箱根駅伝2021有力校紹介「お前が男になるんだよ」(3)
田澤くんと芽吹くん、凄すぎるだろ…。あ、2はこちら。
國學院大學
前田監督の中で今年は「育成とチャレンジ」の両立だったんだろうな、と感じるシーズンだった。3位入賞の立役者となった世代の卒業と併せて、来年も上位を狙う算段を付けるための算段だったのだろうが、それを差し引いても復路6位は特筆に値する好成績。来年はより上位を目指して戦いたいところ。
男だろプレイヤー:木付琳
キャプテンは今回10区を走って区間3位も、レース内容には多く不満が残る大会となったはずだ。本来は3区起用とみられていただけに、復路に起用されたことなども含めて計算外であったことは間違いない。一方でこうした失敗も踏まえたうえで成長へとつなげることができれば、さらに成長していけるはずだ。それにしても、お姉さまが衛藤美彩さんとはまったくもってうらやましいものです。
東京国際大学
文字通りヴィンセントくんにおんぶにだっこ状態になったわけだが、佐伯くんの区間賞とそれ以外に大きく外すことが無かったまま10位に滑り込んだという感じか。ただ、戦力的に厳しくなると予想されていた中では大奮闘と言っても良いだろう。春には優秀な選手たちも入学してくるようで、大志田監督の腕の見せ所、といったところではないか。
男だろプレイヤー:イエゴン・ヴィンセント
ヴィンちゃん無くしてシード権獲得は無かっただろう。今すぐにでも世界ハーフなどに出ればメダル候補になれるポテンシャルはある。モグスさんやダニエルさんのようなチートクラスの選手になりそうで、実際今回2区を走ってはいたが故障明けだったとか……。ヴィンちゃん、人間じゃねえ。アキラ・アイザワの記録を抜く直前はツイートも荒れていたけれど、個人的には牛丼大好きで周囲からヴィンちゃんと呼ばれている彼に区間記録を更新してもらえてうれしい。がんばれヴィンちゃん、負けるなヴィンちゃん。
明治大学
往路でのつまづきが大きく、結果東京国際大学に26秒差で敗れることとなってしまった。敗因は2区と3区で巻き返しができなかったこと。選手の能力と強さだけで言うならばシード校どころか優勝候補と呼ぶにふさわしいチームだっただけに、悔しい結果となった。予選会はおそらく大いに荒らしてくれると個人的には期待している。
男だろプレイヤー:櫛田佳希
往路で気を吐いてくれたメンバー。4区区間7位も17位から14位にジャンプアップさせて反撃の狼煙を上げたのはゲームチェンジャーになれる証。1年前の箱根駅伝でも8区を走っているだけに、往路の要所で櫛田くんが流れを変えられれば明治は乗っていくことができるはずだ。
中央大学
なかなかシードが近くて遠い。ただ、5年前の惨状を思うとよくぞここまで立て直したなという思いもある。藤原監督が就任した際の中央は有力選手ばかりを優遇して潰すという状態になっていたようで(これは前任者の責任が重大なわけだが)、有力校も敬遠する状況が続いていた。そこから復路3位という成績は大変素晴らしいと思う。殻を破れるかどうか、名門の底力が問われている。
また、ここまでキャプテンを務めてきた森くんから井上くんに交代。より森くんに大きく成長してもらうことでチーム力を高めていきたいと考えている模様。
男だろプレイヤー:若林陽大
往路19位に沈んだチームを浮上させた6区のスペシャリスト。高校時代は駅伝で全国制覇を達成した際のエースで、中央大学進学後は山下り担当として区間上位を走っている。山要員で苦しんだ大学も多い中で、5区を任せられる選手が出てくればシードへの返り咲きも決して夢物語ではない。