第100回箱根駅伝出場校紹介(1)「駒澤大学」
実はここ15年来の駒澤大学の駅伝ファンである私が送る、箱根駅伝出場校紹介についてはもちろん優勝校から。前年度三冠を達成した駒澤大学から焦点を絞って紹介していきたい。
とはいえ、現状まだシード校のみの紹介となるため、今回もまた学校紹介からスタートすることとし、注目選手については10人分別記事にて紹介をしていきたい。
駒澤大学
1592年に日本の仏教宗派の一つである曹洞宗が設立した吉祥寺の学寮(吉祥寺会下学寮)を起源とする旃檀林(1657年命名)が発展した大学である。
設立当初から仏教学部を設置しており、僧侶の大学としても名が広まっている大学として有名。禅学科も設置しており、日本の中でも有数の仏教系の大学となっている一方で、2003年には医療健康科学部を設立し診療放射線技師の育成も行われている。
附属校には駒澤大学附属苫小牧高等学校に駒澤大学高等学校があり、かつてヒグマ打線として有名だった駒澤大学附属岩見沢高等学校、現在北洋大学と名称を変更している、苫小牧駒澤大学も同学校法人として知られていた。
卒業生には多くの僧侶が在籍し、仏教学者も多く卒業している。卒業生にあたり、世界選手権マラソン日本代表にあたる西田隆維さんは実家がお寺であったため僧侶の資格を取るために入学したというエピソードも。
また、野球・サッカー・ボクシング部なども有名で、卒業生には中畑清さん・巻誠一郎さん・ロンドンオリンピック銅メダリストの清水聡選手などを輩出。
陸上部も多くの卒業生を輩出しており、現在ヘッドコーチを務める藤田敦史さん、國學院大學で監督を務めている前田康弘さん、先日の東京マラソンでの活躍が印象的な其田健也、山下一貴選手も卒業生である。
チームの特徴
出雲駅伝 優勝
全日本大学駅伝 優勝
大学史上初となる3冠を達成し、その中で箱根を走った4年生は3人。チームの層は極めて厚く、快走を期待されていた佐藤圭汰くんや花尾恭輔くんといった主力を起用せずとも圧巻の優勝だった。
今シーズンも層が厚いことに変わりはないが、次期エース候補でもある篠原倖太朗くん筆頭の3年生がまだ気がかりと言えば気がかりか。
その中で駅伝シーズンはなんと出雲連覇に全日本4連覇と圧巻の強さを発揮。目の前に2年連続となる三冠が見えているが、箱根駅伝の距離となると果たしてどうなるか。藤田監督が求める「チームとしての強さ」。
一体どこまで高められているか。
監督
藤田敦史
高校時代こそ名前の知られた存在ではなかったが貧血を見抜き体質が改善されていくと実力がめきめきとついていく。4年時に箱根駅伝4区で出した1時間0分56秒は当時不滅の区間記録とも呼ばれた。
卒業後はマラソン日本記録をたたき出し、世界選手権でも6位入賞と名実ともに日本マラソン界屈指の選手として名を知られるようになる。2013年に現役を引退後、実業団にてコーチを務めた後に2015年に駒澤大学ヘッドコーチに就任。
就任当初こそ結果は出せなかったものの、恩師である大八木弘明監督(現総監督)の右腕として97回箱根駅伝優勝、前年度3冠を陰で支えた。大八木監督勇退後として迎える100回大会は2年連続3冠を目指すという重荷と共にスタートする。
その大八木総監督曰く
とのこと。
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