初心者・中堅・ベテランのデザイナーの違いって何?【海外記事メモ】
本日はこちらの記事を読んでみます。なお、画像も以下から引用します。
本日もよろしくお願いいたします。
初心者・中堅・ベテランデザイナーのレベルの違い
デザイナーとしてのキャリアごとのレベルを解説することは非常に困難なことかもしれません。業界内にこれと言った基準もないため、何もない荒野をさまようようなものです。
あなたが必要とするスキルを身に着けて次の段階へどのように成長するかや、現在のキャリアの中で一般的に求められるスキルを理解することについては非常に困難なものかもしれません。
ただ、ここでは初心者、中堅、ベテランのデザイナーに期待されていることの違いを紹介したいと思います。
しかし、私が言った通り、これはこれまで何の基準もなかった部分に対して議論をすることになります。
そのため、これらは主に大企業など確立された組織の中における基準と考えてください。
しかし、あなたが働いている会社やプロジェクトについてはこれらのことを必ず念頭に置いて適切なレベルの認定を得られること、そしてそれに見合った報酬を得られるように働きかけてください。
初心者デザイナー
初心者デザイナーの場合、あなたは大抵自身のビジュアルデザインのスキルの改善を重要視するでしょう。
初心者デザイナーは多くのことを自分よりも経験のあるデザイナーに質問して成長することを期待されており、それに対して恥ずかしがらないようにしてください。
あなたは基本のデザインプロセスを理解すべきですが、それらすべてを行うことは求められていないかもしれません。
周りからの支援や指示を受けながらいくつかの基本的なリサーチ(ユーザビリティテストや基本的な競合調査)を実行できるようになるべきです。
初心者デザイナーは自分自身で課題を見つけることよりも、与えられた指示どおりに動き、プロダクトのUX全体の中における小さな部分を担当することが求められます。
最後に、大きなプレゼンテーションを行うことなどは少ないため心配しないでください。ベテランデザイナーとの1on1レビューに注力しましょう。
中堅デザイナー
中堅のデザイナーはビジュアルデザインに対して高いスキルを持ち、業務を行う際にも自発的に動くことが求められます。
さらに、デザインの全プロセスを遂行することができ、特定のリサーチ(競合のベンチマークやA/Bテストなど)を主導することも求められます。
中堅デザイナーは自分で課題を見つけるよりも、何をすべきかを指示されることがほとんどですが、リサーチやテストの際にいくつか自分でも課題を見つけることができるかもしれません。
また、プロダクト制作のフローにおいても標準的な複雑さであれば全般的に対応できることが求められます。
中堅デザイナーとなるにはデザインにおける決定と、その背後にある論理を明確に説明できるようになるべきでしょう。
最後に、中堅デザイナーは自身のデザインがもたらすインパクトがどれほどのものかを理解できる必要があります。定量的・定性的にどのような期待する結果が予測できるかを考えましょう。
ベテランデザイナー
ベテランデザイナーはビジュアルデザインにおいて指導者となることができ、あなたの同僚や若いデザイナーに対して価値のあるフィードバックを行う高いスキルが求められます。
また、業務では完全に自律的に動くことができ、あらゆる事柄に対しても指導者として振る舞うこととなるでしょう。
ベテランデザイナーができることは非常に多く、解決すべき課題に応じて多様な方法論を持ち合わせています。
リサーチを行うだけでなく、その必要性を提唱・提案することができます。
ポートフォリオに入れるべき最も価値あるものは、リサーチの必要性を訴え、それが叶って優先的に実施をされたという事実です。
ベテランデザイナーは解決すべきユーザーの課題を発見し、その優先順位を周囲へ訴えます。彼らはまた、複数の高度に複雑なプロダクトを横断的に掛け持ちしながら仕事を遂行します。
ベテランデザイナーはデザインの決断の判断に非常に優れており、周囲を指導的に助けることができます。
また、プレゼンテーションは見る人に合わせて調整する能力も持つべきです。最後に、洞察とユーザーからの支持を通じて、「こういった理由でこの機能が必要だ」というようにプロダクトの方向性に影響を与えることもできます。
この記事があなたのキャリアパスに対して少しの気づきになれたら幸いです。
感想:転職活動では否応なしにベテランデザイナーのスキルと経験を語れることが求められる
内容的には無理に大きな課題設定や抽象的な表現が少なく、現実的で地に足がついた記事に思えました。
内容には個人的にはすごく同意できるものの、一方で転職活動などで自分の実績をアピールする際は20代後半以降だと否応なしにここでいうベテランデザイナーレベルのスキルと経験を表現できる必要があるもののように感じました。
自分も一度転職しているものの、わりと前職が人員不足もあり若いうちからガンガン主導的に仕事をさせてもらえる機会があったためこのあたりの経験を得るには恵まれた環境だったりしました。
一方で逆に初心者デザイナーに求められるような、純粋に依頼に対してものを作り込むような営みをスキップしてしまったようなところもあり、そのあたりの単純なものづくり技術みたいなものは業務外で積極的に高める必要があったりもしました。
とにもかくにも、ある程度の規模感の組織体においては一つのわかりやすい指標を示してくれている記事のように感じました。
あまり日本の古い大企業はデザイナーの評価指標をそもそも持ち合わせていない場合が多いため、こういった内容を参考に適切にデザイナーを評価してあげることが必要なようにも感じます。
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