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インドネシアに来て1年~慣れたこと&慣れないこと 

2か月ごとに慣れないこと、困ったことをリスト化し定点観測してきました。
慣れたり、対応策を身に着け対処できるようになったことが多いのですが、どうしても慣れないことがあるので、今回はそのことについて書きたいと思います。


1.初めは問題だったが対応できるようになったこと

(1)IT対応
授業の登録から始まり、課題提出、連絡事項の確認漏れといった授業の問題から、オンラインバンキング、スマホやPCのアプリ、寮の手続きといった日常生活まで、自分で対応するのは本当にストレスそのものでした。
最初の2か月はほぼ8割がIT関連の悩みが占めていました。

人間は同じことを繰り返せばだんだん慣れてくるので、今でも困ることは多いものの、ストレスとまでは感じなくなりました。

それだけでなく、新しいことをさせられる時の抵抗感が減りました。

データアナリシスのソフトを使いこなす授業でも、最後はグループワークメンバーの多大なる協力のもと、Aをもらえました。最悪Bも覚悟していた科目です。

(2)お釣りがないと言われる
グラブに始まり、食事や買い物でも、どうしてお釣りを用意していないんだとイライラしていました。
最初のころは、こいつはいつも現金で払うと覚えさせようとかとか、グラブの乗車後のコメントでお釣りを用意していないとレーティングを低くつけたりして、お釣りを用意する文化に変わらないかと期待していました。

今はもうあきらめました。わたしの方が時代遅れなんです。合わせるまではしませんが、イライラはしません。
相手はイライラしていると思います。

カフェやレストランで現金払い禁止の店も増えてきています。

(3)行き当たりばったりの対応、時間にルーズ
いらいらしても仕方ないと思うようになりました。
その代わり、わたし自身が行き当たりばったりになり、時間にルーズになったと思います。きっちりやりたいと思うから、それができないことがストレスになるわけで、自分がいい加減になってしまうと、相手がいい加減でも別にいいよとなります。

日本に戻る時は逆にリハビリ期間が必要になるでしょう。

(4)インドネシア語でくる大学関連のメール
基本無視するようになりました。
本当にまずい奴は分かるようになりましたし、さすがに英語で来ることが多いため、そうでないものは無視です。

大事なメールがインドネシア語で来るときは、「MBAは英語で授業をやるといって外国人を受け入れているんだから、英語で連絡すべきですよね」とクレームを入れています。インドネシア語で送ってくる方が悪いでしょということです。
わたしは授業でもやります。時々インドネシア語が入るのはいいんですが、最初から最後までインドネシア語しかしゃべらないのはあり得ません。

そうやって開き直ることで精神的ないらだちがなくなりました。

電話もかかってきますが、英語でしか対応しないよと告げて、英語でしゃべらないと切ってしまいます。
日本語でしゃべってくれと言わないだけましだと思ってほしいですね。

2.いまだに慣れないこと

(1)アザーンがうるさい
これは寮の部屋の位置のせいもありますが、まったく慣れません。
毎回いらっと来ます。テレビ会議の声、音楽、動画の音が全く聞こえなくなります。
回線の向こう側の相手にも「なんだか騒がしいね」と伝わってしまうレベルなんです。

これが朝は4:30から、夜の7時まで毎日5回あります。
4:30、12:00、15:00、18:00、19:00です。

何らかの規制が必要だろうと思っています。
寮の周りでは、ちいさなモスクが乱立しており、それぞれが相手に負けじと声を張り上げるのです。
アザーンはお祈りを知らせるのだから、別に全員一緒にやらずに、一定エリアのなかで順番に担当したらいいんです。
あるいはコンテストをして一番うまいやつがやり、負けたやつは黙って上手なやつのアザーンを聞いておけとか。

音量にも制限をかけるべきでしょうね。特に朝4:30。
周囲が静かな時間帯と、騒音でうるさい時間帯では音量を変えるべきです。お祈りの時間を伝えるのが目的なのだから、周りが静かなときは小さな音量でも届きます。

