箱根駅伝2024-25春11「東海大学」
あれほどの強さを誇り、佐久長聖監督時代には一時代を築いてきた名監督・両角速のチームがここまでもろくなってしまうとは…。言葉を選ばずに言うなら「惨状」から早くも1年、チームは確実に形を取り戻しつつある。
しかしまだまだあの強かった東海大学には程遠い状態が続く。こんなものではないはずだ。
2023-24シーズン
出雲駅伝 出場無し
全日本大学駅伝 9位
箱根駅伝 11位
総合成績では「割と健闘した」と言える順位ではあるがほとんどの区間で区間2ケタに終わった点からも分かるように選手の強さという点ではまだまだ途上の段階といえる。
しかし、下級生の健闘も含めてまだまだ伸びしろは多くある。おそらくだが、箱根駅伝で総合優勝を達成した時よりもはるかに優れているようにさえ感じられる。この化学反応を両角さんはどう活かしていくのか、注目したい。
関東インカレ
エース格の選手がしっかりと結果を出した関東インカレ。しかし、東海大学の選手たちはそこが問題ではないことはすでに分かっていることだろう。大事なのは駅伝シーズンに向けてそれを実現することができるかどうかであるということ。
ひとまずは順調だというところだろうか。
1500
12位 草刈恭弓 3:49.76
3000SC
1組
15着 小野真忠 9:49.07
2組
6着 関雄也 9:05.82
13着 青木貴也 9:27.74
5000
3位 兵藤ジュダ 13:49.98
12位 檜垣蒼 13:57.64
23位 五十嵐喬信 14:12.41
10000
5位 花岡寿哉 28:08.26
31位 永本脩 29:39.19
ハーフ
13位 鈴木天智 1:04:55
25位 可児悠貴 1:06:42
30位 梶谷優斗 1:07:22
監督
監督に就任して早くも10年以上経つ。駅伝で得た結果は3勝というのは名将として少し寂しすぎやしないだろうか。真価の問われる今シーズン、どんな変革をもたらすのか。
両角速
歴戦の名選手を育ててきた名伯楽は今、重大な岐路に立とうとしている。その変革はまだまだ始まったばかりではあるが、現状光が両角監督の中にも差し込んでいることだろう。
その答えを確実なものにできるのかどうか、夏から秋にかけて。その答えは必ず出てくるはずだ。
負けてたまるかプレイヤー
決して快調とは言えなかった東海大学の中で唯一気を吐いたエース候補。今シーズン「絶対的エース」となれるかどうかの勝負のシーズンだ。
兵藤ジュダ
前回大会では1区区間5位と活躍、チームに流れを呼び込む活躍を見せた兵藤くん。持ち前のスピードは関東インカレでも存分に発揮されたがここからはどれだけ駅伝へと向けて足を作っていけるかが課題となる。
東海大学復権へと向けて、彼の活躍を見逃してはいけない。