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最難関中合格の秘訣 親の役割・塾の役割
(第7回)
Ⅱ.最難関中突破のための学習法
合格を決める学習歴の高め方
[5] 日常の中で大人になるチャンスを与える
[6] 自己反省のためのチェックリスト
[5] 日常の中で大人になるチャンスを与える
わが子を大人にするチャンスは日常生活の中にたくさんあります。例えば、親子でどこかへ出かけるとき、駅の券売機で切符を買うことがあります。そのとき親が切符を買わないで、わが子に頼んでみます。「○○くん(○○さん)、切符を買ってきてくれる?」お父さん、お母さん、子どもの3人で出かけているなら、大人2枚、小人1枚の切符を買わなければいけません。これはけっこう大変なことですが、自主性を培うまたとないチャンスです。どうやって買えばいいかわからず、戸惑っているときは「よくわからなければ駅員さんに聞いてごらん」と言えばいいでしょう。
大人が聞けば面倒くさそうな顔をする駅員さんであったとしても、いたいけな子どもの質問なら笑顔で答えてくれるはずです。
そうやって子どもが切符を買うことができれば大人として認められたことで大きな自信に繋がっていきます。次に出かけるときには自発的に「僕(私)が切符を買ってきてあげるよ」となるのではないでしょうか。
ただし、最近はプリペイドカードが主流になり、顕著にこのトレーニングが使えないのが悲しいですが、最近とみに複雑化している自動券売機を使いこなす技の習得は自主性を高めるには大きなチャンスではないかと思います。
上記のことは一つのチャンスを与えたことで自主性を高めることができたのです。
わが子に対して「自主性を伸ばしなさい」「自立しなさい」とただ口で言っていてもうまくいきません。日常生活の中でいろいろな機会をつかまえて、ちょっと難しいことを任せてみるのです。もちろん、ラッシュアワーの時間帯に「切符を買ってきなさい」と言うのは子どもにとって身の危険を生じさせますのでそれは避けます。ライオンのように安全が確保される範囲内で、子どもに挑戦させるというホドはわきまえなければいけません。
[6] 自己反省のためのチェックリスト
受験はある意味、自分の怠け心に打ち克つプロセスでもあります。未来のエリートを目指す受験生は自分の弱点は自分で克服するしかありません。そんな厳しい環境の中でより洗練されたエリートができていくのだと思います。例え9歳、10歳頃であろうと自分の弱点部分を自己チェックの中でくり返しくり返し反省に反省を重ねていくほどの自己管理能力を養成していくことも必要です。最難関中合格に導く親の役割の中にチェックを厳格に行うことはとても大きな役割の一つだと思います。
次にわが子が毎晩寝る前に自分の一日の行動をチェックする項目を挙げておきます。
チェック項目
① 「早く起きなさい」などと言われずに、自力で起床した。 YES/NO
② 計算の練習をした。 YES/NO
③ 漢字の練習をした。 YES/NO
④ 朝ごはんをしっかり食べた。 YES/NO
⑤ 忘れ物をしなかった。 YES/NO
⑥ 塾に着いたら、無駄な時間を使わずにすぐに勉強にとりかかった。
YES/NO
⑦ 授業中に眠くなることはなかった。 YES/NO
⑧ 他人ともめごとを起こさなかった。他人がいやがるようなことは、
一切しなかった。 YES/NO
⑨ 自分にとって重要なことはすべてノートに書いた。 YES/NO
⑩ 授業中は先生が講義している内容を集中して理解しようと努力した。
YES/NO
⑪ 授業中に先生から注意を受けなかった。 YES/NO
⑫ テストでは、自分が勉強した成果が十分表れて、満足できる点数をとれた。 YES/NO
⑬ 宿題(プリント)を遅れずに提出した。(希学園塾生の場合) YES/NO
⑭ 分からないところを積極的に質問した。 YES/NO
⑮ 用事もないのに教室外へ出てウロウロするようなことはなかった。
YES/NO
⑯ 自習時間中は集中してよく勉強できた。(希学園塾生の場合) YES/NO
⑰ 家に帰ってからダラダラせずに食事・入浴を済ませた。 YES/NO
⑱ 家に帰ってから寝るまでの時間を有効に使った。 YES/NO
⑲ 自分の集中力の限界を100としたとき、今日一日は、少なくとも90以上
の集中力を出して勉強した。 YES/NO
⑳ 自分の第一志望校に合格した先輩と比べて、今日の自分の一日の行動は
劣ることはないと言える。(希学園塾生の場合、先輩の経験談を聞く機会が時々ある) YES/NO
(第8回目へ続く)