【海外記事】私がポートフォリオの代わりにポッドキャストを始めた理由
今日はこちらの記事を読んでみます。なお、画像も以下から引用します。
本日もよろしくお願いいたします。
あなたの思い通りのポートフォリオを
これは私がポートフォリオを作成し、デザイン領域での初めての仕事を得たときのことです。
求職中でイライラしていたのは、求人応募の際に多くの企業で毎回デザインポートフォリオを求められることでした。会社の立場からすると、ある意味これは理解できるものです。しかし5~6年勉強し、それがあなたの「仕事」だったのなら、ポートフォリオやある種の仕事が持っている重要性に気づくための時間を十分に確保できていないかもしれません。そしてあなたがただ勉強をしていただけなのであれば、ポートフォリオを埋めるためのプロジェクトの参加やコンテンツが十分にないと感じているかもしれません。
私に足りなかったのは特に重要なことのノウハウと、なぜデザインポートフォリオを持つことが大切なのかという知識でした。特にストレートで修士を取ったばかりの自分にとってはポートフォリオのネタを集めることは困難でした。
Dribbbleポートフォリオ
デザイン領域での就職を目指す多くの人のように、求人応募のためにポートフォリオの提出を求められないケースはほとんどありません。そしてそこにはポートフォリオがどのような見た目であるべきかという明確な期待があります。
よく見るポートフォリオは目立つために多くのビジュアルを使い、非常にポップに仕上げているものです。これは非常に素晴らしいものです。しかし私はグラフィックデザイナーでもなければ、グラフィックデザインの素養も身につけていません。キャッチーなポートフォリオを作り、就職活動を行うことは困難です。そして経験上、どうやら私のポートフォリオの多くが見た目の点で見劣りしており、リクルーターの目に止まって私を引き抜いてくれるようなことはなさそうでした。
下に、私がここで述べていたDribbbleポートフォリオのいくつか簡単な例をピックアップします。非常に見やすく、美しいポートフォリオです。個人的には私のようなUXデザイナーや当時のUXデザイナーになろうとしている人にとってはその可能性を損なうものとなるかもしれません。
これらの美しいポートフォリオはデザイナーが将来的に持つべきスキルや、デザイナーとしての持つことのできる技術の一部をやや抽象的に可視化させるものです。
下の図は私がDribbbleポートフォリオと読んでいた美しいポートフォリオの実例です。もしグラフィックデザイナーとして仕事を探しているのなら非常に使えるものでしょう。
私のポートフォリオづくり
ストレートで大学を卒業した将来のデザイナーの皆様。私がどんなデザイナーになろうとしていたのかについては語っていませんでした。そして、UX/UIデザイナーのしごとを得るために行ったことも話していませんでした。私が知っているのは、ポートフォリオにはある程度守らなければならない型があるということです。しかしそのポートフォリオがどのようにして実現されるのかについては別の問題でした。
私はUXデザイン領域で私が見つけた例をもとに、できるだけ異なるタイプのプロジェクトを集めることからポートフォリオづくりを始めました。私が修士号を取ったあとに最初に求人へ応募しようとしたときのことで、修士課程の中、特に修士論文の内容からポートフォリオを作りました。
そのため現実世界においては関連プロジェクトなどというものは存在していませんでした。私の考えでは、職を得るためにはポートフォリオの中では現実に相手先と関連するプロジェクトを示さなければならないと考えていたため、頭が重くなってしまいました。これは部分的には真実です。
なぜなら私自身のキャリアの後半では求職者を受け入れる側に座ったこともあるので何とも言えませんが、もちろん最も自分たちと関連性の高い経験を持つ候補者を探すことになります。
しかしあなたはあなたが持っているもので働かなくてはなりません。
これが私が行動をやめた理由でした。下には長い間私の様々なポートフォリオの中に掲載した異なるプロジェクトの数々です。
私は決して自分のプロジェクトを掲載するのに真に素晴らしいフォーマットを見つけることができず、ましてやさらに重要であるはずのこれらのプロジェクトを通じて得た自分のスキルセットを紹介するための形式を探せずにいました。
先に掲載したプロジェクトはどれも素晴らしく、(個人的には)これらは非常に見た目も美しいものです。しかしこれらのプロジェクトは私のUXのスキルを示すものにはならず、むしろグラフィックスキルを示すようなものです。
それでも、私のポートフォリオにはしばしばUXプロセスについて文章で書くことで、私が行ってきたプロジェクトをよりひとつの文脈に沿ったかたちで追加していこうと努めてきました。結局、これは採用担当者が読むための書類を、応募書類に追加しなければならないということになったのでした。
そうでなくても、これらは自分が何をやってきたかの全容についてを示すものとはならないのです。
ポッドキャストポートフォリオ
私が普通のポートフォリオの中に含められなかったのは、自分自身の声でデザインについての説明やトークをするというものでした。私のスキルが最も理解されるのは、私がデザインや興味のあることについて様々なトピックを話している時です。
ここから既成概念を超えた思考を行うことができ、制限なくデザインについて自由に話すやり方を考えるようになりました。そしてポッドキャストにたどり着きました。私は最初に私の就職活動の一部にもなっていたUXやデザインについて自分自身のやり方で話し始めました。
しかし始めてみたところ、私はどれだけポッドキャストオタクになれるのかや、いかに自分がデザインで興味あることについて話すことができるのかということを夢中で考えるように成りました。
これは単なる自分語りのポッドキャストではありません。私は私にデザインやUXの異なる領域について教えてくれるようなゲストを招くことを考えて始めました。そしてそれらのトピックについて議論できる誰かを求めていました。
このアプローチは自分自身に課した最も良い決断の一つとなりました。これによって私は非常に有能でとても興味深いデザイナーとして振る舞うようになったのです。ポッドキャストの始めから、私は様々なデザイントピックについて楽しく語り合える人を見つけて、ゲストに呼びました。ポッドキャストを通して、ZendeskやLEGOなどのトップデザインファームやUXデザインインフルエンサーをゲストとして招待することが出来ました。
ポッドキャストはしばらくの間休止しています。しかし本当は、これを書いたあとにまた再開しようと思っています。
もし興味を持ってくださったら、私のデザインとUXのポッドキャストにお越し下さい。
感想:見る側にとってポッドキャストは最適なのか?
自分がやってきたことが多様な領域にまたがっているがゆえの最適なアピール方法の模索は、もしかしたら他のデザイナーの方にも当てはまることかもしれません。
特に画一的なデザイン領域の境界が溶けて混沌としてく現代においては、どんなデザインに専門性を置いているのか、よりもデザインを通して「自分はこういう人間である」というキャラクターをいかに見せていくのかという部分の課題は今後増えていくものと考えます。
ただ、筆者の語るようなポッドキャストがその最適解になるのかはやや疑問です。
ポッドキャストだと声や喋り方などで確かに既存のポートフォリオでは伝えきれない部分を伝えることはできますが、一方で「その人の全体像」を把握するのは非常に難しい。
この人が何を考え、何ができるのかについてを知るために発信されているポッドキャストをいくつも聞いているのでは見る側に大きな負担を強いてしまうことになります。
音声発信は受信側に時間的な制約を設ける点でどうしても既存のポートフォリオに劣ってしまう部分もあります。
個人的には、従来型のポートフォリオは残しつつも、補助資料としてポッドキャストも公開するくらいのスタンスが現状では良いのかなぁと思ったりしています。
とは言え自分も「自分の最も効果的な見せ方」については考えていかなければならないなぁと考えさせられました。
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