箱根駅伝2024-25春8「創価大学」
箱根駅伝の長い歴史の中でも前代未聞の事態に多く見舞われたシーズンだった。他大学で活躍していた選手の転入に留学生のドーピング違反……。その中でもシード権を獲得できたのはチームとしても力を付けてきている証。
今シーズンは競技の面でもさらに力を付け、上位を狙うことができるか。
2023-24シーズン
出雲駅伝 失格
全日本大学駅伝 6位
箱根駅伝 8位
衝撃的なニュースだった。今年の2月にドーピング違反が発覚して出雲駅伝の記録が取り消され、全日本では1年生留学生のムチーニくんを起用せざるを得ない状況に。
その中でもチームとして確実に力を付けてきており、5年連続シード権を獲得。今シーズンより東洋大学でも監督を務められた川嶋伸次さんが総監督として就任。
志半ばながら東洋大学の優勝を外から見ていた川嶋さんの就任がさらに強化へと導けるかどうか注目だ。
関東インカレ
主力陣が相次いで関東インカレに入賞し、結果を出すべき選手が出したという印象。もとより駅伝力は極めて高い大学なだけに、個々の能力が上昇すれば上位を脅かす可能性も出てくるだろう。
1500
濱口 直人 (4年) 3着 3'54"04 / (3'44"35) ※入賞
3000SC
黒木 陽向 (3年) 1着 8'41"24 / (8'53"53) ☆ ※入賞
齊藤 大空 (2年) 3着 8'51"34 / (8'58"90) ☆ ※入賞
5000
小池 莉希 (2年) 7着 13'55"48 / (13'34"82) ※入賞
織橋 巧 (2年) 16着 14'09"52 / (13'49"98)
石丸 惇那(3年) 19着 14'13"60 / (13'45"04)
10000
ムチーニ(2年) 2着 27'41"52 / (28'05"43) ☆
吉田響 (4年) 7着 28'12"01 / (28'12"82) ☆
小暮栄輝 (4年) 18着 28'58"01 / (28'50"73)"
ハーフ
吉田 凌 (4年) 9着 1:04:30 / (1:01:58)
山口 翔輝 (1年) 15着 1:05:10 / 初 ☆
榎木 凜太朗 (1年) 59着 1:11:01 / 初 ☆"
800
濱口 直人 (4年) 2着 1'54"52 / (1'51"82) ※入賞
監督
陸上の名門校を歩んできたエリートランナーでありながら、指導経験も豊富な彼が就任し、創価大学というチームの雰囲気は大きく変わった。6年連続のシードは目標であり最低限度となるだろう。
榎木和貴
大学時代は4年連続箱根駅伝区間賞を獲得し、中央大学を総合優勝に導いた名キャプテン。実業団の旭化成でも活躍後は実業団の指導者を経験して現在は創価大学の監督に就任。
就任初年度よりシード権を獲得すると2020-21シーズンは箱根駅伝総合優勝一歩手前まで。以後5年連続シード権を獲得するなどチームを押し上げた。SNSなどでも部員たちの活躍を積極的に発信しており、明るく厳しいチームを絶えず紹介し続けている。主務の真央くんは実の息子にあたる。
負けてたまるかプレイヤー
チームとして絶対的にまだまだ不足しているのがスピード。その中でも「命を削って」体現するスピードランナーこそ、不足しているピースを大きく埋めうることができるだろう。
その名前は。
濱口直人
詳細については市原さんの記事にお任せするとして、彼の座右の銘は「命を削る」。トラックでの活躍が多く、関東インカレでは800メートルと1500メートルでそれぞれ入賞。
一方で未だにロードなどの長距離経験がないが、スピードが要求される区間の活躍が期待できるだけに夏を越えてどれだけ長距離仕様に体を変えられるのか期待したい。