績ある選手たちをそろえた昨シーズンも最後まで波に乗り切れないまま21位でゴール。大後前監督も近年の駅伝の難しさを語っていた通りの結果となってしまった。
力ある卒業生たちが神大に別れを告げ、新監督が就任した今年は果たしてどうなるのだろうか。
関東インカレ
比較的若い面々を起用してチームに刺激を与えようとした関東インカレでは、決して芳しい結果を手にすることができたとは言えない。しかし、現状はチーム再建と育成の年。
そう考えるならばこの夏の脚づくりが重要となってくるはずだ。日本一の練習をして予選会の王者とも呼ばれた神大の底力を見たい。
1500
2組 太田 宗一郎(1) 4:00.95 13着
3000SC
3組 上田 航大(1) 9:27.67 11着
5000
中原 優人(4) 14:25.83 22着
10000
1組 酒井 健成(3) 29:36.60 5着
2組 宮本 陽叶(3) 29:15.05 22着
ハーフ
中野蒼心(3) 1:05:47 20着
近藤大智(2) 1:08:08 45着
監督
名将の後を継ぐというのは極めて難しいもの。しかしながら新監督の中野さんは心も意気込みもとてもフレッシュに映る。大後マジックを引き継ぎ、新たな「中野マジック」を見せられるか、期待したい。
中野剛
大学時代は3度の箱根に出場していずれもシード権獲得に貢献、卒業後はSGホールディングスで活躍後2008年よりSGホールディングス監督に就任し、2021年より母校・神大のコーチを務めている。
そのパーソナリティの高さは大後さんも太鼓判を押しており、中野監督もまた「重責を強く感じているが、学生とともに夢を追いかけるチャンスをもらえたことに感謝したい」と意気込む。新人監督とはいえ50歳。様々な経験と心新たなフレッシュさを併せ持つ彼が神大にどのような風を吹き込むだろうか。
負けてたまるかプレイヤー
正直・現時点ではどの選手も厳しいと言わざるを得ず、「これ」といった選手がすぐには思い浮かばない。それが何よりも今の課題といえる。しかし、裏を返せばここから一気に成長をすれば誰でも主力・エースとなれる可能性も秘めている。
言うまでもなく注目するなら彼になるだろう。
宮本陽叶
現在残った主力メンバーの中でも唯一箱根の往路を戦ったエース候補。スタミナと強さという点では、彼が現状チームのエースとしてここからさらなる成長をする必要があると言えるだろう。
卒業した小林選手や鈴木健吾選手はここからもう5段階くらいはレベルアップしてチームに勢いをもたらしていた。ぜひ宮本くんにもそれくらいのレベルアップを望みたいところだ。