箱根駅伝2021チーム紹介「いや速すぎてロマンスカーかと思ったわ」
ということで、2021年の箱根駅伝について色々と考えていこうと思うんだけれど、とかく今の選手たちって速いよね。
これが10年前とかだったら10000メートル走で28分台出すだけですげーってなって、28分台がぞろぞろいたらもうそれだけで優勝候補扱いだったのに。
強いチームは28分台のランナーを出すことがデフォルトで、27分台のランナーが居れば優勝候補クラスまでになっている。
もちろんシューズやフォームの影響、指導者方々のおかげもあるんだろうけれどね。
まあそういうわけで箱根駅伝について語るわけだが、今までだったら「100%青学!」とか言えていたところがまっっったく言えなくなっている。
そういうわけなので今回はこんな感じにしてみた。
①頑張れ枠(シードはきついかもしれないけれど、参加することに意義があるよねという大学)
②シード争い行けんじゃね?枠(ワンチャンシードあるよ、という大学から優勝争いまでは行かないけれど……という大学)
③優勝候補枠(Needless to say)
ただ、頑張れ枠でも全然シードを取れるチャンスはあると個人的には思っているし、実際箱根駅伝の予選を通過したというだけでも十分意義深いと思う。
大体、俺の大学箱根駅伝の予選会にすら参加できねえし……。
城西大学
大きく目立ちはしないが、悪いチームではないというのは事実。というのも、他校と比較してずば抜けてすごいエースが居るわけではないが、中心選手とみられる菊地くん・砂岡くん・菅原くんの3本柱は決して他の学校と比較しても何ら遜色のない良いランナー。特に昨年唯一城西大学の中で箱根を経験している菅原くんは3区で城西大学記録を樹立するなど(区間11位相当)コースとの相性も良い。全日本でも2区ではトップに立つなど序盤からかき回すことができれば面白い。
ただ、戦略としてはどの選手も100点満点での走りを求めてというのが条件。シードに入るためには先ほど挙げた3名が120点の走りをしてくれるかにかかっている。
あと、城西大学で覚えているのが小学校の時に城西大城西のオープンキャンパスに行ったこと。なんでか分からないけれどたぬきそばを食べたのも覚えてる。
【カギとなる区間】1区・2区・3区
恐らくは3本柱を投入してくるだろう。区間一桁上位で入ってくることが最低条件とはなるが、決して難しい相談ではないはず。その流れをしっかりとくみ取って走ることができるとしたら菊地くんだろうか。いずれにしても区間賞は難しくてもある程度しっかりと競ることができるかが重要となる。
神奈川大学
予選会の主、と言ってしまえばそれまでだが予選会でにはめっぽう強いのも神奈川大学の特徴。とても言い方は悪いが、なんか序盤からつまずいてそのままシード圏外ということが多いのが個人的には寂しい。
今回もしっかりと仕上げてきているが、とにかく重要なのは序盤で躓かないこと。スポットで見ると決して悪い選手がそろっていないわけではなく、むしろ区間上位で戦うことができる選手も多い。そのきっかけがはまれば3年前の躍進も決して夢ではないだろう。カギとなるのはエースの井手くん。競技生活最後ということもあるだけに思い入れも相当強いはずだ。北崎くん、呑村くんといった選手の活躍と新入生の成長もまた、何よりのカギとなるだろう。
個人的に神奈川大学を卒業している知り合いには中々個性が強い人間が多いような気がしてならないのだが、個性的な面々が集まるようなそういう魔境となっているのだろうか。
【カギとなる区間】2区・5区
復路はここ5年で12位→7位→9位→11位→13位と割と安定している。それはやはり大後監督の育成の賜物でもあるだろうし、序盤で順位を落として開き直って走れるかなのかもしれない。ともかく、復路は割と強いだけに、序盤の主要区間でどれだけしっかりと走ることができるかが鍵だろう。特に2区は誰になるのかも注目で、実力から言えば北崎くんというのは十分に考えられる。往路序盤はいかに我慢して一桁順位で耐えられるのか、強さも求められる。
国士舘大学
かつては「暴れん坊」とも呼ばれたやんちゃくれの大学だった国士舘だが、昨年はあえなく撃沈。大体「追うも国士、追われるも国士」なんて言うほど警察官とやっちゃ(パァンの多い大学などで勢いに乗ると色々と大変なのではないかと思うし。
とはいっても実力が無いわけではなく、MGC出場者の藤本拓選手、福田穣選手はこの大学の卒業生。その時の監督であった小川さんが復帰されたことも大きなアドバンテージとなるだろう。とはいっても、ギトンガくんとヴィンセントくん以外に10000メートル走で28分台が居ないのは、率直に言えば厳しい。強いて挙げるならば経験者が多いことは助けになる。
思い切った挑戦で仕掛けていくことがシード権のカギとなる。
【カギとなる区間】1区・3区
