初めて行った療育センターで息子がASD(自閉症スペクトラム)と診断
先日のツイートです。
療育センターの先生が言うには「ASD(自閉症スペクトラム)は自分のキャパを超えた時に気付きやすい。だから大人になって気付く人もいる。」だそうです。
息子が幼稚園の時はちょっと神経質だなって思う程度でしたが、入学してから聴覚や触覚などいろんなことに敏感になるようになり、一気にキャパを超え溢れ出したように感じました。
もしくは幼稚園もギリギリだったのかも…。
たった1度の療育センターの受診で、しかも問診だけで息子はASD(自閉症スペクトラム)と診断されました。
療育センターで医師とどんなやり取りをしたのか、
問診はどんな内容だったのか、
夫や息子にASD(自閉症スペクトラム)と伝えた時の反応など、
まとめてみました。
学校から療育センターをすすめられた経緯
ある日の図工の時間、息子は絵の具の水入りバケツを引っくり返してしまいました。
「雑巾で拭いてごらん」と先生に言われたけど、雑巾を取りに廊下に出てきた息子はズラーッと並んでいる雑巾を眺めて立ち尽くしました。
どの雑巾を使ったらいいか分からなくなったのです。
緊張や不安、羞恥心、怒りなどでパニックになってしまった息子は癇癪を起こしました。
廊下で上靴を蹴飛ばしたり、地団駄踏んだり、大声こそ出しませんでしたが気持ちが落ち着くまで40分ほどかかりました。
そして、息子の様子を見ていた先生に「感情のコントロールが苦手なようなので受診してみてはどうですか?」と療育センターをすすめられたのでした。
療育センターでの問診内容
学校に紹介状を書いてもらい、予約をしてから受診まで5ヶ月。
それだけ療育センターを必要としている人が多いんだなと思いました。
初めて行った療育センターでは軽くあいさつをした後、医師が息子に「今日ここに来た理由、お母さんはなんて言ってた?」と質問しました。
息子は「イライラがおさまるにはどうしたらいいか聞くって」と答えました。
私は図工の時間にバケツを引っくり返してしまった時や他に癇癪を起こした時の経緯を説明をしました。
医師はしばらく息子に話しかけた後、いくつかテストのようなものをしました。
①「この時計の絵を描いてみて」
(正確さと作業時間を見てた)
②「雨って漢字書ける?」×10文字くらい
(習った漢字を書けるか確認してた)
③短い物語を読んでクイズ
(内容を理解しているか見てた)
そして息子は別室に通され、残された私に「発達障害ですね」と医師は言いました。
問診だけでASD(自閉症スペクトラム)と診断
私「発達障害…グレーですか?」
医師「いいえ。問診しかしていませんがほぼ黒です。」
話をしただけでほぼ黒と分かるのなら、息子は黒なんだと思いました。
今までHSC(ひといちばい敏感な子)だと思っていたのですが、キッパリ「発達障害です」と言われたことで、「もしかしたら違うかもしれない」など勘ぐることをせずに済みました。
むしろ道が開けた気がしました。
医師「息子さんは見通しが立たないことや予期できないことがしんどいはずです。ただ外の世界はアクシデントで溢れているので、それを乗り切るには予測できることをなるべく頭に入れておくか、一つ一つ経験していくしかありません。」
確かに息子は想定外の出来事に弱く、起こりうる可能性を前もって具体的に知っておくことはパニックや癇癪を起こさないためにもとても有効だと思いました。
それに困っている時に「困ってる」と言う練習も息子には必要でした。
夫に息子のASD(自閉症スペクトラム)を報告
息子がASD(自閉症スペクトラム)と診断されたので、家に帰ってすぐインターネットで症状や対応などをひたすら調べました。
すると困ったことに「これは当てはまるけど、これは当てはまらない。一体どういうことなんだ?」状態に陥ってしまいました。
府に落ちないまま、夫に息子が発達障害でASDと診断されたことを報告しました。
「誰だって得意・不得意はあるし、こだわりだってある。そんなこと言ってたらみんな何かしらの診断名がつくんじゃないの?」と一蹴。
文字にすると冷たく思われるかもしれませんが、診断名を気にしすぎるあまり考えが偏り始めた私を引き戻してくれた夫の言葉でした。
危うく「診断名だけで我が子を理解したつもりになる」ところでした。
診断名がどうとか、特徴や症状がどうとかに翻弄されるのではなく、目の前の息子がすべてなんだと改めて思いました。
息子にもASD(自閉症スペクトラム)を説明
ASD(自閉症スペクトラム)は大人になったからといって治るものではないと医師に言われたので、診断がついてすぐ息子に伝えました。
私「あなたはASDといってこだわりが強いタイプらしいよ。人が気にしない音やニオイにも敏感で嫌だったりもするよね。もしつらいことがあったら工夫していきたいから教えてね」
息子「ママは忘れん坊タイプだねw」
もともと音やにおいなど感覚に敏感な部分があったので、息子は「なるほどね」という感じで特に疑問も持たなかったようでした。
今後の予定
また5ヶ月後に受診の予約をしています。
次に受診の時は知能検査をして、息子の得意不得意を見極めるそうです。
「できないことに心を削られるより、できることを伸ばしていきましょう」と言ってくれた恩師の言葉を胸に、息子のいいところをたくさん伸ばしていけたらなと思います。
WISC-Ⅳ(知能検査)の結果については
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感覚過敏に悩み
児童精神科を受診した話は
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