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第101回箱根駅伝出場校紹介(1)「青山学院大学」

出雲でノルマとしていた三冠を逃し涙をのんだ最強チーム青学は、いずれにしても距離が伸びてくれば脅威であることに変わりはありません。
今シーズン入学した力のある新入生含め、新生青学は今シーズンどうなのか。

学校紹介も合わせてどうぞ。


青山学院大学

1874年に佐倉藩の農学者、津田仙の斡旋によりドーラ・E・スクーンメーカーが麻布に設立した女子小学校、1878年に津田仙の命名、斡旋によりジュリアス・ソーパーが築地に設立した耕教学舎、1879年にロバート・S・マクレイが横浜山手町に設立した美會神学校の3つを源流とする大学である。

1881年、津田仙、和田正幾、菊池卓平、元良勇次郎、生島閑、栗村左衛八等の尽力により耕教学舎と美會神学校が合併して東京英学校となり、1883年ジョン・F・ガウチャーの寄付により赤坂区青山南町七丁目の開拓使試験場跡に移転し、東京英和学校と改称。

1894年に本多庸一院長により青山學院と改称し、神学部と普通部が設置される。

1949年に新制大学として青山学院大学が開校し、文学部、商学部、工学部を設置。2020年時点で、11学部・12研究科を設置する総合大学。

日本を代表するキリスト教主義学校の一つであり、英語教育などにも熱心な大学として有名。また、東京都渋谷区にキャンパスがあることからか学生の人気も高い大学としても知られる。

また多くの芸能人を輩出しているだけに限らず、スポーツの分野でも卒業生は多岐に渡る。
芸能人だと六代目三遊亭円楽さん、寺島しのぶさんに真空ジェシカ・ガクととても有名な方が卒業。

スポーツではバスケットボール日本代表の比江島慎選手、野球では侍ジャパンの吉田正尚選手と有名な選手を多く輩出し、この10年で大幅に力を付けてきた陸上部でも大谷遼太郎選手や「山の神」こと神野大地選手、ハーフマラソン日本記録を持つ小椋裕介選手が有名だ。

今シーズンのチーム成績

出雲駅伝 3位
全日本大学駅伝 3位

ノルマだった3冠を逃したことはチームとしても痛恨の極みといったところだろう。レースプランとしては鶴川正也くんを序盤に起用して先行逃げ切りで……というのを原監督は思い描いたのだろうが、そのプランが悉く外れて3大駅伝の2大会はどれも3位でフィニッシュした。

おそらく箱根でも「鶴川くんマーク」が外れることはないが、原監督のすごいところはここから約2か月でチームを箱根駅伝仕様に変えることができるところ。強力なエースも控えている青学がどう巻き返してくるかは注目だ。

監督

原晋

就任19年目となる既に駅伝界の重鎮的存在であり、広告塔的な存在でもある原監督。そのスタンスは一見すると誤解を生みがちだが、駅伝のクラブチームにGMOアスリーツへの協力と「長距離陸上」界を全体を見渡した活動も多くしている。

ここ数年原監督は「箱根特化型」のチームをずっと創り出してきた。昨年よりチームにかつて中央大学で指揮を執っていた田幸寛史さんを招聘し、選手指導という点でもますます力を付けるべく奮闘を続ける。

「負ける気がしねぇ」プレイヤー

鶴川正也

出雲と全日本、いずれも区間賞を獲得したスピードランナー。大学3年間で出た駅伝は出雲駅伝の1つだけだったが、今シーズンになってポテンシャルが一気に開花。

5000メートル走でも日本人大学生記録を樹立するなど、そのスピードについては疑いようがない。最初にして最後の箱根となるであろう今季、例えば彼が1区を走り30秒ほど他校を引き離して区間賞を獲得すれば。

2大会で涙を流したチームに歓喜の輪が広がることだろう。

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