前田卓郎

塾講師として55年、希学園という中学受験専門塾の理事長という立場ながら算数科講師を続けさせていただいております。 今後のライフワークとして長年の経験を少しずつアウトプットして行こうと思っています。 少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。

前田卓郎

塾講師として55年、希学園という中学受験専門塾の理事長という立場ながら算数科講師を続けさせていただいております。 今後のライフワークとして長年の経験を少しずつアウトプットして行こうと思っています。 少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。

最近の記事

【第14回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 おわりに ■ボーディングスクールを選ぶ理由  なぜボーディングスクールなのかという質問には、両親の考え方がすべてであると思われます。例えばTaftを案内してくれた佐久間さんによれば、父親はconsultingの仕事、

    • 【第13回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

      ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 イギリス編 Oxted School 回答者:Mrs.Margaret Hawley 前回に引き続きOxted Schoolを紹介します。今回はMrs.Margaret Hawley校長(当時校長)への質問とその回答

      • 【第12回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

        ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 イギリス編 Oxted School 回答者:Mrs.Margaret Hawley  Oxted Schoolでは、6th formerといわれる最高学年の生徒2名が校内を案内してくれました。生徒数2,000名を超

        • 【第11回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 イギリス編 Harrow School 回答者:Barnaby J Lenon 前回に引き続きHarrow Schoolを紹介します。 今回はBarnaby J Lenon校長(当時校長)への質問とその回答という形で

          【第10回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 イギリス編 Harrow School 回答者:Barnaby J Lenon  Harrow Schoolはロンドンにほど近いミドルセックスに位置しています。学校訪問の際、学校見学ツアーに参加しました。500エーカ

          【第10回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          【第9回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 アメリカ編 Dunn School 回答者:Jim Munger  前回に引き続きDunn Schoolを紹介します。今回はJim Munger校長(当時校長)への質問とその回答という形で記します。 [質問1]  

          【第9回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          【第8回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 アメリカ編 Dunn School 回答者:Jim Munger  Dunn School訪問時、最初に受けた印象は『自然豊かな環境でのびのびと生徒が生活している学校』でした。比較的小規模な敷地内に、1階建ての教室が

          【第8回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          【第7回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 アメリカ編 Cate School 回答者:Benjamin D.William Ⅳ  前回に引き続きCate Schoolを紹介します。今回はBenjamin D.William Ⅳ校長への質問とその回答という形で

          【第7回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          【第6回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 アメリカ編 Cate School 回答者:Benjamin D.William Ⅳ  Cate Schoolは八雲学園(東京都)と姉妹校であり、日本との関わりの深い学校です。今回の訪問では様々な部門の講師・職員から

          【第6回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          【第5回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 アメリカ編 Phillips Exeter Academy 回答者:Peter Vorkink / Jorden Phillips Exeter Academyはボストンから北へ車で1時間ほど離れたニューハンプシャー

          【第5回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          【第4回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 アメリカ編 Taft School 回答者:Rusty Davis / Risa Sakuma 私が訪れたのは2007年11月中旬、Taft Schoolは試験が終了すればクリスマス休暇に入ろうとする頃でした。学校は

          【第4回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          【第3回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ ※私が2007年にアメリカ、イギリスの学校を訪問してまとめたものです。訪問から月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、各種データは当時のまま、文章部分に修正を加えています。 アメリカ編 Loomis Chaffee School 回答者:Woody Hess / Chris Wejchert コネチカット州の中心都市ハートフォードから少し離れたところにウィンザーという町があります。私はウ

          【第3回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          【第2回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          学校訪問に際しては学校の代表者と会い、まずは希学園の概略を理解してもらいました。    希学園はエリート教育への大きな流れを作るスタートラインとして花開き始めました。この英才教育を標榜する進学教室というものが、志望校に合格するという第一義的な目的であらわれ始めたのですが、そこから得られた知識なり教養なりというものが将来のリーダー、将来のエリートとして君臨していくための大きな糧になっています。このような流れが新たにできあがってきたのです。その究極の姿としてスーパーエリート養成機

          【第2回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          【第1回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          ~その現地訪問によるインタビューを通じて2007~ 今回から、私が2007年にアメリカ、イギリスで多くの学校を訪問してスタッフと語り合い、そこから学んだこと、共感したこと、再認識したこと等をレポートとしてまとめたものを更新していきたいと思います。 訪問から若干以上の月日が過ぎてはしまいましたが、希学園の根幹に通ずるものがここにあるので、この度、各種データは当時のまま、文章部分にほんの少しの修正を加えました。Web環境に関して、グローバル化の進み具合等、世界における時間の流れ

          【第1回】 アメリカ、イギリスにおけるエリート教育の根源

          「子どもの思考力を育てる秘訣」No.23

          おわりに  算数、そして思考力上達のためのトレーニングは、アスリートの方たちが凄まじい練習というものを通じることによるその成果の中で大記録に向かって突き進む姿とまったく同じテーマです。また、芸術と同じということも書かせていただきました。芸術家は自分の作品を世に問うときに「これでもか」「これでもか」ととことん追求する姿勢を絶対に崩しません。妥協を許さないといいます。  特に芸術とは「作品」という結果を残す必要があります。「これでもか」「これでもか」と徹底的に作品を突き詰めていく

          「子どもの思考力を育てる秘訣」No.23

          「子どもの思考力を育てる秘訣」No.22

          算数、特に思考力上達のためのまとめ 前回のような常識を基にしたところから、その先を求めるような問題解法のトレーニングを行いましょう。思考力の向上に向けてこのようなトレーニングを絶対必要な条件として考えておいていただく必要があります。資料⑪にまとめております。  これまで述べましたことから「日常生活での経験や体験」が大きな役割を担っていることはおわかりいただけたかと思います。いわゆる世間でいう「常識」です。それを基にして、その知識である「常識」をどのように「知恵」に転化してい

          「子どもの思考力を育てる秘訣」No.22