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箱根駅伝コース概要「8区」
いよいよ終盤が見えてくる8区。ここに力のあるランナーを置くのか、それとも次を見据えた戦い方を見せるのか。
復路の7区と8区は戦略が問われる区間でもあり、選手層の厚さも問われる区間であることは間違いありません。
ではどうぞ。
■コースの特徴
遊行寺の坂にてトップ通過の下田選手は腕もしっかり振れて快走でした。急坂を攻略していくその姿はまさに風の戦士でした!
— 文化放送大学駅伝独り占め (@ekiden1134) January 3, 2018
現場からは以上です。 八木#ekiden1134 pic.twitter.com/0iznvxnarB
平塚中継所から戸塚中継所までを結ぶ21.4kmに亘るこの区間は序盤は比較的走りやすいものの、終盤に向けて遊行寺の坂という重大な難所がある。また、日差しが強い時には脱水症状も起きやすい区間であり、ここで大きなブレーキなども起きやすい。決してクローズアップこそされやすい区間ではないが、復路の難所区間としても名高い。
監督の采配が問われる区間の一つでもあり、当日の区間エントリー変更が最も多い事も戦略がいかに求められるかがうかがえる。
かつて青山学院大学では下田裕太選手(現・GMOインターネットグループ)をこの区間に配置、史上初となる3年連続区間賞を獲得し、4年連続総合優勝の立役者となっている。
■97回箱根駅伝では何が起こったか
【#全日本大学駅伝 まであと《9》日!】
— 駒大スポーツ陸上班 (@KomaspoTaf) October 29, 2021
エントリー選手紹介③#佃康平 (法4)
市立船橋高校(千葉)出身
5000m 13分59秒51
チームエントリーでは、唯一の4年生。「4年生らしい走りができるように頑張ります」と意気込む。#駒大 #コマスポ #駒大陸上部 #原点と責任 #男だろ #藤色のタスキ pic.twitter.com/NvRxAZHOe3
創価大学が依然リードを保ったまま9区にタスキを渡す。
だが、駒澤大学の佃康平くんの好走によりその差は1分29秒差に縮まった。東洋大学は野口英希さんが区間2位と大健闘。3位に順位を上げた。青山学院大学は岩見秀哉選手(現・住友電工)が区間3位で総合5位までに上昇した。
また、シード権争いでも激しい戦いが繰り広げられ、明治大学の大保海士選手(現・西鉄)が区間歴代2位となる快走を見せて区間賞を獲得。同じタイムの9位でタスキリレーをした早稲田大学と帝京大学に迫ってきた。
順位は以下の通り。
通過順位
1.創価大学
2.駒澤大学
3.東洋大学
4.東海大学
5.青山学院大学
6.順天堂大学
7.東京国際大学
8.國學院大學
9.帝京大学
10.早稲田大学
11.神奈川大学
12.明治大学
13.城西大学
14.中央大学
15.拓殖大学
16.日本体育大学
17.国士舘大学
18.法政大学
19.山梨学院大学
20.専修大学
■97回箱根駅伝区間賞
大保海士(明治大学/4年)1時間3分59秒
【箱根駅伝振り返り】
— 明治大学体育会競走部 (@MeijiKyoso) January 5, 2021
8区 区間賞 大保海士
応援ありがとうございました。
個人では初めての箱根駅伝を区間賞という結果で締めくくれたことが嬉しいです。チームは予想外の悔しい結果となりましたが、来年はもっと良い順位を期待できるので、これからも明治大学を応援します。 pic.twitter.com/wwcGWXrAbq
歴代2位の好タイムで区間賞を獲得し、チームに勢いを齎した。最初で最後の箱根駅伝となった大保選手はこの年、実は就職活動を行っていて既に内定も貰っているほどだった。この時自分の情報不足で引退と聴いていたが、西鉄に内定が決まっていたのね。
しかし、その後競技に集中し始めると好調を維持。そのまま全日本大学駅伝でも好成績を出すと、実業団チームからオファーが届くようになり翻意、競技者として西鉄に入社することを決意した。
たった1年弱で選手としての才が開花した大保選手。これからの活躍にも期待だ。
■区間記録保持者/日本人最高記録保持者
小松陽平(東海大学/2019年)1時間3分49秒
【箱根駅伝】東海大が8区で首位浮上!小松陽平が区間新記録https://t.co/hE2DWgYO6X
— ライブドアニュース (@livedoornews) January 3, 2019
東洋大・鈴木と併走していたが14.7~14.8キロ付近でトップに。1時間3分50秒の新記録で戸塚中継所に先頭で到着した。 pic.twitter.com/PpEfGYcCcK
箱根駅伝で2000年代に入っても記録更新がされていなかった8区にて区間新記録が叩き出されたのは2019年、東海大学が優勝した年だった。それまで20年以上保持されてきた区間記録の更新は小松陽平選手(現・日立物流)によってなされたもの。
東洋大学と並走する形で走っていった小松くんは14.6kmでスパートし差を広げると、終盤の上り坂もハイペースで駆け抜け、大学史上初めて平塚中継所をトップでタスキリレーという形に。
並走したということが良かったのか、その状況を存分に活かした小松選手の快走もあり東海大学は総合優勝を達成。小松選手も大会MVPにあたる金栗四三賞を受賞した。
さあ、ようやく戸塚まで戻ってきたから、早く鶴見へとれっつらごー。