箱根駅伝出場校紹介2023(13)「城西大学」
さてさて、続いては2年ぶりとなる城西大学。
noteでは櫛部さんの練習に関するスタンスなどのアウトプットなどにも定評があり、様々な取り組みをしていることがうかがえる。また、今年は留学生を迎え入れての大会となるわけだが、どのようにチームも変わって行ったのかは興味深い。
大学紹介と併せてどうぞ。
城西大学
1918年に設立された城西実務学校を前身とする城西学園を母体にして、1965年に創立された比較的新しい大学。主たるキャンパスは埼玉県坂戸市の坂戸キャンパスで、東京都千代田区に数学科・大学院・短期大学部等が使用する東京紀尾井町キャンパスを置く。大学院と城西短期大学を併設する。城西国際大学は姉妹校。
実学に力を入れており、学部学科によっては担任が就くケースもある。国家資格取得のための教育カリキュラムも完備しており、非常に勉強を行う環境も整っていることが特徴的だ。
また、施設についても非常に整っている。特に運動部の施設は非常に優れた者が多く、陸上は駅伝だけでなくトラック競技、空手・野球・サッカー部が著名。
卒業生には陸上部で村山紘太選手やマラソン日本代表の国近友昭さん、3000メートル障害で東京オリンピック代表になった山口浩勢選手が在籍。
野球選手として川合貴志さん、渡辺直人さんは同校の卒業生であり、他にもももいろクローバーZのプロデューサーでもある川上アキラさんも卒業生としては著名だ。
今シーズンのチーム成績
予選会3位
全日本予選8位
予選会こそあと一歩となる8位で逃してしまったものの、エースとなるキムタイくんを中心に纏まった予選会ではエースの彼がタイムを多く稼ぎ出し予選通過。キムタイくんは全体の6位に入ったことも大きかったが夏も大きなけががなく日本人選手も練習を消化できたことも大きかったか。
城西大学はタイム以上に未知数な部分が非常に多い大学で、個性も割とある反面ハマらない時はとことんハマらないのでどうなるかがまだよく分からない。
ただ、全体を通して言えることはやはりチームとしてまだまだ迫力に欠けている部分はある。特にシードを目標にするのであれば、キムタイくんとはまた別にもう一人エースとなれる選手が必要に思える。
パワフルプレイヤー:ヴィクター・キムタイ
詳細は上記にも語られているが、櫛部監督によると「日本への興味が非常に強く、インテリジェンスに富んだ性格もいい素敵な青年」とのこと。予選会でも個人6位と快走した彼はエリウド・キプチョゲ選手やヴィンちゃんことヴィンセントくんと同じ民族のカレンジン族。
聡明な若者に引きずられるように、チーム2番手になった斎藤将也くんもまた1年生。チームに新たな風を吹き込んだ留学生のキムタイくんがどこまでチームを引き上げられるのかも重要になる。
監督
櫛部静二
大学時代は名門早稲田大学で総合優勝を経験した一方、その前年には脱水症状に見舞われ走ることさえままならない状態になったことで全国的にも話題になった。
大学卒業後はヱスビー食品で競技を継続したが、27歳で退社後日体大大学院で運動生理学を学びながら愛三工業で選手として、城西大学ではコーチとして指導を行う。
トラックレースで活躍するスピードランナーの育成に長けており、10000メートル日本記録保持者であった村山紘太選手や、愛三工業の山口浩勢選手はもちろん、コニカミノルタに在籍している砂岡拓磨選手は5000メートルで日本人大学生歴代2位の記録を持つ。
さあ、次は都の西北だよ?