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#5.社会人はたいしたことない風邪で休んだらダメですか?どんな風邪なら休んでもいいですか?

こんにちは!メルケボッテのKANAです!
デンマークに到着しました!!いつも読んでくれてありがとうございます🇩🇰

【気楽にいこうよ】3

【気楽にいこうよ】4


気楽にいこうよ。〜ヨーロッパで出会った私〜

風邪がくれた素直な私

フォルケホイスコーレですごく風邪が蔓延している時期があった。
それをわたしも見事にもらった。

朝起きて、「あー風邪引いたな」と思い熱を測ると、37.2
大したことない微熱だ。
ただ、ちょっとだるくて喉が痛いだけ。
あー授業の準備しなきゃ。

とわたしの体には目を向けず準備をした。

もちろん、社会人時代こんな大したことない風邪で休んだこともなければ、休もうと思ったこともなかった。
学生時代も同じく、この程度であれば学校に行っていたと思う。

そして朝授業に集まると、多くの人が風邪引いてそうな雰囲気。
それを見て先生が「元気じゃなかったら寝ながら授業聞いてもいいからね!」と言った。

衝撃!!!

それを聞いて、ヨガマットを敷きねっ転がるベルギー人の友達。

衝撃!!!

それから、「やっぱ頭痛いしパスするわ〜」と教室を出ていくリトアニア人の友達。

衝撃!!!

それでいい、それでいいんだ。
私は、自分の身体に目を向けないことが、当たり前になっていた。

なんの義務も責任もないのに、わたしは何故か体の「休みたい」「休息が必要」という声を無視していた。そしてそのまま、授業を受けた。

次の日、相変わらず微妙に体調が悪い。
私は、こんなに大したことない風邪なのに「休みたい」と思っていた。
大したことない風邪だけど、私の体は大したことないなんて思ってなくて、今は休息が必要。
「休みたい」って言う経験をしたいと思った。

私は、午前中休みたいことを伝えた。

そしたら、先生は「かながそう言ってくれて私はハッピーだよ」と言ってくれた。

えぇ、、、衝撃。

何に緊張していたのだろうか。
その後の私はハッピーだった。心も体も軽くなった。
風邪なのが嘘みたいに気分が元気になった。

たまには、こんな日があってもいいよね。
社会人をしていると、こんなことは通用しないのかもしれない。
こんな大したことない風邪で休まれたら、迷惑だもんね。
きっと、社会人をしていた私は、こーんな大したことない風邪で休む奴がいたらイライラすると思う。笑
だけど、ひどい風邪でも休めなかった私からすると、休むという選択をする自分は貴重だったし、心から求めてることができたという感覚だった。
こんなに、休むと言うことが心を軽くするなんて知らなかった。

そして、午後から行く予定が、午後からもいけなくて丸一日寝ていた。
夜になって、授業の資料送ってくれたお礼と結局午後も行けなかったことを伝えた。
そしたら、
それでいいんだよ。辛い時はそのことを大切にすること。それが私(先生)にとってもいい。自分の気持ちに従って休んだりリラックスすることが必要なんだよ。少し元気になって良かった。明日全部来なくても、来たりやめたりしていいよ。
って。(私の英語解釈)

あぁ、衝撃、、、。
誰にもジャッチされない世界がそこにあった。

(まぁ、この1回目は超緊張の休みだったけど、こっから休むことに抵抗はなくなったとさ←おーーーい)

日本に帰ったとき、仕事においてこのことがどこまで持ち帰れるかわからない。
だって休んだら迷惑かけるし、休まれたら迷惑だから。ひどい体調不良は、心から休みなよ〜って言えるけど
私が経験した大したことない風邪で休みなよ〜と言える心の余裕はあるだろうか。
できれば、そんな自分でありたいし、できれば大したことない風邪でも休める自分に素直な自分でもいたい。

そんな環境を作りたいと思った出来事だった。

そして、その風邪の蔓延は、私にもう一つの気づきをくれた。

それは、先生への風邪のラリー。

生徒の中で蔓延していた風邪は、先生へも見事にラリーした。
そしてその先生は、授業初めに私たちに言った。
「今日は体調悪いから、なるべく私が話すんじゃなくて、みんなが話す授業にするね」
「リラックスしながら授業するよ」
「咳き込んで外に出て行っても、気にせずに話を続けてね〜」

衝撃!!!

しかもまじで、先生はだらっとしながら授業してた。

私は先生として、子どもの前では演じることを意識していたから、この姿も私の価値観に

バコーーーーーンと影響を与えた。

私は、どんなに辛い時でも、苦しい時でも、風邪の時でも、
子どもの前では元気な自分、余裕のある自分であることを心がけていた。

そうできるかっこいい自分でいたかったし、
先生とはそうあるべきだと思っていたところがある。

でも、先生だって人間。

それを教えてくれたのが、その先生の姿だった。

そして、遠足は風邪のためキャンセルする先生。

す、すごい、、、。

私は、自分の担当の課外学習だったら、薬をぶち込んで、平気なフリして参加するだろう。

先生だって人間。
先生である前に人間。

「無理をする」が当たり前になっていた価値観は、自分も苦しいし、
自分がそうすると言うことはきっと他人にも求めてしまうということだ。

だから私は、先生である前に自分に正直な人間でいよう。

多くの気づきをありがとう。
大したことない風邪の蔓延に感謝。

最後に...

デンマークのレストランで働いてた時も、みんなすぐ休むやん!!って驚きました。そして割とすぐにちゃんと代わりが見つかる。確かに代わりがいれば、当日のメンバーが超大変になることはないですよね。もちろんどんな仕事も代わりはいるんだけど、日本で働いてた時は代わりがいないっていう感覚になるぐらいの責任感を持っていたと思います。仕事と自分のバランス。日本で生きていく上では、今後も課題になりそうです。

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