「ダンサーならこっちもできるよね!」←いやいや
先日、とある方のお誘いでサルサバーに行ってみました。社交ダンサーとしては変なプライドがあり、ビミョーに踊れないと悔しいのですぐには飛び込まず、色んな人をラーニングしまくっておりました。
そこで思ったのですが、「社交ダンス出来るんだからサルサも簡単だよ!」と言われてはいたのですが、確かに共通項は多いから飲み込みやすそうだけど、大は小を兼ねないので、無理なものは無理!ということです。
これはダンスに限らず何でもそうだと思うんですけど、サルサバーで思ったことをつらつらと書いてみたいと思います。
どっちも手をつないだりして踊るやつ(ざっくり)
サルサと社交ダンス(ラテンアメリカン)って、素人目には「男女が手をつないだりくっついたりして踊るやつね」と、そんな違いなさそうで、
サルサ=テンポはやい、くるくる回る、手のつなぎ方不思議
ラテン=キビキビしてる、姿勢めっちゃいい、ぐねぐね動く
みたいな感じな気がします。ざっくり。
確かに、姿勢の保ち方とか、手のつなぎ方(テンションのかけ方)とか、ステップの感じとかは似てるところがあり、そもそも「ラテンダンスとかしたことねーよ」と言う人よりは取っつきやすいだろうなーと思います。
んで、サルサバー(福岡では有名なティエンポですね)に誘われたのですが、、
社交ダンスとサルサの違い(主観)
実はそれまでも何度かサルサは経験しており、正直ニガテ意識がありました。
なぜかというと「ぜんぜんラテンと違う。。」と思っていて、完ぺき主義なまえかわは恥ずかしかったり悔しかったりしたからです。
「何が違うの?だいたい一緒だよ!」と言われるのですが、ぼくの中で大きく違うところがあって、
社交ダンス=ある程度ステップが決まっていて、種目によって定型が違う
サルサ=ステップのパターンが非常に多く、組み合わせ方は人により様々
ということがあり、ざっくり言うと「コミュニケーションの量とスピードがまるで違う」と思っています。(やったら絶対分かる!!)
社交ダンサーあるあるですが、ある程度カッコつけたいので割と自分の動きに専念したりしがちだし、そうすべきでもあるのですが、サルサの場合そんな暇はなく、「相手がどう動くか」「相手をどうしたいか」がとても強いので、ぶっちゃけ脳が疲れます。
酒飲みながらやるもんじゃねえorz
でもとにかく「社交ダンスできるなら簡単だよー」と駆り出されて動かされて、結局できずに泣く、、ということを繰り返し凹み続けるわけです(´;ω;`)
大は小を兼ねる、わけではない
これってダンスに限らず、けっこうあちこちで起こっている話だなーと思うわけです。
というのが、
①職場で「あの人総務系だったから、労務のこと聞いてみよう!」と言って聞いても「いや、こっちは秘書系だし、、」となったり、
②「イタリアン美味しいらしいからパスタ食べに行こう!」と行ったら「ピザに特化しててパスタいまいち」ってなったり、
③「医療保険考えてて…」と保険屋さんに相談したら「うちは火災保険専門でして」と返ってきたり、
④「もしかしたら胃がんかもしれないって言われて」とお医者さんに飛びついたら「乳がんなら詳しいんですが。。」って返ってきたり。
あげるとたっくさん出てくるとは思います。
もちろん、何でも相談できる人の方が、聞く方としては悩まなくて済むし、何でも答えてくれたらより安心して信頼できる気もします。
聞かれる側も、「その道のプロだから大丈夫だろう!」と思って聞かれるのは全然嬉しいと思います(プロとして認められているので)。
ただ、ダンスの例でもそうなんですが、「何でもオールマイティに出来るぜ!」という人ってなかなかいないと思うし、逆にそんな人いたらちょっと怪しいレベルに感じます。(ホントは自信ないことを言ってるんじゃないかとか。。)
むしろ、そのあとに「あ、それはゴメンだけどちょっと自信なくて、、」と言ってくれる人、ましてや「知り合いに詳しい人いるから紹介しようか?」と言ってくれる人って貴重だと思います。
プロだから出来ないと言えることがあるし、あってほしい
プロとしてのプライドはあるべきだと思いますが、だからこそ「ムリなことはムリ」と言えることはとても大事だし、逆に信頼につながるんじゃないかと。
変な話、外科医の先生に風邪の相談をしても、それは逆に「なんで聞いたし」って話になっちゃいます。
※ちなみにぼくは社交ダンスのプロではないですよ!!
変に背伸びせず、出来ることをきちんとやるスタンスの人を信頼するし、自分もそうでありたいと思いました。
とはいえ、サルサは出来なかったのはやっぱくやしいんでがんばる←