家族 VS 介護事業所?

島影真奈美さん、介護のオンラインコミュニティ「かいスペ」に降臨!!


まなみさんのご紹介
1973年宮城県仙台市生まれ。【仕事】フリーランスのライター・編集者、大学院生(老年学)、認知症介護のキーパーソンもやっていて、その経験をもとに記事を書いたりもしてます。著書に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)『親の介護がツラクなる前に知っておきたいこと』(WAVE出版)など。【興味関心】介護にまつわるコミュニケーション全般。【やりたいこと】介護現場の方々のことを私自身ももっと知りたいし、介護家族をつなぐような取り組み、場づくりをしていけたらいいなーと思っています。

「子育てとばして介護かよ」
思わず振り返ってしまうタイトルだ!

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そんな真奈美さんは、忙しくライターなどのお仕事をしながら

「介護サービスの利用者」の”家族”として介護に関わっておられます。

キーパーソン、介護を受ける家族の「身元引受人」でいらっしゃいます。

かいスペのオンラインミーティングにて、
「利用者の家族という立場」から、介護を語って下さいました。

その様子を、他の参加者もnote 書いているので、そちらもぜひご覧下さい。

かずさん
https://note.com/kazuhiro_m/n/nf7815c6bdb58

まいさん
https://note.com/staedtler/n/n9a5dddcd84a3


では、いってみましょう☆

利用者の家族の方、ってどんなことを思っているのでしょう?


事業所の方に寄り添ってもらえてない?

と感じることもあったそうです。

アザができた程度でも連絡がくるけど、
こちらから連絡すると担当者がつかまらない。。

やや横柄な態度の人もいる。。

など、あったそうです。

なんで、そのように感じさせてしまうのでしょう?

事業所はリスクを避けたい、、、

リスク?

事業所が何を考えているかと言えば、ズバリ!

面倒なことを避けたい、のです。

クレーム、さらには訴訟など、
家族とのやり取りから起こりうる「リスク」を避けたいと思いがちです。

だから、内出血程度でも連絡するし、
顔色うかがう感じの態度だったりするんですね。


なんでそんなにビビるのか?

クレーマーのような家族さんも、中にはいるから、、、

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家族の中で意見が割れていたり、家族の仲が良くないなど、
家族の方も様々ではあります。

それもあって、なるべく波風立てないように、、、

と慎重になりがちなのも、無理もないといえます。


ただし、気を遣ってばかりもいられません。
時には毅然とした態度で臨む必要もあります。

無理難題や言いがかり、の場合には、介護スタッフを守ることも必要です。

”誠実”に「事実を正確に伝えること」はクレーム対応においても、大切になります。


ところで真奈美さんはというと、、、

周りを巻き込むのが上手く、仕切り上手だと、ZOOM(オンラインのテレビ会議アプリ)ではありますが、お話していて感じました。

事業所としても、協力的な家族さんはとても有難い存在です。

いい関係性を築いておられるようです。

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では、ここからは介護事業所に親を預けている家族さんの想いを探ります。
家族さんは、事業所に対してどのように感じているのでしょう?

普通にしてくれたらいいのに、、、


先に述べたとおり、事業所は家族さんの顔色をうかがいがち。
すると、やたら低姿勢だったり、回りくどかったり、、、

気を遣いすぎ、と感じることもあるようです。

ぼくは、有料老人ホームの副施設長をしていたことがあります。

ケアマネさんや相談員さんが、
「◯さんの娘さん来るから気を付けてね」
とか言って、やたら警戒してる家族がいました。

無理難題をどんどん言ってくる、と。

しかし、話を聞くと、

ん?こっちの不手際ちゃいますか?

と(笑)。

言われたことに返事してない、
頼んだことを忘れてる、、、

中には、確かに細かい要望もあると思いましたが(笑)、
基本的には、普通の頼み事をされているだけでした。

「補聴器の電池を買ってきたので、取り換えて欲しい」
「出かけるときは暖かい羽織ものをお願いします」
「歩けるので、できるだけ歩いてトイレ誘導して欲しい」

そんな無理難題でしょうか、、、

娘さん、バリバリの仕事人でキツイ感じだから、
ビビってるだけのような、、、(笑)

雑談とかしてみると結構お茶目だし、怖い人ではなかった。

面倒を避けたいあまり、普通の話も面倒になった?

そんな印象を抱いてしまいました。

家族の方は、自分の大切な親を預けています。


介護が必要になった親を、自宅で「家族だけ」で看るのは大変です。

そもそも介護保険制度という今のルールは、
「介護の社会化」という、社会みんなで支えあう仕組みです。

家族である息子さん、娘さんも自分の家庭や生活、仕事があります。

それらの「自分の生活」と「親の介護」を天秤にかけるタイミングに、
介護サービスを利用することで、バランスを取ろうとされています。

そこには、
・自分たちで看たい想い。
・自分の生活を犠牲にできない想い。

その葛藤や、「これでいいのか?」という想いを抱えておられます。

それを知っていれば、
家族の方のイライラも理解できると思います。

相手の立場に立って想像してみる。


それによって、相手がどんな気持ちなのか、少し感じることができる。

そうすれば、こちらの受け入れ方が変わる。

コミュニケーションは、自分次第だと思います。
そして、誠実であること。


信頼関係を築くには、これが一番近道かなあと思います。



「お仕事も忙しいでしょう。何かお困りごとがあればおっしゃって下さい」

「いつもお世話になってます。こちらにも、できることがあればおっしゃって下さい」

ご家族さんも事業所も、
お互いを想い遣れると最高ですね。

真奈美さんのお話を聴いて、かいスぺの人たちと話をして感じたことをまとめてみました。

お読みいただき、ありがとうございました。


※「かいスぺ」は介護のオンラインコミュニティです。

様々な人がいて、意見交換、相談、オンライン座談会などなど
面白いことが色々動いています。

ぜひご一緒しませんか?
https://heisei-kaigo-leaders.com/projects/space/

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