わたしは日本で近所にモスクがあってアザーンをかけたいと行ってきたら断固反対すると思います。
スマホのアプリを使ってやってくれと言うでしょうね。

地震警報みたいにムスリムのスマホから突然アザーンが鳴り出すのはいいですね。相手にもお祈りの時間だねと気づいてもらえますし。

(2)スマホやパソコンでイヤホンなしで音楽を垂れ流す
これも毎回いらっと来ます。
たぶんアザーンのせいだなと思っています。
ちょうどタバコを吸うやつがゴミをポイ捨てしがちなのと同じで、麻痺するんだろうなという仮説です。

君が音楽を聴く自由は認めるが、それをわたしにきかせる自由は認めないと言ってやりたいです。
イヤホンがあるんだから、イヤホンをして聞けよということですね。
動画を見ながら笑ったりとかもしょっちゅうですね。

道端や自分の家でやっているのならまあいいかと思いますが、公共スペース、バスや電車の中でやるなよということです。
お前の耳元で大きい声で歌を歌ってやろうか、そうすりゃ分かるだろとたまに思います。

(3)アリの大量発生
わたしがこまめの掃除をしないせいもあるのですが、アリが大量に発生します。掃除を毎日すればいいんですけどね。わたしは週1回なんです。

わたしの部屋に出没するアリは1ミリくらいの小さいアリで、列をなしてやってきます。
ただ部屋をうろついているだけなら文句はないのですが、パソコンの上をうろついたり、画面をうろちょろしたり、わたしの手や腕に登ってくるのです。
そしてなぜか水が好きで、わたしの湯沸かしポットの中に勝手に入って死んでたくさん浮かんでいたりします。

わたしはもう見つけ次第皆殺しにしていますので、一日平均で100匹殺しているでしょう。一時期数を数えていたときがあります。

最初は壁に空いた小さな穴からアリが出入りしていて、発見したときはこれで問題の根本を断てたと思いました。米粒を穴にガンガン詰めてふさぎ、ざまあみろと満足してました。
ところが、壁伝いや床伝いでやってくるので、ふさぐ方法はないことが分かりました。執念が全く違うのです。

この前新しい穴も見つけました。

でかいアリや、違う種類の赤いアリなど来たときも、即座に殺します。一匹でも居心地の良さを味合わせてしまうと、奴らは仲間を呼んでくるので、スピードが大事です。

(4)タバコ
ところ構わず吸うのは止めてほしいですね。特に移動中の車両の中は禁止です。
喫煙率が高いから尚更です。
でも昔は日本でも飛行機や新幹線でタバコが吸えたんですよね。わたしが高校生くらいだから、40年近く前と最近まで世界中で同じことをやっていたんです。

わたしは大抵ムッとした顔をしていますから、よくタバコを吸うか?と聞かれます。相手も気を遣うのでしょう。
聞かれると、「体に悪いから吸わない」と答え、さらに「あなたムスリムでしょ。ニコチンはアルコールと同じハラムだから吸ってはいけないんだよ。」と言ってやります。

いいんだ、頭がスッキリするからアルコールと違い認められているとか言い出すので、「クルアーン(コーラン)を読んだか?」と言ってやります。
本当はクルアーンには書いていません。ウラマーの解釈で禁止にしているんです。うまくインドネシア語で言えないし、どうせ相手は読んでないので、簡略化して言っています。

ムハンマドの時代にまだタバコはなかったから禁止物質に入っていないだけで、概念上入れるべきだろうということですね。麻薬が禁止されているのも同じ解釈によるものです。

これを言うと相手が苛立つ時があります。
タバコって中毒だからやめられないので、無理に止めろとか理屈をこねられるとイラっとくるんですよね。
でも、こっちを嫌な気分にさせておいて、自分だけリラックスした気分になるなんておかしいので、せいぜい嫌な気分を味わっておけと思っています。

酒みたいにニコチンを飲むスタイルに変わってほしいです。煙を出さなければ全く文句はありません。

タバコや快楽系の分野で、効率化を進めるイノベーションは起きないので、期待はしていません。
睡眠時間を短くできないのと同じで、一定の時間が必要なんでしょう。秒で酔えるとか、ニコチンを脳に到達させられるとか、まったく魅力的に聞こえないでしょう。

3.最初から慣れていたこと

わたしは5年ジャカルタに住んでいましたので、その間に慣れていたことがあります。多くの外国人がストレスに感じることですので、一応書いておきます。

(1)インドネシア式トイレ
和式トイレのことです。わたしは日本の和式に慣れていますので苦にしませんでした。
最初違和感を感じたのはトイレットペーパーがなく、水で洗うところです。これは慣れました。水で洗った後、濡れたままパンツとズボンをはくのもまったく違和感なくできます。

