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KOK勝手に応援企画2021年大会出場者紹介(12)~MC☆ニガリ a.k.a. 赤い稲妻
KOKがそもそも開かれた経緯というのを、多くのヘッズはご存じだろうか。
また、元々漢さんがUMBを作り出したということを、あまり知らない人も多いと思う。
そこで今回は、UMBとKOKの成り立ちと出場者を紹介していきたい。
何と今回は、UMB王者も参加するのだから。
UMBができた経緯とは?
[JP🇯🇵]MC漢のmixtapeに収録されていた、京都でのMC漢、BOSS THE MC、METEOR、TABOO、ERONE、CANDLEらによる伝説のフリースタイルの映像が遂に公開https://t.co/4Y0aGPK0Ei pic.twitter.com/Jcdp4n6sPz
— HARVEST.tokyo (@HARVEST_tokyo) March 10, 2021
HIPHOP文化を広めていきたい、というところから代々木公園で開かれていたB BOY PARK。そこでの花形イベントとしてMCバトルが行われていた。多くの人が知っているように、ここでKREVAさんは3連覇を達成し、のちにKICK THE CAN CREWとしてソロアーティストとしての大活躍を見せることになる。
しかし、2003年のMCバトルでの事件にてルールがしっかりと整備されていなかった点から前年度優勝MCだった漢さんも巻き込まれてしまうことになる。
とはいえ、どちらのMCがすぐれているかということを明確に示しやすいこともあり、MCバトルを競技化させるイベントを開催することに。これがULTIMATE MC BATTLEとなっていく。
2005年より開催されているUMBでは多くの名MCが大会を彩ってきた。
そして、今に至るまでMCバトルが開催されるようになった。これはラップやHIPHOPカルチャーの一端ではあるが普及という点においては大変意義深い物となった。
しかし、漢さんはその後UMB主催のLibra Recordsと対立しビーフにまで発展してしまった。これらは漢さんの著書「ヒップホップ・ドリーム」に詳しく乗っているので、是非ともチェックしてみてほしい。
結果として、9Sariグループとして2017年に和解をするまで独自で日本一を決める大会を行うことに決定。そうして出来上がったのが「UMB 2015 GRAND CHAMPIONSHIP FINAL」だった。
後にKING OF KINGSと名を変えるイベントである。
しかし、現在に至るまで公式にUMB王者という触れ込みでMCが参加をしたケースはまだない。
2018年大会はMU-TONさんが9Sari選抜として2019年大会はAuthorityさんがSPOT LIGHT王者としてそれぞれ出場している。まだまだ正式な和解とは程遠いのか、それともまだ火種があるとこちらに想像させるためなのか……。
いずれにしても、そうしたトラブルでさえもエンタメに昇華させることができるのも、またHIPHOPの魅力なのかもしれない。
ということで、今回紹介するMCは2021年のUMB王者だ。
MC☆ニガリ a.k.a. 赤い稲妻
ご馳走さまです。
— MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻 (@mcnigari) December 26, 2021
今回は遊びで溶かしません。
お金大事にします。
お金は大事に使わないといけませんので是非奢りに来てください。
15日は地元で、それ以降も都内でライブありますので、そこに奢りに来て下さい。
タバコの差し入れもお待ちしてます。
フリースタイルの天才と呼ぶことができるのは、2014年前後ならば間違いなくRー指定さんであることに間違いはないだろう。
しかし、それ以後多くのMCが出てくる中で最大瞬間風速、という点でいってもニガリさんは間違いなく天才だ、と個人的には思う。
ただ、負けるときにはあっさりと負けてしまう脆さとムラの激しさも特徴的。
フリースタイルダンジョンで100万円を獲得したと思ったら平場のバトルでは敗戦したり、大きな大会でかましたと思ったら全く出てこなくなったり。
本当に評価が難しいMCでもある。うまいんだけどねえ、本当に……。