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地球の裏側に住んでみても、結局私は私のまんま。時間はもちろん増えないし、雷雨を見ながら笑っている。

5月から雨季が始まり、夕方以降は土砂降りになることも増えてきたメキシコシティ。これまでの晴天が当たり前になりすぎて、雨が降り出す度に「お!どのくらい降ってるかな?」なんて小学生のような興味が湧いて、リビングの大きな窓から外を眺める平和な日常。

つい先日は、停電が起きそうなほどの雷と豪雨を窓辺で眺めながら、「時間」について考えていました。そういえば、家にこもる生活が始まってもうすぐ2ヶ月。捉え方は人それぞれだけれど、私にとっては、あっという間の60日。

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「もっと時間があればできるのに」
「忙しすぎて、今は無理」

そんな(自分への)言い訳が難しくなってきた今日この頃。メキシコでの仕事(旅行業)も一時中断となり、1日の大半を自由に過ごせる日々が続いています。

●よし、これでスペイン語の勉強に力を入れられるな。
●これまでよりハイスピードで記事(日本からもらっている仕事)が書けるな。

なんて、初めこそ意気込んでみたものの、思うようにいかない自己管理。好きな時間に起きて、食べて、たまに昼寝なんかして、気付いたら夜。映画やドラマを観るわけでもなく、健康を考えて散歩に行くこともない。

自分で振り返っても、この膨大な時間をどうやって使い果たしているのか、よくわからない。一般的に言えば“無駄”ってやつなのかな。でもまぁ、もともと家にいるのは好きだし、無駄に過ごしたからと言って何が悪いのか?と開き直ることすらある。

1週間に2度ほどゴミ捨てついでに買い物に行くのが唯一の外出。(そんなきっかけでもないと、もはや家から出る気力すら湧かない。)

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時間は有限。全ての人にとって平等な数少ないもの。

こんなことを書くと「だから、無駄にしちゃだめ」とか「自己成長のために使うべき」とかいう言葉が続きそうなものだけど、私は全然そうは思わない。

気付いていて無駄にするのも、わかっていてダラダラするのも別にいいじゃないか、という感じ。もっと言うなら、「それこそが贅沢」。

ただひとつ。

自分で選ぶということだけは、忘れてはいけない気がしている。毎秒それを意識する必要はないけれど、「家にいろって言われたから……」「勉強する機会が得られないから……」という、目に見える事実のあとに「私は何もやらないって決めた」という潔さが大事ではないか、と。

やれないのではなく、やらないのだという(子どもが言ったら怒られそうだけど。)能動的な思考。ちょっと良いように言えばそんな感じ。

友達や家族に「え、何もやってないの?私は●●始めたよ。」と言われたって「あ、そうなんだ。私は何もしないんだよ。」と返せばいい。あなたの時間はあなたが取捨選択して使えばいい。

超簡単に言えば、自分で決めたなら、何にもしない日々が続いてもいいんじゃない?後悔はするかもしれないけど、諦めはつくし納得はするでしょ、ってことです。

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……とまぁそんな感じで、私も “自分で選んで” ダラダラを正当化して過ごしてきました。こんな機会、人生でもそうそうないだろうし、飽きるまで謳歌したい。そして当分、飽きそうもない。

しかし。

何を血迷ったか、スペイン語のオンラインスクールに申し込んでしまいました。しかも、CEPE(メキシコ国立自治大学付属の語学学校)の8週間コース。オンラインと言えば飲み会ばかりで、セミナーすら受けたことがなかったのに。

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いつものように雷雨を見ながら、余裕の笑みで「こんな些細なことで楽しめる私って幸せだな~」なんて思っていたとき。窓に背を向けて、すっかり生活感の出てきた部屋を見渡していると「……スペイン語、やろうかな」という、何の脈略もない考えが出て来てしまったのでした。

運よくと言うべきか、ネットで調べた数日後にオンラインスクールの申込み開始、その3日後には授業開始。悩む時間もない。そして私は、そういうときに限って飛び込んでしまう性格。

そんなこんなで今週から週3日、以前苦しんで「しばらくは絶対やらない」と決めた語学学校にまたお世話になることに。(メキシコ到着直後に苦労した語学学校の記事は一番下に貼っておきます。)

不思議なもので、ひとつ予定が決まるとその他の時間も生産的になっていくから困ったもの。iPhoneで長らく使っていなかったアラーム機能が活躍しだしたのが、最近の一番の変化です。

24時間をどう使うかを考えるのもいいけれど、「何をやりたいか」「どんな自分が好きなのか」から逆算するほうが、ガチャガチャのようにポンっと答えが出てきたりするものです。

それでは、良い週末を~。

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waka@México/フリーランサー
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