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第101回箱根駅伝出場校紹介(14)「日本体育大学」
現在最長で連続出場記録を持つ日体大だがその回数はなんと76回に及ぶ。それに続くのが駒澤大学の58回連続となるのだから、いかに連続して出場するのが難しいのかまざまざと感じさせられる。
ちなみに最長は中央大学の87回連続だけどね。いっそのこと狙っちゃえってことで日体大の紹介です。
日本体育大学
1891年に現在の成城中学・高等学校内に設立された「體育會」が起源となっており、以来日本の中でも第一線を誇る体育大学として多くのアスリート・指導者を輩出している。1949年に現校名に。
オリンピックに日本が参戦した当初より深いかかわりがあり、アスリートよりもさらに多くの指導者を輩出し、その競技は非常に多岐に渡ったものとなっている。
体育学の先駆けとしてオリンピックと深く関わり合いがある大学としても知られる。それを裏付けるように2012年ロンドンオリンピックでは選手23名を輩出し10のメダルを獲得するなど、こうした実績から「実技の日体大」とも言われる。
先に挙げた服部翔大選手はもちろん、東洋大学元陸上部監督の川嶋伸次さんや、谷口浩美さん、女子選手だと有森裕子さんもマラソンなどでは著名な卒業生といえる。
チームの特徴
箱根駅伝予選会 4位
全日本大学駅伝 10位
個々の力ではやはりやや劣る部分というのが散見されるが、駅伝という点ではここ数年の中でも一番力があるように感じられる。玉城さんの作るチームはエースが突出していて後は……という印象があったのだが、今年の日体大は「戦える」。
そういう印象を改めて感じた全日本大学駅伝だった。1区で平島くんが区間賞を獲得したことはともかくとして、各選手そこまで大崩れすることなく戦えるはず。これでブレーキが無ければだが、玉城体制になって初のシードも見えてくると思う。
監督
玉城良二
高校女子駅伝界では「名将」と誉れ高く、特に長野の公立校である長野東高校を2年連続2位にした手腕と、当時パワハラ問題から専任の監督が不在だった日体大よりオファーがあり就任。
就任僅かにして現在はマラソンで日本歴代2位のランナーになるまでに成長した池田選手を2区区間4位を記録する選手に育て上げ、育成などでも結果を見せている。しかし箱根駅伝でのシード権獲得はそれだけでは難しいというのは身に染みて理解しているはず。
玉城さんが創り上げる日体大はワンチームとして果たしてこれから新たな姿を見せることができるだろうか。
「負ける気がしねぇ」プレイヤー
平島龍斗
#箱根駅伝予選会
— saya (@iam_saya_a) October 19, 2024
平島龍斗選手(日体大) pic.twitter.com/mI13TQ7Q6l
言わずと知れた、全日本大学駅伝で1区を走り区間賞を獲得した剛の者。前回大会でも1区に出走したが区間23位と低迷。チームとして今一つ波に乗れないまま16位でゴールすることに。
全日本大学駅伝関東予選では最終組の4組で9位に。これは日本人だけに絞ると4位に入る好走で、箱根駅伝予選会でも19位とチームトップの山崎くんに肉薄。他大学で10位以内に2名が入った大学は日体大と中央学院以外にないことを考えるとエースとしてさらにジャンプアップしていけるのでは?
と私は密かに彼を推したいところ。