箱根駅伝2024-25春3「城西大学」
山の妖精とともに再度躍進を遂げた城西大学。当然課題こそあれどチームとしては着実な成長を遂げており、決して戦力ダウンとは言い切れない面もある。
陸上の強化を研究する櫛部監督の今年の「実験」は現時点でどのような成果を得ることができているだろうか。
2023-24シーズン
出雲駅伝2位
全日本駅伝5位
箱根駅伝3位
前述のとおり大躍進の1年となった2023-24シーズン。特に往路区間では2年生ながら2区を走った斎藤くんに留学生のキムタイくんとMVP獲得を成し遂げた山本唯翔選手の活躍もあり箱根駅伝では3位。
所要区間には経験者もおり新入生には13分台で走るランナーもそろえ、戦力は充実した城西大学。今シーズンは「予選会のないシーズン」となり、より力を蓄えられるちょうど良い時期を過ごす。
櫛部監督はどんな形でチームを作り出すのか、楽しみだ。
関東インカレ
櫛部監督が各選手にどのようなミッションを与えたのかは不明だが、関東インカレでは5000および10000で出色の実績を残した。留学生のキムタイくんはもちろんだが、10000メートルでは平林くんがなんとキムタイくんを抜いて2位入賞。
前回の箱根では9区10位だった平林くんがより実力を付けてくれば最低の目標ではある(と言ったら失礼かもしれないが)シードは十分に見えてくるだろう。
1500
山中 達貴③ 3’48”56 9位!
3000SC
小早川 凌真③ 9’04”55 PB 10位
5000
Victor Kimutai③ 13’37”62 優勝🏆
斎藤 将也③ 14’12”74 24位
林 晃耀④ 14’17”25 27位
10000
平林 樹④ 28’03”13 PB 2位🥈
Victor Kimutai③ 28’04”93 3位🥉
鈴木 健真③ 29’15”55 24位
ハーフ
久保出 雄太④ 1:04’04 7位入賞🎖
中島 巨翔② 1:07’53 32位
小田 伊織② 1:10’39 42位
800
栗原 直央④ 1’50”25 4位
監督
かつて箱根駅伝で「早稲田三羽烏」と呼ばれた名選手櫛部さん。部員を「実験台」として「研究結果」を箱根路で見せ、のちにオリンピアンとなる選手まで育て上げた櫛部教授についても取り上げる。
櫛部静二
科学的アプローチから選手強化を進める研究者としての一面を持つ。
箱根駅伝では急激なブレーキを経験後の翌年の快走と印象に残る選手でもあった。少しずつその強化と強化方針は結実しており、低酸素ルームの設置に走りこみすぎない強化でチームを強化。
前回MVPの山本選手に山口浩勢さん、村山紘太選手と名だたる選手を育成し続けている一方でnoteでも選手の紹介やチームのことを丁寧に伝えている。
もっと早くもっと強くもっと楽しく。櫛部監督は今年も大手町を笑顔で迎えることができるだろうか。
負けてたまるかプレイヤー
平林樹
チームを支える「ミスター安定感」。今シーズンは自力がさらに付いて関東インカレでは留学生のキムタイくんにも競り勝った強さも見せている。今シーズンは準エース格としてより強さを見せつけられるかどうか。
そこにも注目が集まる。