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バンドン観光そのニ 植民地時代のオランダと日本の洞窟
バンドン市街の北方4キロメートルほどのところに、オランダ植民地政府と日本軍の作ったトンネルが1キロメートルほど離れて残っています。
インドネシア語の説明しかないと聞いていたので事前に予習してから行きました。
洞窟はインドネシア語でGoa(ゴア)と言います。
1.行き方
Grabをよんでバイクの後ろに乗っていきました。価格は13,000ルピアで、時間は15分ほどでつきました。
道は日曜日ということもあり、かなり混んでおり、ところどころ車とバイクと自転車で道が詰まっています。
片側一車線の細い道が山に向かって一本伸びているだけなので、混むのも仕方ないです。
インドネシアは自転車に乗るのがちょっとしたブームのようで、週末は山まで自転車で数キロのぼって降りてくるのを楽しむようになっているとのこと。自転車屋にいって値段を聞いたら日本と同じかもっと高い感じでした。カーボンフレームが40~50万円、ステンレスフレームが10万円からです。
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2. ところで”ジュアンダの森公園(Taman Hutan Raya Jduanda)”のJduandaって誰?
オランダと日本の洞窟は、ジュアンダの森公園の中にあります。
銅像もたっているし、公園に名前がついているくらいの人なので、Wikipediaには出ているだろうと調べてみました。
スカルノ(初代大統領)時代の首相で大臣を歴任している人みたいです。バンドン工科大学の前身、バンドン高等工業高校の卒業。
スラバヤ(インドネシア第2の都市)のジュアンダ空港、ジャカルタのジュアンダ駅にもなっているほか、50,000ルピア札にもなっています。
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あまり使えない知識を披露しすいません。ちなみに100,000ルピア札はスカルノとハッタです。新しい紙幣と古い紙幣で二人の距離感が違う(古いバージョンは1cmほど離れていたのが、今はくっついている)のが気になっており、今度調べてみようと思っています。
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3.Goa Belanda(オランダの洞窟)
ようやく洞窟の説明に入ります。
公園の入り口に料金を支払う場所があり、大人1名15,000ルピア(150円)を支払います。腕に巻く紙とレシートをくれます。
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そこから数百メートル歩いて洞窟に向かいます。一本道で他にも人が歩いているので迷うことはありません。
洞窟に着くと説明板がありますが、インドネシア語の説明しかないので辞書で単語を調べながら読み解きます。
もともと1906年に水力発電をしようと作ったらしいです。長くは稼働せず1918年には軍の施設として利用されるようになります。放送局を置いていたらしいです。
トンネルは向こう側まで掘りぬいて通り抜けられるようになっており、左右に何本も廊下が伸び、それぞれつながっているほか、部屋もあります。
あかりが全くついておらず、入口でおじさんから懐中電灯を有料で借りるか、スマホのあかりを頼りに歩くほかありません。
ガイドをつけるよう営業もありますがしつこくありません。
トンネル内部は、素掘りのまま岩面がむき出しになっているところと、白い漆喰かセメントでつるつるになっているところがあり、全体的にきれいに整っている感じがしました。電気をつければすずしくて寝やすいと思います。
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4.Goa Jepang(日本の洞窟)
オランダの洞窟を奥に通り抜けると山道につながっており、左折して歩いていきます。来た時の道に比べると人があまり歩いていません。
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そのうち元きた道に合流するのでそのまま歩き、Goa Jepangの矢印の方に道を下っていきます。
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日本の洞窟は何の説明看板もないため、何もわかりません。規模はオランダの洞窟より大きい(というよりトンネルの総延長は長い)感じがしました。その代わり、ただ真っすぐに掘り進み、トンネル同士をつなげた感じです。手掘り感が残り、インドネシア人労務者が掘らされたんだろうなと想像できる生々しさがありました。
石混じりの砂岩っぽいので掘りやすいかもしれません
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バンドンまで4キロほどとはいえ、なんでこんな山の中にトンネルを掘ったのかよくわかりませんでした。
5.公園のなかではみんながピクニック中
この公園はバンドンが少し離れただけなのに森が深く、切れ込んだ谷間を上から見ながら食事をしたり飲み物を飲む店やベンチがたくさんあります。
小さな子供も楽しめるちょっとしたハイキングコースなんだと思います。
そのため遠足にきているらしい小学生の集団や、シートを広げてピクニックを楽しむ大人の集団がいます。
カラオケをやっている人たちもちらほら。
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バンドンから近くて新鮮で清涼な空気をすえるのはありがたいです。みんながやってくるのもよくわかります。
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インドネシア人の猿の鳴き真似が本格的で驚きます。
わたしの文章力のせいで、あまり行く魅力を感じられなかったかもしれませんが、西洋人には有名な場所ですし、戦時中の様子を学べる数少ない遺物ですので、本当に何もすることがないときなどに行かれてはいかがでしょうか。
寮で一緒のスイス人は友達と一緒に奥の滝まで行ってきたと言ってました。
Dagoに住んでいるというと、洞窟行った?と聞かれるくらい、インドネシア人にも有名な場所です。