逆にまずいのは、左手で洗う癖がついてしまったので、ジャカルタから日本に出張してウォシュレットで洗うときにも無意識に左手で洗ってしまったことがあります。

(2)桶で水を汲んでお尻を洗う
田舎にいくと、シャワー方式でなく桶方式になります。バケツにたまっている水を桶で組んでお尻にかけて洗うやり方です。
最初は下手だったので、水ばかりなくなり非常に効率が悪い洗い方をしていました。今はかなり上手になっています。2杯あれば十分でたまに3杯つかいます。

全く嫌な気持ちになりません。

(3)手で食べる
パダン料理が典型ですが、手で食べる時があります。
頼めばスプーンとフォークを出してくれる店が多いので、必要であれば頼めば大丈夫です。
わたしは、その土地のやり方に従ってみるというのがスタイルですので、みんながやっている方法を試してみて何を思うかを大事にしています。なので、この店は手で食べる店なんだなと思えば手で食べます。

手で食べるのにもコツがあって、ごはんを指でつまんで固めて口の中に入れる必要があります。基本右手しか使わないのですが、わたしは骨付き鳥を食べるときなど左手も使って肉を持っています。

手をあらう小さいボールを出してもらえます。この使い方にもコツがあります。食べている途中に使って汚してしまわないこと。洗うのは最後の最後です。
わたしのやり方は、最後ボールを使うまえにティッシュで指のはっきりした汚れを簡単に取ってしまいます。
それからボールに指を入れて油よごれを中心に落とす。
そしてティッシュで拭きます。

もしライムがあれば、ライムを水に絞り入れ搾りかすごとボールに入れてしまうのがいいです。柑橘類の果汁や皮の油脂は、油を分解する分離する能力を持っていますので、油よごれが落ちやすくなります。

(4)おなかをこわす
これも慣れていました。
早め早めの対応、お腹をこわしやすいものは避けることで対応できます。
以下のNoteがわたしのノウハウです。

(5)通りに信号がない
わたしは何故かわかりませんが、車がビュンビュン走っている道路を渡るのが最初から簡単でした。
なんなら、道のど真ん中に立って渡るタイミングを待ったりもします。
若い頃にバックパッカーをしていたので、慣れたのかもしれません。よく覚えていませんが、たぶん最初は怖かったと思います。

横断歩道では強引に車とバイクを止めて歩くときがあります。いつまでたっても車とバイクの列が途切れないときですね。たくさんのインドネシア人たちが渡れなくて待っているときとか、俺が止めてやろうという気になります。

インドネシアの道路交通法は知りませんが、おそらく横断歩道に歩行者がいる場合、一時停止のルールになっているはずです。

日本でも守られないルールになっているらしいので、インドネシアならなおさらかもしれません。
日本は55%の車が止まらないらしいですね。インドネシアはほぼ100%です。

その他:インドネシアからなくなってしまったもの

インドネシア全体で見るとまだまだ残っているので、都市部で見られなくなったものと言う言い方が正確です。

(1)停電
昔はしょっちゅう停電していて、困ったものでした。
住んでいたアパートは高級アパートだったので非常用の自家発設備を持っていて、冷蔵庫とクーラー1か所は途切れなくなっていました。あとエレベーターも。

今まで2回停電しましたが、むしろうれしかったですね。ヘッドライトをつけて周囲の様子を探検にでかけたりします。

(2)黒煙を吐き出す車両たち
昔はジャカルタの目抜き通り、スディルマン通りにも黒煙吐き出し系のバス、バジャイが入り込んでいました。
そのたびに嫌な気分がしたものです。
今は一部のトラック、アンコタに残っているくらいで、地方に行くか、高速道路を通るかしない限り目にすることはほぼなくなりました。

(3)焚火でプラスチックを燃やす
これはまだバンドンでも若干残っています。
プラスチック焼いているだろという匂いがするので分かります。
落ち葉を集めて焼くのは全然いいんですけど、プラスチックはなるべくよけて焼けよと思っています。

寮でも落ち葉を焼くのはしょっちゅうです。焼き芋しないのかと毎回いうのですが、乗ってきません。

以上となります。

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