箱根駅伝2022-23「パワフルパワー」(3)
さてさて、この4校はシード権ギリギリの学校でしたな。
タイム程差はないと思います。本当にあるとしたらブレーキだったり、ミスだけ。
それではパワフルパワー炸裂です。
帝京大学
往路こそ駒澤を追い越して2位フィニッシュも、復路17位とまさかの大ブレーキ。走る選手全員が区間2桁という苦しい展開になってしまった。復路では攻める気持ちが空回りしてしまったということもあるが、やはり復路の青学が滅法強いという部分から焦りも生まれた可能性はある。
さて、ここで一旦これまでのチームは解体となるが、中野監督得意とする3,4年生のたたき上げがあるかどうか期待したいところ。
パワフルプレイヤー
小野隆一朗
桁違いの高速レースの中で1区8位と健闘した2年生。出雲と全日本では苦しんだが、箱根駅伝では見事にレースをまとめ上げ、往路2位に大きく貢献した。3年生となる来期も引き続き1区になるかと思うので、さらに強くなった姿を見てみたい。
法政大学
よもやの10位と言ったら語弊はあるが、それでも往路13位で復路は7位とシードを狙える位置で走ることができたことが、何よりも大きかったように思える。やはり夏にけがをせず強度の高い練習ができたことがプラスに働いたようだ。厳しい戦いは来年も続くが、1年生にきらりと光るランナーも出てきており、期待が持てるチームでもある。
パワフルプレイヤー
小泉樹
鎌田くん卒業後、おそらくじっくりと坪田さんが育てたいであろうランナーが小泉くんだ。3区という激戦区とはいえ、区間11位は本人も納得いっていないはずだ。当初は鎌田くん頼みかと思っていたか細いチームが骨太な良いチームになったのは、こうした下級生たちの成長が大きい。同学年の武田くんと高め合って頑張れ。
東海大学
同じくよもやの11位だったに違いない。しかし、エースである石原くんの欠場に出雲と全日本の結果を考えれば決して不思議な結果ではない。厳しい言い方をすれば起こるべくして起きてしまった結果と言える。だが、まるっきり光明が無いわけでは無い。むしろ越くんや吉田くんといった存在はチームに希望を大いに与えてくれたはずだ。
パワフルプレイヤー
吉田響
大苦戦した往路の中でシード外からシードへとチームを引き戻した1年生。5区区間2位はもちろんだが、7人抜きとチームを救う大爆走は両角さんも救われた思いだっただろう。来期以降、大エースである石原くんが戻ってくることが大前提だが、チームとしてシードを最速で取り返すキーマンとなりうるはずだ。
神奈川大学
結果として最後まで10位以内に入ることはなかったものの、チームとしての総合力は決して低くないことを見せてくれた。やはり良い選手はスカウトの状況から引き抜かれてしまうが、それを差し引いても大後監督の予選会力は素晴らしい。予選会がどのような形で行われるかは不透明だが、しっかりとチームを作り出して突破してくるはずだ。
パワフルプレイヤー
大泉真尋
起用されるかどうか分からないと思っていた大泉くんが8区で起用された。結果は区間10位だったが、聞くと彼はBチームから練習を積み重ねて来て箱根を走ったメンバーだそうだ。彼の存在がチームの競争を激化させただけに、第二の大泉くんが出てくるのを期待したいところだ。
パート4に続く。と、その前に。
やめようね、自分がされて嫌なこと。