言うまでもなく、ヴィンセントくんの走りは十分に期待が持てる物。と考えるならば暴れん坊として1区と3区は最低でも区間1桁上位には食い込んでおきたい(5位以内)。ルーキー・山本くんは早くも主力として活躍しており、恐らくは1区。タフで戦えるランナーを3区に置き、念願のシードへと手を伸ばしていきたいところだろう。
山梨学院大学
昨年は初出場からの記録が33で途切れた山梨学院も大きな転換を迫られている。日本人エースの森山くんは全日本でも8区8位と奮闘し、1区を任された瀬戸くんも8位と奮闘するが結果は13位。
一方、留学生のオニエゴくんはというといかんせん爆発力には欠けるだけにやはりどれだけ序盤で森山くんと瀬戸くんが序盤で戦うことができるかが重要だろう。
また、山も懸案事項に入る。チームとしてレベルが挙がってきているだけに飯島監督が不安視するように、我慢できるかがカギだ。
ただ、上田監督は今でも関東学連の理事として在籍しているので、そこでどうだろうか。留学生ランナーを1区から10区全員並べてもOKなようにルールを変えてみては(それ以上いけない)。
【カギとなる区間】5区・6区
飯島駅伝監督が「守る山」と話すように、ブレーキさえしなければOKという状況を作り出すことができるかどうか。一方で、ここでの大ブレーキによってシードの趨勢を決めてしまったということもあるだけに、やはりある程度の見極めも必要になってくる。いずれにしても、ただ守るだけの区間にすると厳しい。
法政大学
前回大会ではエース格となるはずだった佐藤選手が怪我で欠場、坪井慧選手の不調もあって最後まで振るわずに15位に沈んだ法政大学。実際今回の大会は予選落ちも序盤はあり得るほどだった。後半盛り返したことで何とか予選会を突破することが出来たが、いずれにしても上位と比較すると厳しいレースになることは否めない。とはいえ、河田くん・清家くんをはじめとしてポテンシャルの高い選手は多くおり、また河田くんと同級生の松本くんも成長著しい。
元々先行逃げ切りは法政大学の「お家芸」みたいなもの。オレンジエクスプレスの異名を取った時のように序盤から大逃げを決められるかがカギ。と言っても、かつてオレンジエクスプレスと呼ばれた全盛期の時にはもっととんがった選手が居たので、いっそのこと髪の毛を金髪にしてみるなど挑戦してみてはどうだろうか。20年前に大先輩はもっと奇抜なことをやっているんだぞ。
【カギとなる区間】2区・5区
昨年走った鎌田くんは区間18位と考えると、二桁前半でまとめてくれるとシード権も近くなる。山区間は青木選手以上の能力を持つ選手もいないだけに厳しいだろうが、区間1桁前半に入ることができれば面白そうだ。
拓殖大学
元々たたき上げのランナーが多いだけに、できるならば序盤から100点満点の走りを展開しないことには厳しい戦いとなるだろう。ただ、思っている以上にしんどいレースにはならないのではないかという希望もある。エースのラジニくんはもちろんだが、経験者も多く、重要なポイントとなる5区には昨年区間10位で走った石川君もいる。と言っても実力不足は否めず、力負けする可能性も十分にある。
昨年も往路は10位でフィニッシュしているだけに、復路でもしっかりと粘ることができればシード権も見えてくるだろう。
そんな時にこそ、デレセタソを思い出すのである。栄光と伝説に満ちた伝説のキャプテン・デレセタソからのご利益を得ることで、あなたの今年の運気も大幅アップに違いない(デレセ選手は今、ひらまつ病院で頑張っています。私はデレセ選手を応援しております)。
【カギとなる区間】3区
とにかく序盤から大きく躓くことなく戦うことができるかがカギだろう。昨年は日本人エースでもあった赤崎くんの変わりを誰ができるのかもカギで、3区のスピード勝負でやられることがあると終盤の区間がきつくなってくる。スピードランナーが伝統的に少ないだけに、どうなるか。
専修大学
実に箱根復帰が7年ぶり、ここ10年で見ても2回の出場となるだけに思い切った挑戦が求められるだろう。JR東日本で長く現役を続けた五ケ谷コーチの元、トレーニングも積極的に改革し見事に予選突破を成し遂げた。シード権をといきなり求めるのは現実的ではない。ただ、来年に入学予定のキサイサくんをはじめとして新入生には将来有望な選手もそろう。
ここから大きなステップアップが遂げられるようになれば再び「S」の躍進を見ることができるだろう。
もし、すぐさま結果が欲しいのならば、バスケットボール部にいるスティーブくんを借りてきて走らせると良い。効果は未知数。
【カギとなる区間】1区
正直、どの区間も実力不足であることは否めない。強いて挙げるならば序盤から負けずに食らいついていく気持ちと走りが見たい、というのが個人的な感想か。今の4年生には酷な言い方になるだろうが、後輩たちのためにも糧となるレースができればという点において楽しみにはしている。
シード争い編に続く!のか?