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ジャカルタ観光 コタの街並みと博物館巡り
最近ジャカルタに行く機会が増え、昔の思い出の地巡りや観光をしています。
今回は観光客におすすめのジャカルタ観光として、昔のオランダ植民地時代の街並みと博物館巡りをご案内します。
わたしの20年近く前の記憶では、このあたりは雑然としていて、古くて立派な建物はあるものの観光地にはなっていないという状態でした。
ところが今回来てみると、すっかりこぎれいになっていて、植民地時代の街並みを想像して楽しめるようになっていて驚きました。
ジャカルタは昔バタビアと言われていて、オランダ東インド会社がアンボンから本拠地をこの町に移し、最後オランダが政庁をバンドンに移すまで政治経済の中心地として栄えた町です。
おススメスポットとしてご紹介できる場所です。
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1. インドネシア銀行博物館(Museum Bank Indonesia)
月曜定休日
8:00-15:30
入場料: 5,000ルピア
オランダが設立した銀行を前身に中央銀行となった。
建物は壮観のひとこと。壮麗で細かい部分も美しい。
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展示も分かりやすく豊富。英文併記されているのも良い。
ここは、通貨危機後の混乱を非常に詳細に展示物で説明していて驚きました。IMF管理下になったことは、恥ずべき歴史で隠したいのが普通です。
98年のジャカルタ暴動の様子まで説明しています。
あとはイスラム金融(シャリアバンク)の説明も詳細で丁寧です。日本ではなじみがないので、取っつきにくいかもしれないです。
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見どころは金塊(偽物かもしれない)。
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10キロの金塊を手に取れるコーナーもあります。これはさすがに偽物と思いますが、ずしりとした感触にニンマリとしてしまいます。
2. マンディリ博物館
月曜定休日
営業時間: 9:00-15:00
入場料: KITASがあれば5,000ルピア
インドネシア銀行博物館の真横にある、マンディリ銀行の博物館で、展示のテーマはかなり被っている。
建物は壮大ながら華美を廃しモダンな感じ。
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こちらは、実務がどのように行われていたか、カウンターの様子や道具についてたくさん展示されています。
あと最近のトレンドで、デジタル金融とグリーンファイナンスに銀行としてどのように取り組んでいるかの展示もあり興味深いです。
マンディリ銀行は国営銀行で、4つの銀行が合併してできた銀行。最大手4行の一角。スハルトの後を継いだハビビ政権の時に合併が行われました。
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3. ジャカルタ歴史博物館
定休日なし
営業時間9:00-15:00
入場料: 外国人50,000ルピア、KITASの提示で10,000ルピア
ジャカルタに現存する1番古い建物で、政庁が置かれていたまさに中心となる建物を博物館にしている。
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展示は石器時代から始まり、王国、ポルトガル、オランダ東インド会社、オランダ、日本軍政、独立、と続いていく。
ここの展示は家具や調度品,服などもある。
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ジャワ島はプランテーションで搾取された場所なので、コーヒー、お茶、砂糖、ゴムが輸出品になる。他にモルッカ諸島の香辛料の中継地として集積していたので香辛料も輸出している。
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わたしはジャカルタの市街地がどういう形をしていたのか、砦はどんな規模だったのかを知りたかったので、地図を見ることができて満足でした。
砦自体は、わたしが香辛諸島で見てきたのと同じ小さい規模で、その代わり運河を堀がわりに張り巡らし、城壁で市街地を囲っていたようです。
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ただ、当時から都市機能が問題視されていたようで、湿気、運河の水が流れていないので澱み汚臭を放つ、風土病の蔓延などが指摘されている資料がありました。
オランダとしては低湿地帯を灌漑により住めるようにするのはお手のものだったと思いますが、そのオランダ人をして、街づくりがなっていないという不満が出ていたんですね。
4. ランチはバタビアカフェで
8時過ぎから博物館めぐりを開始すると、ちょうど3つ目が終わったあたりで昼時かと思います。
ジャカルタで2番目に古い建物が、コロニアルな感じの高級レストランになっています。博物館めぐりの余韻を切らさないまま食事を楽しむのはいかがでしょうか。
営業時間:9:00-24:00(土日は7:00から営業)
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価格は安い店の5倍くらいするものの、それを差し引いても食事をする価値のあるレストラン。
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1階の雰囲気も悪くないですが、2階の明るいスペースで、できれば窓際に座って広場の様子を見ながらゆったりすれば、気分はコロニアルで、植民地時代にタイムスリップすること請け合いです。
日本のクラシックホテルのカフェ、レストランと似た雰囲気です。
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わたしはジャカルタのご当地料理、ソトブタウィを注文しました。
牛肉と内臓肉のココナッツベースのスープです。ウンピンという豆のスナックと共にいただきます。
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5. ワヤン博物館
月曜定休日
営業時間: 9:00-15:00
入場料: 50,000ルピアKITASの提示で10,000ルピア
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ワヤンは世界文化遺産に登録されている影絵。ジャワ中部ではワヤン・クリッという影絵で、ジャワ西部のスンダはワヤン・ゴレッという人形劇になる。
ストーリーはラーマヤナ、地域ごとにいろいろアレンジに違いがあったりする。
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コレクションは豊富なのだが、説明がインドネシア語しかないので厳しい。
また、わたしとしてはワヤンの歴史について知りたかったのですが、その説明はなく、ラーマヤナのストーリー、登場人物の説明が中心です。この人形はどういう種類の人形か説明するには、あらすじを説明せざるを得ないのはわかるものの、物足りなく感じました。
6. ファインアート・磁器博物館
月曜定休日
営業時間: 9:00-15:00
入場料: 外国人は50,000ルピア、KITASがあれば10,000ルピア
建物は立派で広々している。裁判所があった建物のようだ。確かに裁判所っぽい感じはする。
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展示は焼き物と絵が半々。絵は全て油絵で現代アート中心。
もう少し絵のスタイルがどう変わっていったとか、どういう影響を受けたといった展示にして欲しかったですね。
これは磁器の展示でも言えますが、ただ年代順に並べているだけなんです。もしかするとインドネシア語の説明に色々面白いことが書いてあったのかもしれないのですが、英語の説明がないのでわかりませんでした。
7. ジャカルタコタ駅
古く貫禄を感じる駅舎。
昔の上野駅みたいな感じがする。線路がそこで行き止まりになる作りで、始発と終点の駅。
ここは昔から変わらない感じがしました。
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8. 宿泊した場所(Wonderloft Hostel)
完全にバックパッカー用のドミトリーなので、こういうのが好きな人向けです。
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価格は1泊100,000ルピア(1000円)で、カプセルホテルのような狭いスペースがあてがわれます。
トイレ、シャワー共同。シャワーはお湯が出る。
1階に共同スペースがあり、テレビ、ビリヤード、広いテーブルとイス、コーヒー紅茶が飲めるといった感じです。ビールも売っています。
ここは博物館めぐりをするには場所は最高です。
チェックアウトが12:00なので、いったんチェックアウトして荷物を預けて観光してました。
スタッフの英語は完璧です。
他街並みの写真
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日本だとモガ(モダンガール)っぽい雰囲気
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