Appleが犯してしまったUXデザインの失態【海外記事メモ】
今日はこの記事を取り上げます。なお画像も以下から引用させていただいています。
言うまでもなく日本で最もよく見かけるスマホであるiPhone。
肌感で言うとここ数年でAndroidを使う人が増えてきている感じもしますが、まだまだ日本においては圧倒的なシェアを獲得しており、世界で最も成功したモンスタープロダクトのひとつと言っても過言ではありません。
そして、これほどまでに普及したプロダクトにおけるUX設計のミスは、世界的に大きな影響を及ぼすことでしょう。
今回はちょっと刺激的なタイトルのこの記事から、Appleの現状と今後を考えられたらと思います。
本日もよろしくお願いいたします。
Appleは問題の根本原因を解決するか?
Appleが打ち出した「ダイナミックアイランド」は驚くべき進化のようにも見受けられます。しかし、それは本当でしょうか?
恐らくそうではありません。その理由を見ていきましょう。
親指の領域
Steven Hooberの調査によると、75%ものユーザーが片手の親指でスマホを操作しているということがわかっています。
画面が大きくなれば、UIの調整なく画面上部への親指のアクセスが事実上不可能となります。
ダイナミックアイランドには親指は届かない
さらに、カメラに指の汚れもついてしまう!
ユーザーはダイナミックアイランドのボタンを押そうとする際にカメラのレンズもタッチしてしまいます。それによってカメラが汚れてしまいます。
本当にこれってミスなの?
Appleのような巨大企業がこんな大きなミスを起こすでしょうか?
彼らはフロントカメラの問題を解決したいと考えていましたが、その解決策は根本原因を取り除くものではありません。
あなたはどう考えますか??
パックマンのように問題が徐々にAppleを侵食していく中、Appleはこの課題を解決するのでしょうか。
感想:挑戦はしてほしいがiPhoneにスマホ進化の限界が見える
ここ最近は特に「スマホはカメラの性能しか上がってないじゃん」という声を耳にするようになりました。
自分はiPhoneユーザーではないため詳しい操作感は分からないですが、やはり世間で言われている通りiPhoneの手詰まり感がダイナミックアイランドような無理なUX設計に至っているようにも感じます。
思えば、MacBook Proに謎の液晶のバーがついて数年で撤退したこともありました。
そう考えると、ここ数年Appleが打ち出してきた新たなハード的なインターフェイスの試みはことごとく空振りしているようにも感じます。
この点から見えるのは、特にPCやスマホなどの情報端末におけるハード的なインターフェイスはほぼ10年以上前に完成されており、工夫の余地はないもののようにも感じてしまいます。
スマホにおいては他のメーカーも折りたためたり、背面にもディスプレイをつけたり、湾曲したり様々な施策を打ち出しているもののそれらが市場を破壊するほどのインパクトはなく、結局今の主流のハードウェアのインターフェイスは根本的な部分で10年以上前のiPhoneと変わらないもののようにも見えます。
ただ、ちょっと視点を変えればPCやスマホなど以外の情報端末においてはまだ工夫や開拓の余地があるのかもしれません。
メタバースのヘッドマウントディスプレイやARグラスなどの領域におけるハードウェアのスタンダードはこれから生まれてくる可能性もあります。
あと個人的に期待しているのはゲーム機の進化で、Nintendo Switchが提示した新たなゲーム機の設計が業界にインパクトを与えてからもう6年も経っています。次のハードが待ち望まれている状況で、Nintendoはどんな打ち手を出してくるのでしょうか。楽しみです。
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