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 「力尽きた人」に対して、「まずは相談を」だの「支援を利用してください」だのと呼び掛けることは、今直ちに救急車を呼ばなければ遅かれ早かれ死ぬ人に対して、「自分で救急車を呼んでください」と言うのと同じことだ。

*私のいう「力尽きた人」に関しては

↓を参照されたい。


 そして この日本社会を眺めてみれば、国も自治体も支援機関もそのほとんどが瀕死の人を目の前にしながらも救急車を呼ぶことさえしない。死に際にいる彼/彼女に向かって、「助けを求めれば助かると思う。だから、まずは自分で救急車を呼んでね。」と言い放つ。
 そう言葉を掛けただけで自らの役割を果たしたのだと自己満足に浸り、いざ、その人が亡くなれば「助けを求められなかったから、大丈夫だと判断した」だの「SOSに気付かなかったから、対応できなかった」だのと言い訳をする。この国の社会保障はあまりにも未熟だ。(そもそも、社会保障観そのものが未熟過ぎるためだと思われる。)

 私は何度でも書く。「力尽きた人」は自ら助けを求めることさえできない。だから、力尽きた人を助けるためには、支援者の側から半ば無理やりにでも介入して助けに行かなければならない。当事者からの求めを受けないかぎり動かない「SOS待ち」の支援体質をいい加減に改める必要がある。


【 お し ま い 】





私が自殺を遂げる前にサポートしてほしかった。