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箱根駅伝2024-25春9「帝京大学」

「育成の帝京」という異名の通り、ピークを箱根駅伝に持っていく中野監督の確かな手腕と骨太の選手たちが育ってきた。世界一諦めの悪い集団は駅伝シーズンに向けて、きっちりと今シーズンはどのようなチームに仕上がるのだろうか。


2023-24シーズン

出雲駅伝-
全日本大学駅伝12位
箱根駅伝9位

距離が伸びてくればチームとしては持ち前のタフさを存分に発揮してきた。特にエースの小野くんが7区で区間2位を記録し、前回大会からの13位から巻き返してシード権を獲得。

最上級生の小野くんは「5年生」となってチーム残留。苦しいスタートとなったファイアレッドはチームとして今シーズンどのような進化を遂げるのだろうか。

関東インカレ

元々帝京大学はロードを重視するのとシーズンのピークを秋から冬に持っていくためか、現時点で参考になるケースはあまりないかもしれないが、3000メートル障害では新入生の辻本くんが活躍するなど将来がさっそく楽しみな選手も出てきている。

1500

1組目
12着 花井日友雅(医療②)3:55.14
2組目
9着 辻本桜寿(医療①)3:54.42

3000SC

6着 辻本桜寿(医療①)8:57.14

5000

17着 島田晃希(医療③)14:09.54

10000

原悠太(経済②)29:24.73
山中博生(文④)28:04.54(PB・大学記録更新)
小林大晟(医療④)29:26.94

ハーフ

19着 廣田陸(経済②)1:05:37
34着 高島大空(医療④)1:07:03
38着 尾崎仁哉(経済③)1:07:45

監督

障害者学級の経験など異色の経歴を持つ指導者だが、すっかりと帝京大学の顔となりそして強い帝京を作り上げてきた。今シーズンもまた、強く泥臭い選手をどれだけ育成してくるのだろうか。

中野孝行

一見おっとりとした優しそうな顔をした中野監督だが(実際にとてもやさしい人ではある)、人間教育を重視する彼は決して容赦のない厳しい一面も持つ。夏合宿では主力選手以外は旅館のアルバイトをさせるというのもその一端。

トラックのタイムだけでは測れない「強さ」を持つファイアレッド軍団を今年も芯から強くさせていくことだろう。

負けてたまるかプレイヤー

上級生組が強さを見せる中で、突き上げには下級生の存在が不可欠。その中で関東インカレではきらりと光る新入生が新風を吹かせた。夏から秋へと向かう中で彼はどのような成長を遂げるのだろうか。

辻本桜寿

高校時代から3000メートル障害で活躍してきたスピードランナー。高校1年生日本記録を持ち、3年時の高校総体では4位入賞という実績を引っ提げて帝京大学に入学。

関東インカレでは早くも2競技にエントリーするなど、その持ち前のスピードをさらに磨ぎ活躍。早さよりも強さを重視する帝京大学が果たしてこのスピードランナーにどのように強さを加えていくのだろうか。

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