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第101回箱根駅伝出場校紹介(3)「城西大学」

noteでは櫛部さんの練習に関するスタンスなどのアウトプットなどにも定評があり、様々な取り組みをしていることがうかがえる城西大学。他大学とは少し違った部分からのアプローチは常に興味深いものがある。

新たなる挑戦が始まった城西大学。今年の櫛部監督の「研究発表」はどうなるだろうか?


城西大学

1918年に設立された城西実務学校を前身とする城西学園を母体にして、1965年に創立された比較的新しい大学。主たるキャンパスは埼玉県坂戸市の坂戸キャンパスで、東京都千代田区に数学科・大学院・短期大学部等が使用する東京紀尾井町キャンパスを置く。大学院と城西短期大学を併設する。城西国際大学は姉妹校。

実学に力を入れており、学部学科によっては担任が就くケースもある。国家資格取得のための教育カリキュラムも完備しており、非常に勉強を行う環境も整っていることが特徴的だ。

また、施設についても非常に整っている。特に運動部の施設は非常に優れた者が多く、陸上は駅伝だけでなくトラック競技、空手・野球・サッカー部が著名。

付属校は東京都豊島区にある城西大学附属城西中学校・高校および川越市にある城西川越中学校・城西大学付属川越高校がある。

卒業生には陸上部で村山紘太選手やマラソン日本代表の国近友昭さん、3000メートル障害で東京オリンピック代表になった山口浩勢選手が在籍。
野球選手として川合貴志さん、渡辺直人さんは同校の卒業生であり、他にもももいろクローバーZのプロデューサーでもある川上アキラさんも卒業生としては著名だ。

今シーズンのチーム成績

出雲駅伝 7位
全日本大学駅伝 6位

昨年の躍進を考えれば成績は安定していると言える。ただ、やはりチーム力としてはそのまま山本唯翔選手を差し引いて考えるべき、といったところだろう。

とはいえ、二本柱のキムタイくんと斎藤くんを全日本大学駅伝では前半に置き、後半7区8区を久保出くんと平林くんに託した面と奮闘したところを見ると、今シーズンも確実にシードを獲得できるチームに仕上げてきていることが分かる。

懸案事項は山だろうか。妖精卒業後の新たな山要因を誰にしようとしているのか、櫛部監督の秘密兵器に期待したいところ。

監督

櫛部静二

大学時代は名門早稲田大学で総合優勝を経験した一方、その前年には脱水症状に見舞われ走ることさえままならない状態になったことで全国的にも話題になった。

大学卒業後はヱスビー食品で競技を継続したが、27歳で退社後日体大大学院で運動生理学を学びながら愛三工業で選手として、城西大学ではコーチとして指導を行う。

トラックレースで活躍するスピードランナーの育成に長けており、10000メートル日本記録保持者であった村山紘太選手や、東京オリンピック日本代表に選ばれた山口浩勢さんとネームバリューある選手を輩出し、コニカミノルタに在籍している砂岡拓磨選手は5000メートルで日本人大学生歴代4位の記録を持つ。

「負ける気がしねぇ」プレイヤー

平林樹

城西大学を支える「平林くん」。前回大会は9区区間10位で走るなど安定感はさることながら全日本大学駅伝では強い選手が集まるアンカー区間の8区を5位と好走。

斎藤くん、キムタイくんは非常に強いランナーであるが彼らだけでは当然シードは獲れない。平林くんの好走は箱根駅伝でのシード獲得のためにも必要な、とても重要なピースになることは間違いないだろう。

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