仕事仲間のエンジニアに、フリーランス営業の私がもらった言葉。
「プロですね。」
先日、こんなことを言われました。
え?私が??
まぁ、プロかそうでないかと言われれば、フリーランスの営業で何とか食べていけているので、プロなのかもしれないけれど、直接そんなこと言われるのは初めてだったので。
唐突にゲットした「私の良いところ」。
この一言が発せられる直前、私はカフェで一緒に仕事をしているエンジニアのOさんと現在の業務の振り返りやKPI設定について話していました。そんな中、「そういえば一緒に仕事してだいぶ経ちますねー。僕はwakaさんがうちの会社に加わってくれて本当に良かったと思ってますよ。」と言ってくれたので、理由を聞いてみたんです。すると、、、
僕はある程度仕事が出来る人でも、「なんかやりにくいな」って感じることが多いんです。というか、ほとんどかな。特に営業の人だとそんなことが多い。もちろん自分に問題があることも自覚してるんですけど、、、
そんな言葉を聞いたあと、「じゃあ、私と一緒に1年も仕事してくれてる理由って何なんでしょう?」と質問してみました。彼の答えはこう。
「リスクの感じ方が似ているというか。このお客さんは口ではこう言っているけど、そのまま受け取ったら危なそうだからもう一押ししておこう、とか来週進捗確認をしよう、とか。そういうことを先回りして感じて、対策を打って、それを共有してくれることが嬉しいし安心する。」そう教えてくれました。
うん。なんか嬉しいぞ。
エンジニアという職業上の性質でもあるのか、論理的で細かいことが気になるタイプの人に、ほぼ真顔で淡々と ”安心感” を伝えてもらえるのはじわじわ嬉しい。
褒められた喜びと少しの恥ずかしさで、私が仕事上で大事にしていることをいくつかお伝えすると、返ってきたのが冒頭の一言、
「プロですね。」
だったわけです。
(写真は箸休め。。。)
よくある「報告」の場面で意識していること。
ちなみに、大事にしていることはいくつかあるのですが、リクルートの営業時代に日々気を付けていたのはコレ。
ということ。これは、「受注予定のものが流れた」という社内への報告はもちろん、「ミスがあった」「できると伝えたことが実はできないことだった」といった社外向けの連絡も含みます。
相手を悲しませたり失望させたりする可能性があることって、できれば後回しにしたい。もっと欲を言えば、無かったことにしたい。
だけど、保身に走って後回しにしたことが、当初より大きな打撃となって返ってくることもあるわけで。逆に、さっと対応すれば小さな火種のうちに鎮火することもできたりするわけです。
当時マイナスの報告をすることは、リスクヘッジの意味が大きかったのですが、今はそれがちょっと違った意味をもっているように思います。
毎日出社しない、顔を合わせないし声を聞かないこともあるフリーランスの私が、求められる前に報告することで、「あ、この人は今日もちゃんと仕事をやってくれているんだな」っていうベースの安心感みたいなものに繋がっている感じ。
フリーランスになってからは、ご相談いただいたお仕事をお断りするときにもこれを意識しています。声をかけてもらえることは、基本的にどんな内容であっても嬉しい。少なくとも駆け出しの私は素直にそう思います。
逆に、自分が営業という仕事をしていても、お客さん(&今後なり得る可能性のある企業)に提案なりアポのお願いのメールをして返信がないと、何とも言えない残念な気持ちになるものです。
ちなみに、私は不特定多数への営業電話やメール、相手にメリット0な提案はしません。(そういうお仕事依頼は丁重にお断りしています。)以前にやり取りしたことのある企業や、(初めての企業であっても)相手にとって新しいor面白い情報になるのでは?という前提で連絡をしています。
ま、これに関しては、私の文面が怪しく見えたりしている可能性も拭えないので、まだまだ改善の余地がありますが、ひとつの例として受け止めてもらえればと思います。
~まとめ~「報告」という業務で大事にしていること。
●言い辛いことほど少しでも早く!
●要点をぼかさない。シンプルに、正確に伝える。
●謙虚な姿勢を忘れずに。
当然ながら自分以外は全員他人なので、「これくらい分かってくれるだろう」という気持ちは一切持たずに、むしろ「ご存じかもしれませんが……」といったスタンスでなるべくオープンでいるように心がけています。
お互い社会人で新人を雇っているわけでもないので、毎回「これ、どうなってますか?」「お願いした仕事の進捗、気になってるんですけど……」と伝えるのは、仕事相手と言えどちょっと気が引けますよね。
その辺の人間の真理みたいなものを大切にすることで、ある意味日本人の特性である「言わなくてもわかってくれる=察してくれる」という心地良さを感じてもらえるようになるのかもしれません。
……と、ちょっと偉そうにまとまりましたが、私も日々勉強中の身です。お互い心地良く仕事するって、なかなか奥が深いですね~。ではまた!